ー 12月21~22日 ー
12月21日、
今日で濃かったインドも終了。
午後10時半の便で28ヵ国目となるシンガポールへ移動だ。
飛行機までは大分時間があるため、宿に荷物を預けると観光タイム。
グランドバザールのレストランでランチを済ませると、
世界一大きなヒンドゥー教寺院として2007年にギネスブックに認定された
聖人スワミナラヤンを祀ったアクシャルダム寺院へと向かった。
最寄駅はアクシャルダム駅。
電車を降りると駅の壁にはアクシャルダム寺院の写真が張り出されていた。
空などは合成されていたり、あたかもテーマパークのような演出。
宣伝からして今までの寺院とは少し違っていた。
駅から徒歩5分程で到着すると待ち受けていたのは厳重なセキュリティチェッック。
タージ・マハル同様、寺院内に持ち込みが許されているものはほんの少しだけだ。
そんなチェックを終えやっと寺院内に入ると、
ディズニーランドを彷彿とさせるような入り口がお出迎えしてくれる。
いやいやいや、何この緻密な彫刻と建築。
入り口からして手の込み用がハンパないでしょ。
しかも入り口を抜けてすぐあるのが入場のチケットではなく、
アトラクションのチケットブース。
入場料が無料なのも驚きだが、
テーマパーク並みのアトラクションがあること自体が驚きだった。
シアターはまだ分かるとしても、考えられないのがインドの歴史をたどるボードライド。
まさか寺院内にそんなアトラクションがあるとは、、、
全部でアトラクションは3つあるのだが、
時間もあまりなかったためうちらが行ったのはボードライドのみ。
それでもこのアトラクションのクオリティーの高さには驚かされた。
もう普通にディズニーランド。
勉強にもなるし、普通にボートも楽しいし、寺院にいることなんて完全に忘れてしまう。
すげぇ、、、
エンターテイメントに力入れ過ぎでしょこれは、、、
アトラクションを楽しんだ後はついに本殿へ。
靴を脱ぎその巨大な建物に近づくと、気の遠くなるような緻密すぎる彫刻に圧倒された。
これは今まで一番細かいかも、、、
ハンパない細かさの装飾&彫刻、全てが違う天井の模様、
一体どうやって造り、誰がデザインしたのか、全てに圧倒される。
もう全てが圧巻の本殿。
全てが金ピカに光る像には、もはや笑うしかなかった。
すげぇやり切り。
これでもかという装飾は、見事な異空間を造り上げていた。
とにかく衝撃的な寺院。
来ておいて良かった。
本殿の彫刻を360度堪能すると、コーヒーを飲んで寺院を後にした。
宿に戻り荷物を取ると、エアポート・メトロを目指してデリーの駅へ。
エアポート・メトロは渋滞を気にする必要もなく、煩わしい交渉もしなくていい、
しかも早くて安いというかなり便利な交通手段だ。
デリーに着いた時にも駅に表示を見かけたので、安心して向かったら、
さすがインド、そう上手くはいかなかった。
なぜかエアポート・メトロの表示の先にあるものはバリケード。
完全に道が閉ざされている。
もしかしたらここだけ作業中なのかなと思い、
行き方を尋ねると「今はエアポート・メトロは動いていない」という警備員。
いやいやいや、そんなことはないでしょ。
警備員でも嘘をついている可能性はゼロじゃない。
とりあえず警備員を無視し階段を下りると、今度は大量のタクシードライバーが絡んできた。
「今日はエアポート・メトロは動いていないから。タクシーに乗っていけ。600ルピーだ。」
はい、出た。
完全によくある常套手段。
しかも高いし。
タクシードライバーも無視していると、
「エアポート・メトロ」はあっちだよ、と優しいインド人が教えてくれた。
ほら、やっぱり。
ってか、いい人だなこの人。
それでも万が一本当だとめんどくさいので、とりあえず俺が荷物を持って待機し、
ちぃにエアポート・メトロの乗り場を確認してもらいに行くことにした。
ちぃが戻って来るのを待つ間もひつこく話しかけてくるドライバー。
600ルピーから始まった値段も350ルピーに下がってきた。(おそらく適正は300~400)
ドライバーと交渉している内に帰ってきたちぃ。
どうだったか尋ねると、答えはまさかのエアポート・メトロ停止。
テクニカルトラブルが原因でホントに動いていなかった。
出た、インド。
まぁ、そんな全部うまく行く訳ないかと諦め、
結局空港まではタクシーで行くことになった。
ハンパない渋滞を乗り越え、空港へは1時間半程で到着。
ちゃんと空港まで連れて行ってくれるかも怪しかったが、普通に良いドライバーで良かった。
夜10時半の便に乗るとシンガポールに向け出発。
到着予定は明日の朝7時だ。
これで後半の旅で一番警戒していたインドが終了。
