2012/10/23

世界のラーメン屋 05





こってりらーめん なりたけ(KOTTERI RAMEN NARITAKE)

所在地 :パリ(フランス)
営業時間:月~土 11:30~15:30 / 18:30~22:30
食べた
ラーメン:醤油ラーメン(普通)9€
     味噌ラーメン(普通)9€
     ※こってり具合を三段階から選べる
評価  :★★★★★

コメント
・おそらく海外初の背脂系こってりラーメン
・見た目の割に油っぽさはあまり感じずさっぱり、調整スープで味の濃さを調整できる
・高円寺の大を思い出すようで普通にうまい、また食べたくなる味
・味噌も味噌の味が強くておいしい
・日本にいる感じがする






高円寺阿波おどり!!!!





徳島通の徳島さんによる徳島阿波踊りツアーも終了。
ホントに徳島さんナイスなツアーありがと!!
食べログ番長にもナイスなお店をチョイスしてもらい、
Kは徳島さんのツアーに便乗すれば良かったと後悔した程の最高に楽しいツアーだった。

そして帰ってからは仕事もしてないのになぜかハードスケジュール。
高円寺の阿波踊り本番に向けた練習を軸に、本番の準備を進めたり、
友達と食事をしたり、約束していたディズニーに行ったり、
連長会議があったり、幼馴染の誕生日を祝ったり、一時的に住民票を戻したり、
来月に控えた幼馴染の結婚式の二次会用の阿波踊りの構成の練習をしたり。
むしろこの二次会用の構成が一番難易度が高いというハードさ。
日本でのんびりかな、と思っていたのに気づいたら8月24日、高円寺前夜祭。

ついに明日は高円寺本番。
あっという間にこの日が来てしまった。

本番用の備品を本部に運び、夕方からはアルコール片手に灯メンバーで前夜祭を鑑賞し、
夜は親父に手伝ってもらい鳴り物の搬入。
運び終わってからはおじちゃんとおばちゃんが経営しているカフェノーブルにお邪魔して
久々に両家での夕食タイム。
家も近いし、こういった気軽な感じで集まれるのが嬉しい。

夕食も楽しく、前夜祭も満喫したのだが、大変だったのが場所取りだった。
実は一週間も前から路側帯にガムテープを張り、それに名前を書いて行った場所取り。
あとは朝早くから来て場所を死守するだけ。
そう思っていたのに、前日の夜になってあることに気づいてしまった。

ここ、踊らなくない?

そう、ここは休憩地点。もはや踊らない場所だったのだ。
あれだけのスペースが余裕で確保出来たのには訳があった。
といっても、Sが会社の同僚や友人など本番に呼んでいた人数は約200人。
そんなことは言ってられなかった。
どうしても今からそのスペースを無理やり確保しに行かなければいけない。

急いで踊る場所で空いている所を探す。
すると、「場所取りするのにガムテープとか持ってるのか?」
と道路で寝ていたおじさんが話しかけてきた。

通称「岡田ジャパン」。
高円寺に住んでいる人でこのおじさんを知らない人はいない、
それほど有名なホームレスだ。(もしかしたら家はあるのかも)
いつもサッカーの日本代表チームの名前が描かれた提灯をド派手な自転車に括り付けている。

まさかその岡田ジャパンと初めて会話を交わす事になるとは思ってもみなかった。
しかも「チョークも持ってるから貸してあげるよ、
それに俺はここで寝てるから場所見ててあげるよ」
とハンパない優しさを見せつける岡田ジャパン。
ありがと、岡田ジャパン。
これで多少の人数は確保することができた。

そしてもう一つの出会いがガタイの良いやんちゃそうなお兄さん。
「場所探してんだったら俺たちの場所分けてやるよ、うちら移動するところだからさ」
とこれまた優しい言葉をかけてくれた。
「マジっすか、ありがとうございます!場所はどの辺っすかね?」
「上の方だけど、そこに般若みたいな顔したうちらのボスがいるからすぐ分かると思うよ」
どうやらボスは般若みたいな人らしい。

とにかくボスに会いに上まで登ってみると、まさにイカついオーラを放つボスがそこにいた。
周りにはグループの仲間が数人。
「すんません、場所分けてもらえるって伺ったんすけど、、、」
「お~、ここの場所いいけど、何人くらいいんの?」
「それが200人なんすよね」
「はっ?200?冗談じゃなくて?それマジで言ってんの?」
まぁ、そうですよね。200人なんて高円寺阿波踊りを見るのにはあり得ない数。
場所取り競争が年々壮絶になり、地元の人でも大変な状況の中では尚更だ。
場所によっては組合の人まで関わってくることになってしまう。
それでも真剣に優しく話を聞いてくれるボス。

