2012/05/30

水の都、ストックホルム





ー 5月12~13日 ー
5月12日、
お昼ぐらいのフライトで第10カ国目となるスウェーデンのストックホルムに到着!
空港からはバスと地下鉄で宿に向かったのだが、
スウェーデンの電車の交通システムは日本と似ていて楽だった。
駅のインフォメーションでSuicaのようなトラベルカードを購入し、
改札の出入りの際にピッとやる。
同じ北欧でもデンマークとスウェーデンではまた違うらしい。

地下鉄に乗りまず驚いたのは地下鉄がやたら深いこと。
大江戸線より深いんじゃないか、ってとこくらいまで地下に潜る。
それともう一つが地下鉄アート。
ストックホルム市内に延びる全長110kmの地下鉄線のプラットホームの壁面には、
コンペで選ばれたアーティスト達の壁画や彫刻で飾られている。
その数は全線100駅中90駅以上、150人を越えるアーティストの作品が見られるらしい。
うちらの地下鉄の最寄駅も例外じゃなかった。
コンクリートが吹きつけられた壁に描かれた壁画、脇に置かれた彫刻は
まるで地下美術館のようでとても駅とは思えないつくりになっていた。

そんな地下鉄アートな最寄駅を出てホステルに向かう。
辺りを見渡すと街並は若干日本と近いような雰囲気だった。
(日本より全然キレイだけど)
今まで見てきたヨーロッパの街並とは全く違う。
ヨーロッパのようなゴシック様式のゴテゴテな建物も少なく、マンションやデパートも現代的。
キレイはキレイなのだがどこか親近感の湧く街並だった。

駅から10分程の距離にある今回のホステルはついにキッチン付き。
スーパーの場所をチェックしながらホステルへ向かった。
チェックインを済ませ部屋に入るとまるでホテルのようなつくりに驚いた。
鍵は完全にオートロックのカード式。
もちろんトイレ・バス共同なのだが、それがめちゃめちゃキレイだった。
そして冷蔵庫は一部屋一台借りられ、キッチンも広くキッチン用品も充実。
ホントにホステルかと思う程、キレイで快適だ。
ホステルのレベルからしてもうすでにストックホルムのすごさが窺えた。

今日は天気も悪かったので、観光はせずスーパーで一通り食材を購入し、
ランドリーでたまった洗濯物を済ませることに。

久々のスーパーでの買い物は見ているだけでもテンションが上がる。
牛乳、ジュース、ホットケーキ粉、野菜、肉、サーモンなど4日分の食材を購入し
満足して宿に帰った。
スウェーデンの物価は日本と同じくらい、
北欧の中でもデンマークが一番物価が高そうだ。

一日目はガーリックチャーハンを作り、終了。


5月13日、
気づけばアムステルダムで受けたかゆみはほぼなくなっていた。
さすが北欧。
朝食はちぃシェフによるホットケーキ。
昨日メープルシロップもフルーツも買ったので、これからはホットケーキ生活だ。
冷蔵庫とキッチンがあるのはホントにうれしい。

朝食を済ませると、今日は
16世紀から20世紀の絵画、彫刻、家具調度品、銀器などを展示する
スウェーデン最大の美術館「国立美術館」へ。

地下鉄に乗り、美術館のあるストックホルム中心部を目指す。
今日も地下鉄アートを見ながら外に出ると、めちゃくちゃキレイな街並。
緑に囲まれ、広場には噴水。ゴミ一つないような道路に、
最近建てたんじゃないかと思うような古い建物。
少し歩けばすぐに海という多くの島からなる地形も美しい。
さすが「水の都」ストックホルム。
間違いなくキレイさではダントツ一位の街並だ。
むしろキレイ過ぎて若干テーマパークのようにさえ感じてしまう。

駅から美術館までは歩いて10分くらい。
(美術館の詳細は世界の美術館巡りで)

