2012/09/24

冷静と情熱のなんとか




ー 71011日 ー
710日、
かなり長く滞在していたローマとも今日でお別れ。
昼の列車でローマの次はフィレンツェへと向かう。
カバリーニ家には本当にお世話になりました。

さらに、なんとローマのテルミニ駅までアナリッサが車で送ってくれた。
途中彼氏に電話でキレるという新たな一面を見ることができたが、
うちらにはホントに優しいアナリッサ。

最後までお世話になりっぱなしだった。
ホントにありがとう。
今度おいしいみそ汁を大量に送らないと。

アナリッサとは駅で別れ、売店でパニーニを買い列車に乗り込む。
ローマからフィレンツェまでスーパーエコノミー(早割)で一人9€で行けるから驚きだ。

列車の中は快適に過ごし、夕方くらいにはフィレンツェに到着。
かつてここで半年程暮らしていたちぃにとっては懐かしい場所だ。
懐かしさに浸りながら駅を出て、今回の宿へと向かう。

今回の宿はアパートメント形式。
細かい路地に多少苦戦しながらアパートの前に着くと、
管理人であるMrs.マリステッラが笑顔で迎えてくれた。
マリステッラに案内され部屋に入ると、
カラフルでかわいいタイル張りの内装に
キッチンも洗濯機もプライベートのバストイレも付いていて快適そのものの部屋。
8日間も過ごす部屋なのでその快適っぷりにテンションが上がった。

一通り説明を受けた後は、とりあえず外へ。
路地裏を歩くとまたローマとは違った雰囲気。
広大なローマに比べると、観光名所も近い範囲に集まり、
細かい路地裏にもお店がいっぱい詰まっている。
アンティークな文房具屋から靴屋、雑貨、パン屋、レストランとオシャレなお店が多く、
どことなくバルセロナの雰囲気に近いような気がした。

ちぃに案内され通りを抜けると、あれが姿を現した。
フィレンツェの象徴とも言える建造物。

そう、ドゥオモだ。

まさに冷静と情熱のあいだ。
竹内豊の姿が若干脳裏をよぎった。
まぁ、映画観たことないけど。

冷静と情熱のあいだは抜きにして、圧倒的な存在感。
カメラに納まらない程巨大なドゥオモは赤と緑の独特な色使いと
細密な彫刻が華やかさを演出していた。
色落ちした真っ赤なドームが印象的でまたかわいい。

今日は中には入らず、とりあえず周辺をプラプラ。
夕飯はかつてちぃが住んでいた時に通っていたパスタの安い店へ。
10年も前の話なのでまだお店があるのか心配だったが、
いざその場所に行ってみるとまだご健在だった。

ということで10年振りのフィレンツェでのディナー。
アラビアータとイカあさりリゾットでフィレンツェでの旅を
おいしくスタートした。


7月11日、
朝一で向かったのは市民の台所である中央市場。
中に入ると野菜、肉、魚とどれも新鮮で美味しそうな食材が並んでいた。
うちらの目当てはパスタやペンネに使えそうな食材。
一通り見てから美味しそうなハムとチーズを見つけたお店へ入ってみることに。
チーズを見てると色々試食させてくれる店員さん。
いくつか食べてみて一番うまかったのは
やっぱりパルミジャーノ。
そして生ハムはパルマハム。
パルマの力を十分に思い知らされる試食だった。

いくつか食べた結果購入したのは
パルミジャーノチーズとベーコン。
ベーコンは絶妙な塩加減に噛む程に広がる濃厚な味がたまらない。
さすがイタリア。

ちょうどいいサイズにカットしてもらいお会計をしようとすると、
なんとお会計にいるのは日本人女性だった。

誰かに似ている。
エプロンを締めたその堂々たる姿はどこかレスリングの吉田沙保里選手に似ていた。
久々の日本人店員さん。
優しい沙保里さんはお会計の時に若干割引してくれた。

中央市場を満喫した後はフィレンツェを一望出来ることで有名なミケランジェロ広場へ。
ミケランジェロ広場へは中央駅からバスで向かうのだが、
ルートと方面がイマイチ分からなかったのでとりあえずそれっぽいのに乗ってみたのだが、
どうやらこれが当たりだった。