色々説明していく中、幹事のSとも合流し、状況を説明。
そしてうちらが踊り手なことを告げるとボスは笑顔で場所を譲ってくれた。

といったような大変な場所取りのやり取りを終えた所で今日は終了。
ついに明日からは高円寺本番が始まる。

8月25日、第56回 高円寺阿波おどり本番。
今や二日間でのお客さんの動員数は100万人とも言われている。
うちらが一時帰国をしたのもまさにこのためだ。
最初は練習も出れないのに本番だけ出るのはどうしても嫌だった。
急に現れて本番だけ出るんじゃこの半年間頑張ってきたみんなに申し訳ないし、
この半年間で作ってきたムードみたいなものを変えてしまうんじゃないか、とも思っていた。

しかし、曲がりなりにも自分は連長。
灯連は自分達の手で初めて築き上げた連で、その2年目の高円寺本番に、
うちらがいないというのはあまりにも無責任なことだと思い直した。
たとえ半年参加できていたかったとしてもうちらには責任がある。
連長のくせに半年も連を空けていたのは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、
うちらには連を守ってくれる大切な仲間がいる。
その仲間達のもとにも早く帰りたかった。

そしてみんなが何事もなかったように暖かく迎えてくれて嬉しかった。
まぁ、もしかしたらいなかったことに気づいてなかったのかもしれないけど。

当日は朝から本部の準備とあらかじめ予約していた飲み物、お弁当の調達。
設立メンバーがご祝儀を持ってくるのはいつものことだったが、
新メンバーが持ってきてくれたのは驚きと共にとても嬉しかった。
それだけこの連のことを考えてくれてると思うとありがたい。

午後4時過ぎ。
衣装も着終わるとついに高円寺本番だ。
みんなは初めての二日間。
初日は灯連フルメンバーではなかったが、本部の前で円陣を組みテンションMAX。
ついに最高に熱い高円寺の夏が始まる。

東演舞場から始まり、最後は南演舞場。
ルック商店街の前の待ち時間で終わってしまったのは残念だった。

それでも最高に楽しいスタートを切った初日。
アウトロが決まらず、色々本番でも合図を変えたりしたが、
構成が終わった後の歓声はたまらない。
それと新人チームが初めて感じたのがお客さんへのアピールの仕方。
高円寺のお客さんはお酒を飲みながら見ているためか、とにかくノリが良い。
踊り手も鳴り物もとにかくパフォーマンスをすると確実に盛り上がる。
俺はこれが高円寺の流しの面白さでもあると思っている。
その盛り上げ方が分からずどうしたらいいか尋ねられた。
「とりあえずダウンすれば確実に盛り上がるよ」
コサックダンスのようなダウンは確実に盛り上がる技の一つ。
盛り上げ方は人それぞれで踊りの持ち味もみんな違う。
ただどう盛り上げたらいいかを考えるということは、魅せ方を模索するということ、
それを考え始めただけで自分の踊りも確実に上達する。
それを聞かれただけで嬉しかった。

初日終了後はみんなで乾杯し、お弁当を食べて解散。

本部の鍵を閉めると、うちらは南米で会ったタメのデザイナーとその友達と
ガード下の居酒屋で終電まで飲んでいた。
二人ともミラノで働いていたデザイナー。
デザインのジャンルは違えど同世代の熱い話を聞けるのは面白い。
Sはそこから渋谷に移動してそのまま朝までコース。
相変わらずタフだ。

8月26日、
今日が高円寺阿波おどり本番最終日。
灯連フルメンバーで迎えることができた。

出陣前に全体写真を取りいざ桃園演舞場へ。
軽めの円陣でテンションを上げいざ本番。
自然と大声で叫んでしまう。
そしてイントロが終わった時のお客さんの歓声がまたたまらない。

順調に進み、ついに迎えたメイン会場である中央演舞場。
ここはいつ来ても特別な気持ちになる。
ここで魅せる為に一年間を注いできたんだ、という気持ちになれる。
若干の緊張も生まれる場所だ。

一番長い演舞場だが、終わればあっという間。
体力も相当削られる。
それでもやっぱり達成感のある演舞場だった。

ところがここで事件発生。
「こうちゃん、足やっちゃったいたいなんだけど」
振り返ると足を引きずるRの姿。
「マジで!?歩ける?」
と言っても顔を見ると完全に戦意喪失していたR。
とりあえず救護所を目指すことにした。