国立美術館のカフェでランチを済ませ、次に向かうのは旧市街である「ガムラスタン」。
ここは13世紀から続く古い街並なのだが、全くそんなことは感じさせない程キレイだった。
小さい島なので王宮、大聖堂、教会を見ながらプラプラと街歩き。
すると前を歩いている中世にタイムスリップしたかのような格好の女性。
大きな帽子にベージュと茶色のドレス。せっかくなので記念に一緒に写真を撮らせてもらった。
今日は何かイベントでもあるのだろうか、それともただの趣味か。
おそらくコスプレ感覚なのかな、と話しながら引き続きガムラスタンのショップ巡り。
ガムラスタンでは面白い店やいいセレクトショップがいくつか並んでいた。

一通り巡ったところで今日は宿へ帰ることに。
もう時間的には7時近いのだがかなり北のため日が落ちるのは10時過ぎ。
しかも5月中旬の割にはまだ寒かった。
そのためうちらはダウンで過ごしているのだが、
いつもおかしいと思うのは外人の体感温度だ。
ダウンを着る程明らかに寒いのに、よく見かける半袖の外人。
しまいにはタンクトップでアイスまで美味しそうに食べている。

マジか、と思う程違う体感温度。
どういう構造になっているのか知りたいが、
気にすれば気にする程多い半袖アイス外人。
どこに行っても外人はとにかくアイスが好きなのは分かるのだが、
寒くても外で当たり前のごとく食べている姿は不思議でならない。

まああっちからすれば逆に、こんな暑い中お前らダウンかよ、
みたいな感覚なのかもしれないが、体の構造の違いが結構気になる。

夕飯はドライカレーにオニオンスープで終了。


それでは写真のハイライトで。




地下鉄アート




スーパー







美術館の周りの街並











ガムラスタン


王宮の中(見学しなかったので、ちょっとだけ)





大聖堂(中)



コスプレイヤー?

コペンハーゲン駆け足観光





ー 51011日 ー
510日、
今日はコペンハーゲン中央駅から列車で35分程離れた所にあるルイジアナ現代美術館へ。
1958年にクヌード・ヴィ・イェンセンによって開設されたこの美術館は、
1950年以降の現代美術のコレクションと展示にかけては世界トップクラスらしい。

美術館までは宿の最寄駅から一本で行けるので結構楽なのだが、
駅から美術館までの道のりがちょっと長かった。
(徒歩15分くらい、雨だからちょっと長く感じたのかも)
交通費+入場料タダで今日もコペンハーゲンカードをフル活用だ。
(なんとこの美術館の入場料+この往復の交通費が無料になるだけで
コペンハーゲンカードの元がほぼ取れるくらいの価値がある)

ちょっとした民家と緑以外何もない道路を歩いてたどり着いた美術館。
美術館にしては入り口は驚く程小さかったが、中に入ると予想以上の広さだった。
地下にも広がる展示室。中庭からは海が一望出来る。
天気が良ければもっと良かったのだが今日は生憎の雨。
雨が弱まった時にちょっと外に出るくらいしかできなかったのが残念だった。

美術館はコレクションも良く、企画展もちょうど面白いものがやっていて、
多少駅からのアクセスは悪いが展示も景色も最高の美術館だった。
それともう一つ良かったのがカフェ。
単品でサンドイッチ(1000円くらい)とかもあるが、
ちょっと贅沢をしてビュッフェにしてみたところ、これが大正解。(1500円くらい)
ニシンやアスパラガスのスープ、創作料理などどれも美味しかった。

夕方くらいまでゆっくり時間をかけて過ごした美術館。
帰りは宿の近くのモールをチラ見して、今日は終了。


5月11日、
コペンハーゲンを一日観光できるのも今日で最終日。
やはり4泊だと実質動けるのは3日なので、駆け足で見て回ることになってしまう。
そんな最終日のスタートはまず、
デンマーク国内で最大規模を誇るデパート「Magasin du Nord」。
ファッション・雑貨・インテリア・食器まで幅広く扱う人気のこのデパートは、
外観もかっこ良く内装もオシャレだった。
その中でもとにかくパッケージデザインが目を引くものが多く、
うちらは地下スーパーの様々なパッケージデザインに夢中。
雑誌や食品、お酒などばかり見てデパートを後にした。

