2012/02/22

残念、ウロス島!






2/18 朝8:30の2階建てバスで、クスコからバスでプーノへ向かう。
途中標高4335mの地点を通過する&約7時間のドライブというから2人とも酔い止めを飲んで臨む。
このバスは、1人30ソル (1200円くらい)で、トイレも付いてて(小しかしちゃいけいないらしいけど) 比較的快適でした♪ 途中、めっちゃ暑かったけど、開けられる窓が天井のちょこっと開くやつだけだったので温度調節が出来ませんでした。
思いのほか道はキレイに舗装されていてそんなに揺れたりしなかったので、酔い止めは必要なかったかも。この後待ち構えているラパス➡ウユニ間は、めっちゃ悪路との噂なので、、(やだなー。。) そこでは酔い止めマストですね!!

プーノは、あの有名なチチカカ湖の畔にある標高3800mの街。
チチカカ湖に浮くウロス島を見てみたかったのと、クスコ➡ラパスまで直で行くと10~12時間かかるという話だったので、中間で一休みするのにちょうど良いかな~と思ってストップしてみました。

実際うちらは、クスコ➡プーノ 7時間、プーノ➡ラパス 10時間くらいかかったので、ストップして良かったな~と思いました☆

着いたときは2人とも頭痛で、とりあえず調べておいたマンコ カパック インというホステルにタクシーで直行&まあまあキレイそうだったので、速攻チェックインして休憩。
標高高いせいか、移動の疲れか分からないけど移動日は頭痛がきます。。寝て起きると直るんだけど。
とりあえず、明日のウロス島フェリー見学ツアーを予約して、近くのチキン屋さんでチキンスープ(ちょー美味しかった♡)を飲んで早めに就寝。

次の朝はあいにくの雨でしたが、いざ、予約していたチチカカ湖ツアーへ!!
9:00にホテルまでピックアップに来てくれるというので、9:00ちょっと前にフロント横のソファーに座って待つ。
ふと外を見ると、予約していた"INKA TOUR"と書いてあるミニバンが!
もしや、あれ!?
急いで外に出てみるとちょうどその車は行ってしまった。。

INKA TOURにも他の島に行くツアーもあったし、うちらのじゃなかったのかな、、
さすがに呼びに来てくれるはずだもんね、、
まだ9:00ジャストだし、、

フロントに戻ってみると、日本人の女の子が1人座っていた。
聞くとその子も9:00のピックアップを待っているという。
おーー、良かった。やっぱあれじゃなかったんだ!
でもよく聞くとその子はINKA TOURじゃなく、他のツアーらしい。。
ちょっとすると、その子のツアー会社の女の人がピックアップに来た。
やばい!!と思ったうちらは、フロントのおじさんに必死に訴える。
おじさんは英語分かんないみたいだったけど、すぐに状況を察してくれて、そのツアー会社の女の人に空席あったらこの子たちも乗っけてってくれ!と言ってくれた。
運良く席は空いていたみたいで、ちゃっかり乗せてもらってフェリー乗り場まで行く。

やっぱ、うちらさっきのミニバンに置いてかれたんだ。。

予約確認のバウチャーをよく見てみると、ホテルピックアップ「8:45~9:00」って書いてあった。昨日予約してくれたおじさん何回も「9:00にここね!!」って言ってたのに。。
どうやらうちらがいなくてミニバンも行っちゃったっぽいです。
スペイン語もうちょい分かればなぁ~。。

と思っているうちに、フェリー乗り場に到着!!
とりあえずダッシュでINKA TOURのフェリーを探す。
バウチャーをおばちゃんに見せたら、あっち!!と指を指され、もう1組遅れて来て急かされてるっぽいカップルと一緒にフェリーへ乗り込む。

せーーーーふ!!
フェリーは満席で、ギリギリ4席空いてた。(と言うか、空けてもらった。)
うちらを待っててくれてた訳じゃないっぽいけど、とりあえず間に合って良かった~♪

もう1組のカップルは偶然にも日本人カップルで、奥さんがスペイン語ペラペラ!!
一応ツアーのガイドさんが、スペイン語の説明の後、英語でも話してくれてたんだけど、なまりが強すぎて全然何言ってるのか分からなかったので、色々訳して頂きとっても助かりました♡

肝心のツアーはというと、ハッキリ言ってあんまし面白くなかった。。
けど、かなり興味深い体験ではありました!