人はウザいし、汚いし、病気になるし、ぼったくられるし、大体カレー味だしで、
多くの人達が何かしらの事件や問題が発生する国だが、
一番大変そうな列車のチケットは全てお願いしたためか、
列車の大幅遅延とエアポート・メトロの停止以外は特に問題に遭うことはなかった。
それでもインドのインパクトは今まで行って来た国ではダントツNo.1。
中東の一部地域などと比べるとまた違うのかもしれないが、
これほど宗教が生活に根付いていることを感じた国はなかった。
日の出前からガンジス川で沐浴をし、狭い道路を平然と牛が通り、来世を信じ、
夕方には儀式があって、死んだら火葬場で焼かれて川に流され、
カースト制度が未だに名残を見せ、修行僧がそこら中に存在している。
それにこの国ほど沢山の人達と絡む国もなかった。
望まなくても勝手に人との出会いがある。
それが面白かった。
特に聖なる川ガンジスがあるバラナシはそれが濃い。
決してゆったりとした時間が流れているわけでもないのに、
ゆっくりすることが心地良いバラナシ。
あまりにも自分とかけ離れた世界のせいなのか、
現状にあまり不平・不満を持たず、闘争心・向上心みたいなものがないように見えるからなのか、
なんなのかは分からないが、バラナシにはとても不思議な魅力があった。
好き嫌いがはっきり分かれるというインド。
インドが好きかは分からないが、バラナシは好きだった。
12月22日、
朝7時に28ヵ国目となるシンガポールに到着。
行き交う人々に白人の姿は少なく、ほとんどがアジア系。
着いた瞬間からインドとは全く違う雰囲気についにアジアに来た感じがした。
まぁインドもアジアなんだけど、、、
空港で現地通貨を下ろすと、朝食を食べてまずは今回の宿へ。
電車からしてもうハンパない安心感のあるシンガポール。
インフォメーションも分かりやすければ、小さな国だけあって路線も簡単。
駅も道も建物もキレイだし、歩いている人はほとんどアジア系だし、
もはや日本かと錯覚してしまう程楽だった。
面白かったのは、最寄駅で降り宿が近づくにつれ
周りで聞こえる言葉がほぼ中国語だということ。
シンガポールの人種構成の割合は
華人系約75%、マレー系約15%、インド系約8%。
そうなるのもごく自然のことだった。
宿に着いたのは午前10時。
まだチェックインには時間が早かったので、荷物を預けると観光に出かけることにした。
電車に乗りまず向かったのは、シンガポールのシンボルでもあるマーライオンと、
最近CMでも有名になったマリーナ・ベイ・サンズ。
マーライオンはガッカリスポットとしても有名な場所だが、
マリーナ・ベイ・サンズとのコラボが効いているせいか、
普通にテンションが上がった。
一通り記念撮影を終えた後は、電車に乗ってマックスウェル・フードセンターへ。
ここでうちらが食べたのはチキンライスと魚の団子が入った麺料理、フィッシュボール・ミー。
屋台な雰囲気も楽しいし、安いし、うまいしで早くもアジアの料理に大興奮だった。
やばい、アジア最高過ぎる。
トランジットでタイに一泊したときもそうだったが、
やはり安心感・安定感はアジア料理が一番だ。
シンガポールでも早くも食への期待が高まった。
昼飯を食べた後はチャイナタウンやデパートや街をプラプラ散策。
なんら東京と変わらない街並は普通の休日な感じだった。
観光も終わり、宿に戻ると驚いたのは屋台の数。
いや、屋台というか普通の店が歩道にまでその陣地を広げていた。
しかもその数がハンパじゃない。
歩道が歩けない程出されたテーブルと椅子に、ビール片手に盛り上がる大量の中国人。
そして料理も全て中華。
もはやここは完全に中国になっていた。
中国行ったことないけど、、、
ということで、宿のチェックインを済ませると、近くの中華料理屋へ。
そこはカウンターに並べられた幾つもの総菜から好きなのを選んで、
白米と一緒に食べるスタイル。
当然このエリアは英語が全く通じなかったので、注文は指差し。
値段も分からないので、適当に食べたいやつだけ頼むとこれがめちゃ安だった。
総菜3品くらいたっぷり入って白米がついて200円程度。
しかも味も激ウマ。
これはアジアに沈没してしまう人がいるのも仕方ない。
締めは近くのコーヒーショップでカフェラテとタピオカミルクティーを頼んで、
一日目は終了した。
それでは写真のハイライトで。
アクシャルダム寺院(撮影禁止のためwebより拝借)
マーライオンとマリーナ・ベイ・サンズ、その周辺
マックスウェル・フードセンター
チャイナタウン
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