続いて向かうのはここから徒歩で10分もかからない場所にある「ニューハウン」。
かつては長い航海を終えた船乗り達が集う居酒屋街として賑わっていた場所だが、
現在は運河に沿ってカラフルな木造家屋が並ぶコペンハーゲンの観光名所だ。

旧王立劇場を越えるとあっさり着いたニューハウン。
さすが観光名所だけあって、気持ちの良いテラス席は多くの観光客で賑わい、
運河沿いに並ぶ家の前には多くの船が停まっていた。
時々差す晴れ間によってより鮮やかに見えるカラフルな街並は
歩いているだけで気持ちがよかった。
テラス席でランチを食べればさらに気持ち良いのだろうが、そんな贅沢は置いといて
運良く発見した、コペンハーゲンにしては格安のタイカレーのカレー弁当をテイクアウト。
お弁当を持って運河沿いのベンチを探すことにした。
しかしなかなか見つからないナイススポット。
まずベンチが全く置いていなかった。
歩き回ったあげく奇跡的に発見したベンチは工場の片隅に置かれた謎のベンチ。
まあ、工場も休みみたいだしとりあえずここで食べることにした。

カレーを食べ終えると、怪しい日本人専門お土産屋「マリリア」を試しに見てみたり、
ニューハウンの街を満喫。
運河沿いに腰掛けギターを弾いている人やビールを片手にくつろぐ人々。
天気も良くなり、暖かくなったテラス席はさらに気持ち良さそうだった。

ニューハウンの後は次の目的地である「デザイン博物館デンマーク」までプラプラ徒歩で移動。
途中アメリエンボー宮殿やフレデリクス教会といった観光名所を巡りながら、
デザイン博物館を目指した。
フレデリスク教会からはホント目と鼻の先だった博物館。
いざ、入ってみるとこれがかなり謎の展示が多かった。
(詳細は世界の美術館巡りで)

予想と違ったデザイン博物館に軽くダメージを受けながら本日最後に向かったのは
初日に見切れなかった「ストロイエ」。
うちら的に一番良かったのが「Illums Bolighus」という
世界的に有名な家具や雑貨をメインに扱うデパートだ。
4階建ての広々とした吹き抜けの店内。
二人の見るペースも違うので、集合時間を決めてそれぞれ見て回ることにした。
入った瞬間の内装やディスプレイからして思ったが、とにかくオシャレなモノが多かった。
ファッションではあまり違いを感じることはないが、
パッケージがやはりきれいだったりかわいいものが多い。
他にもインテリアでは特に照明が面白いものが多かった。

このお店の他にはデンマークと言えばレゴショップ。
初めて知ったが、実は世界中でも馴染み深いレゴはデンマーク生まれで、
デンマークにはレゴランドまである程愛されているおもちゃだ。
レゴで作られた衛兵や、レゴのロゴの歴史も見ることができて面白かった。

夕飯は再び宿の近くのモールのケンタッキーで学割を活用。
これで4泊のデンマークも終了だ。
明日は飛行機でスウェーデンのストックホルムへ移動する。


漠然とヨーロッパとは何か違うんだろうなと思っていた北欧だったが、
デンマークではさほど違いを感じることはなかった。
最初イメージしていたゴミが全く落ちていないようなきれいな街並、
ということはなく、現在開発中なのか工事中の場所がやたら多かった。
たまたま今回の宿の周りの都市計画地区はモダンでオシャレな建築が多かったので、
それが見れてラッキーだったが、都心は現代的な建物は少ない。
路面店やセレクトショップが集まるというよりは、
デパートに全て組み込まれているといった感じだった。

次のストックホルムがどんな街なのか楽しみだ。


それでは写真のハイライトで。


Magasin du Nord










ニューハウン


工場の片隅に置かれた謎のベンチ



アメリエンボー宮殿






フレデリクス教会







Illums Bolighus





レゴショップ