バスを降りるとまず目に入るのがあの有名なダビデ像。
のレプリカ。
そのダビデ像の目の前にはフィレンツェの街並が広がっている。
雲の隙間から差し込む光によって一際目立つドゥオモ。
ローマとはまた全く違う景色。

ミケランジェロ広場のあとはバスで戻り、サンタ・クローチェ教会へ。
バスを降りしばらく歩くうちに腹も減って来たので、
気になったオシャレなレストランに入ると、これがめちゃうまだった。
そして食の他にもフィレンツェでたまらないのがアンティーク文具。
もう店の内装からしていい雰囲気がハンパない。
レターセットや万年筆、スタンプ、ポスターなど、とにかくかっこいい。
しかもそんな店が街の至る所に点在しているのがたまらない。

文具も買って満足した所でイタリアの偉人達が眠るサンタ・クローチェ教会へ向かうと、
イベントがあるのか、残念ながら前の広場が全て閉ざされていた。
ここは、ミケランジェロやガリレオ・ガリレイ、ロッシーニなど
イタリアを代表する偉人が埋葬されていることで有名となっている。
1294年から90年もの歳月をかけ完成された教会は正面の白いファサードが印象的だ。
中にある墓の装飾もなんともかっこいい。

その後は早速昨日チラ見したドゥオモの中へ。
当時住んでいた人が全て入ったというほどの広さ。
壁面には多くの作品が飾られ見所は多いが、
クーポラ内部に描かれたフレスコ画「最後の審判」は圧巻だった。

そこそこ観光した今日の夕飯は
沙保里さんのお店で買ったハムと激安だった野菜を使って、サラダとパスタ。
素材がいいだけで日本で作るよりも全然うまかった。
さすがイタリア。

スーパーで買ったワインでほろ酔いになっていると、
外はそろそろ夕日の時間。(夜8時過ぎ)
川沿いに見る夕日を楽しみにしていたちぃに急いで連れられ、
かつてちぃが住んでいた家の近くの橋まで小走りで向かった。
進みながらも徐々に沈み始める太陽。
なぜか地平線に近づく程沈みが早くなるような気がする。

10分程で橋にたどり着くとなんとかセーフ。
すでに家の屋根に太陽が半分程かかっていたが、それでも十分キレイだった。
オレンジに染まった空を下の川が赤く反射している。
しばらくボーッと眺めるうちら。
空の赤味も引いたところでアルノ川に架かるフィレンツェ最古の橋「ポンテ・ヴェッキオ」へ。
橋の両脇に彫金細工店や宝石店が軒を連ねる姿は橋といより、
家の集合体に近い。
橋は上下2層になっていて、2階部分はヴェッキオ宮とピッティ宮を結ぶ
回廊として使われていたというから面白い。

橋も見た所で今日は帰ろうとすると、いいものに出会ってしまった。
夜の街並の中そこそこの賑わいを見せるオシャレなお店。
よく見ると皆ジェラートを食べている。
お店の名前は元々は老舗チョコレート屋である「Venchi」。
最近ジェラートも始めたらしく、これがマジでうまい。
あまりの人気っぷりに誘惑に負け、
ヨーグルトとチョコレートを注文したが、
今まで食べた全てのジェラートを上回る圧倒的なうまさ。
カプリで食べたジェラートが一番だと思っていたが、
それを軽く超えてしまった。
これはヘビーローテーションの予感がしてならない。

帰りは共和国広場、ドゥオモのライトアップを見ながら家路についた。


それでは写真のハイライトで。






ドゥオモ





ミケランジェロ広場





アンティーク文具








途中の景色とサンタ・クローチェ教会







夕日とポンテ・ヴェッキオとVenchi






夜景

2 件のコメント:

  1. モナリザの写真がすごい素敵!後半戦も期待してまーす。

    Boa viagem:)

    返信削除
  2. お〜、ありがと!!
    記憶が大分薄れてきてるけどてっちゃんの為にも頑張るわ!!

    返信削除