警備員に尋ねたどり着いた救護所。
見るとお医者さんの姿はなかった。いるのは警察のみ。
「あの、ここって救護所ですか?」
「はい、そうですよ」
いやいや、完全に警察の人でしょ。
とは言えないのでとりあえず足をやってしまったことを告げ、
診てもらえますかと警察に尋ねてみる。
「いや~、うちらそういうのは診れないから」
ですよね、ってかここ救護所なのマジで。
じゃあもう氷とかテーピングをもらおうと尋ねてみると、まさかの答え。
「いや~、氷とかテーピングとか、そういうのここにはないんだよね」
マジなんの施設なのここ。
もう完全に診れる気配のある人がいない救護所。
「じゃあ、とりあえずそこの椅子で座らせてもらえますか」
「はい」

Rにはしばらく座って待機してもらい、スポーツ医学を学んでいた
ちぃの妹のれいちゃんにRの足を診てもらうことにした。
痛みをおして続ける場合はテーピングだが、この場合はアイシング。
警察にアイスノンだけ取ってきてもらって、れいちゃんにテープで固定してもらった。

固定が終わるとRを救護所に預け、東演舞場へダッシュ。
おそらく時間的には純情商店街が最後。
終わった所でちょうどRと合流することができるはずだ。
東演舞場へ着くと丁度うちらの番が回って来るところだった。
東演舞場を駆け抜け、純情商店街。
ここの広場で面白いことが起きた。
ここでの構成の打ち合わせは事前では「中トロ」。
広場にたどり着いた時、完全にみんなの頭の中は中トロになっていた。

しかし、いざ始まった音は「アウトロ」。

あれ、この音アウトロじゃん!!

全員がそれを思ったはず。
中トロとアウトロでは構成が変わってくる。
しかもうちの連のメンバーは半分が阿波踊りを始めて1~2年。
急な変更に対応できるのか。

ところが結果は見事にアウトロに対応したメンバー。
むしろ今までで一番スムーズなアウトロができた。

うわ、来た、グルーブ。
みんなの気持ちが完全に一つになった気がした。
みんなも笑いながら演舞を終える。

時間は大体19時50分。
おそらく待ち時間でここで終わってしまう。
そう思っていたら、前のスタッフから声がかかった。
「進んでください」

マジで!?
やばい、パル商店街で最後を迎えることができるかもしれない。
そう思っただけでテンションが上がってきた。
なぜならパル商店街が一番盛り上がる場所だからだ。

そしてスタッフの誘導により、パルも突入。
もうみんな体力は限界を迎えていたが、あとは気持ちだけだった。
何よりお客さんのノリがやばすぎた。
尋常じゃない熱気に包まれたパル商店街。
手が当たりそうな程の距離でガンガン盛り上がっているお客さん達。
ラストのカウントダウンが聞こえない程の爆音の中最終日を終えることが出来た。
感動と達成感のあまり最後はみんなでハイタッチ。
こんな終わり方が出来たのは今まで約20年の中でも初めてのことだった。

気持ちが悪くなるほど踊りきったパル商店街。
それが終わるとまずは救護所のRを迎えに行った。
阿波踊りも終わり道路に溢れ出た人をかき分け、Rの元へ。
たどり着くと救護所は解体が始まり、電気も消えた薄暗い中に
一人パイプ椅子に座っているRの姿があった。

お疲れ!!

とにかくRを連れ出し、みんなが待つ本部へ。
本部にたどり着き、みんなで乾杯をしていると事態は悪化。
うちらでは足がどういう状態になっているのか、どれほどのダメージかが分からない。
そのため最終的には大事をとり救急車を呼ぶことにした。

救急車が到着するとみんなで見送り、本部の片付け。
打ち上げのために各自中野へと向かった。

本番終了後の興奮した状態により打ち上げは相変わらずの盛り上がり。
しかも病院から戻ったRも登場。
自分で買った湿布を2枚両膝に張った状態で現れた。
授賞式では相変わらずの涙もあり、みんなの熱い思いも伝わってくる。
とにかく今年も最高の高円寺を終えることができた。
この最高のメンバーで最高の高円寺に出れたことが嬉しくて楽しくて仕方がない。
ホントによくこのメンバーが集まったとうちらも驚く。
楽しく真剣に一緒に頑張って上を目指せる仲間。

それとこの二日間でメキシコで会った夫婦、
南米で会った大学生にも会うことが出来た。
旅で会えた人とまた日本で再会出来たことがうれしい。

来年は1月からまたガッツリ阿波しないとな。
またいなくて本当にすいません、それまでまたみんなよろしくお願いします!
灯連最高!!!!!!!!!!


それでは写真のハイライトで。