雨降ってたし、この旅一番寒かったというのもあったと思うけど、
ウロス島上陸したら「トトラ」と呼ばれる葦で作った家がいくつか建ってて、それをどこでも好きに訪問して良いですよ~と言われ、行ってみると家の人が手作りの民芸品を沢山並べて説明&販売をしてくる。
次の家に行っても同じ。その次も、その次も。。売ってるのも一緒だし。
うちらはすぐ飽きちゃって、フェリーに戻って座ってると、1人5ソル(200円くらい)で葦で作った小さいボート(10人くらい乗れるやつ)に乗って次の浮き島まで行ってくれると言う。せっかくなので行ってみた。
雨降ってるせいか、ブルーシートを被せたまま出発。

これじゃ全然景色見えないよ!!

スペイン語ペラペラな奥様がシートどけて欲しいとスペイン語で言ってくれると、おじさんが雨をうちらにめっちゃ掛けながらシートを畳んでくれた。ちょっと雨も弱まってきたけど、とりあえずつめたいし寒い!!
途中、少年2人が唄を歌いだした。
1曲目は現地の唄?で、2曲目はなんと、日本語の「チューリップの歌」を歌いだした!
そんなに上手い訳じゃなかったけど、日本人一同おぉ~と拍手。
嫌な予感はしていたけど、歌い終わるとやはりチップをくれ、と言う。
めっちゃ手を差し伸べてくるので、1ソルあげた。
チップをくれた皆さんに対して、

ムチャス グラシアス!
ムチャス グラシアス!

ちょー棒読みのThank you very much!を言って少年たちは去って行った。

小さいボートは次の浮き島に着く。
なんとそこにはレストランがあって、ここで食べろ的な自由時間をもらう。
結構他の観光客は魚料理や飲み物など普通に頼んでいたけど、うちらはあまり衛生面的にここで食べる気にはならず、とりあえず寒いのでコーヒーでも頼んでみるかと頼むも、お店の人が忙しさのあまりテンパってて結局コーヒーは出てこなかった。笑

そもそもこの浮き島は本当に不思議で、葦で作った島に2000人もの人が住んでいる。
水は湖の水を濾過して飲んだり、魚を釣って食べたり、浮き島がいくつかある中で互いに食料や民芸品など物々交換したりして生活しているらしい。
病院や小学校、中学校まである。高校からは、プーノに行くみたいだけど。
それと、フジモリ大統領がこの地域に支援をしてソーラーパネルが入り、電気が使えるようになったと言っていた。それまでは、電気もなかったのか。。
葦は日に日に沈んでいくので、15日ごとに新しい葦を積み重ねていかないといけないらしい。さっき乗った小さいボートは1年、家は3年くらい保つと言っていた。

明らかに住みにくいこの地によくこんなに沢山の人が住んで生活をしているなぁ~と思った。

プーノから見るチチカカ湖は、浮き島のせいか、普通に草が生えているせいか、琵琶湖の22倍ある湖には見えない。船も沢山停泊してるし、湖というよりも港町に来たみたいな感覚になった。浮き島に豚が沢山いたのも何とも不思議な絵だった。

夜夕飯を食べ終わって外に出てみると、何やら軽快なリズムとともにおじさん、おばさんが踊り歩いて来た。
リオのカーニバルもオルーロのフェスティバルもちょうどこの時期♪
みんなテキトーに陽気に踊って笛吹いています。


翌日は、朝からラパスに向かいます!
いよいよ4カ国目のボリビアに突入です!!

では、恒例のハイライト写真をどうぞ♪


バス移動途中、小さい町に止まる。みんなトウモロコシを買い食い。


ウロス島

家の中


本当に葦を乗っけてるだけ!

ブルーシート掛けたまま小さいボートは出発

民芸品

浮き島のレストラン



チチカカ湖

湖なのに港みたい!

足こぎボートが沢山。中には怪しげなドナルドも。。

プーノの卵屋さん。店の中まで卵がみっちり!

プーノの本屋さん。本の並べ方が面白い



突然始まったお祭り♪


2012/02/21

未知の南米、ペルーへ(後編)





2月16日、ついに天空都市マチュピチュへ!!
この日は朝5時半のバスに乗ってマチュピチュへ向かうため、
5時前に起床。
むしろ興奮のあまり2時と3時くらいに起きてしまい、
マチュピチュに登り出す夢まで見る始末。
起きてまず窓を開けて外を確認した。
一番心配されるのは天気。雨期だがとりあえず雨は降っていなかった。
結構天気には恵まれる晴れ夫婦なので、雨期でも大丈夫なはず!
まだ暗い中、カオリさん以外の4人は朝一でマチュピチュへと向かった。

マチュピチュ村からマチュピチュへはバスで約20分程度。
朝5時半が最初の便になっていて、人が集まり次第随時バスが発進する。
マチュピチュ村から歩いてマチュピチュまで行くことも出来るが、
歩いて登ると1時間半くらいかかるらしい。(外人は何人か登ってた)
うちらは迷わずバスで移動。ワイナピチュ登頂があるため、
そんなところで体力を使っている場合じゃない。
バスはジグザグの山道をどんどん登って行く。
窓の外は霧に囲まれていて、かろうじて山の陰影が見える程度。
この霧がさらにミステリアスな雰囲気を醸し出してくるナイス演出。
そして、夜明けと共にどんどん期待が高まる中、
朝6時頃マチュピチュ入り口に到着!!

「マチュピチュ来た~!!!」
テンションが上がったせいで、軽く叫んでしまった。

最近やたらと流行の有料トイレ(何かと有料トイレが多い)を済ませ、
チケットとパスポートを提示し早速4人でマチュピチュへ入る。
うちら二人はワイナピチュ7時入り組、シンタ君は反対側のマチュピチュ山組、
アサミちゃんは翌日がワイナピチュ登頂とみんな違うので、進むと分かれることになる。

ーーーーーーーーーーーーここでちょっとプチ情報ーーーーーーーーーーーー
観光客が増えてきているため、実はマチュピチュにはちょこちょこ制限がある。
一応去年の夏くらいから、チケットは全てネット化。
(と言いつつ、実際はクスコの文科省?でも普通に購入可能。)
マチュピチュの一日の入場制限が2,000人。ワイナピチュはさらに少ない500人。
しかもワイナピチュは朝7時入り組と朝10時入り組の2組に分かれている。
ワイナピチュとはマチュピチュ遺跡の奥にある山のことで、
よく見る俯瞰のマチュピチュはここから撮られていることが多い。
山頂まで登るのに約45分。休憩を挟みながらで1時間弱。
急な斜面も多く、足を踏み外せば大怪我。毎年死者も何人か出てるらしい。
時間が遅くなる程人も増えてしまい、
雨期だとおそらく昼過ぎくらいから天気が崩れるように思う。
なので、ワイナピチュに登るなら、朝一のバスで向かい7時から登頂がオススメ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ついにマチュピチュ遺跡に足を踏み込み、最初のビューポイントに登ってみる。

やばい!!かっこ良すぎる!!
しかもマチュピチュにかかる霧がかっこいい!!

段々畑と丁寧に積み重ねられた石でできた遺跡。石と緑の対比。
遺跡にかかる霧が余計天空都市を想像させる。
こんな場所にこんなものがあることが不思議でならなかった。
インカ文明ナイス!
テンションを上げてはしゃいでも、標高が下がっているため、
クスコより全然楽だ。最初の景色を堪能した後、
4人はマチュピチュ遺跡の中で一番見晴らしのいい見張り小屋に向かった。

標高が下がってはいるが、石の階段を登りだすと多少疲れた。
マチュピチュにくる前からワイナピチュ登頂にあまり乗り気じゃないちぃは
この時点でさらにワイナピチュを諦め始める。
軽く息を切らしながら、見張り小屋に到着。
眼下に広がるマチュピチュ。
やっぱりかっこいい!!そして霧がかっこいい!!

ん、、、いや、霧がありすぎる!!もはや何も見えなくなってきた!!
霧いい加減にしてほしい。ほんと晴れて欲しい。

さっきまでの霧への気持ちとは180度変わってきた。
マジでそう思える程、遺跡自体全然見えなくなってきてしまっていた。
あまりの霧の多さに、テンションが若干落ちる4人。
と言ってもられないので、必ず晴れることを信じて、
4人はここでそれぞれの方向へ向かった。

ワイナピチュ登頂に俄然やる気を見せないちぃを連れて、
なんとかワイナピチュ方面へ進む。
途中、大量のリャマを発見。
ちぃのテンションが上がってきた!ナイスリャマ!
マチュピチュ遺跡の中には野生のリャマが結構生息している。
遺跡内にリャマの糞もちょこちょこあるくらいだ。

しばらく進むとワイナピチュ入り口に到着!
何故か受付の人が一人しかいないため、100人近い人が並んでいる。

遅い受付を済ませ、結局登り始めたのは8時くらい。
中に入ると、ワイナピチュ(Big)と
聞いたことのないフチュピチュ(Small)とかいう山の方向を示した看板がある。
それぞれの山で道が二つに分かれていた。
もちろんワイナピチュ方向に進みだすと、
「フチュピチュでよくない?」とテンションの低いちぃが言い出す。
ワイナピチュにやる気を出してないのは分かってはいたが、
まさかフチュピチュ(Small)登頂を目指しだすとは思わなかった。
でもとりあえず戻り、フチュピチュに向かう。(他の人は大体スルー)
Smallと書いてあるだけあって、10分もすれば微妙な頂上に到着した。
さすがのちぃもこのあっけなさでは、ワイナピチュに向かわざるをえない。

こうしてやっと向かいだしたワイナピチュ。
この時点では霧がまだ増える一方で周りは真っ白。
頂上の高さも全然分からないままひたすら登った。
しばらくすると、「頂上まで25min」の看板。
最初のイメージでワイナピチュ登頂の辛さのハードルを上げ過ぎたせいか、
登りだしてみるとそこまでじゃないことにちぃも気づきだした。
「タスマニアのクレイドルマウンテンの方がきつかったね」と言い出すちぃ。
やっとテンションを上げてきてくれた。

さすがに太った外人や、高齢の人はきつそうだったが、
それでもみんな頑張って登っている。
うちらも休憩をはさみながら、約1時間くらいで山頂に到着!!

マチュピチュが見えるであろうナイスな場所を確保し、
霧が晴れるのをオレオを食べながら待った。

待つこと約1時間。
霧が徐々に晴れ始め、雲の隙間から青空も微かに見えてきた。

霧に霞むマチュピチュがその姿を徐々に現す。
静かに、ゆっくりと、全貌が見えてきた。
まさに天空の城ラピュタ。
本当に幻想的できれいだった。
雨期だからこそ見える、霧から現れる幻想的なマチュピチュ。

昔からの憧れだったマチュピチュが自分の目の前にある。
感動のあまりそこからしばらく動けなかった。


その光景を十分に満喫し、ワイナピチュを下り始めると雨が降ってきた。
うちらが見れた奇跡の時間はほんの1時間もなかった。
やっぱりうちらは天気に恵まれている、
天気に感謝しながら雨の中の再び霧に覆われたマチュピチュを後にした。
入り口でみんなと合流し、マチュピチュからまたバスでマチュピチュ村に戻る。

マチュピチュ村に連泊するアサミちゃんとはここで別れた。
4人でまた行きと同様、インカレイルに揺られ、オリャンタイタンボから
コレクティーボでクスコに戻る。
コレクティーボで戻る途中、警察に止められ、運転手のおじさんが静かに連行
されていった。
あ、これは終わったかも、、、
そう思っていたが、10分程で普通に戻ってきて、普通に席についてまた進み始めた。

後は順調に進み、夕方クスコに無事到着。
うちらは翌日のプーノ行きのバスチケットを買うため、カオリさんと一緒にバスターミナルへ。
シンタ君はこの日の夜行でラパス行きなのでそのまま八幡に戻った。

無事プーノ行きのチケットをゲットし、
八幡に戻るとみんな共有スペースでまったりしていたので
そのままみんなで夕食を食べに行くことにした。
(アキさん、カツキさん、もう一人もここで合流)
お店はちぃがあまりのシャレオツっぷりに一目惚れしていたイタリアン。
クスコでは見かけない感じのお店だ。
味も期待以上の味で、
普段クスコであんまりうまいものに出会っていない分、
みんなのテンションも上がっていた。
南米や中米の旅の話題で盛り上がり、楽しいディナーだった。
クスコ最後の夜はシャレオツなイタリアンで締めくくることとなった。

翌日はクスコから長距離バスでチチカカ湖の湖畔の町プーノへと向かう。

それではまた写真のハイライトで、

バスからの風景



 マチュピチュ入り口



ファーストビューポイント




見張り小屋&そこからの景色(霧濃過ぎ)




大量のリャマ



マチュピチュ内



ワイナピチュ入り口


フチュピチュ





ワイナピチュ頂上付近






ワイナピチュからのマチュピチュ




シャレオツイタリアン

未知の南米、ペルーへ(前編)



2月12日、イースター島からリマに飛び、翌日クスコへ!!
2月13日、第3カ国目ペルーに到着!!
今までのリゾート気分から、一気に未知の南米へ。
南米からは宿も移動手段も一切予約などしていないし、全くの未知なので、
高山病、盗難、強盗、治安の悪さなどを警戒しながら気を引き締めて臨まねばならない。
しかもこの時期南米は雨期なので、雨も多く交通手段などの状況も悪い。

クスコの標高は約3,400メートル。
陸路は使わず、リマから一気に飛行機でクスコに飛んだので、
高山病が少し心配だった。
飛行機は荒い運転の末、1時間弱でクスコに到着。
タワーハッカー並みの急降下をかまされたから、若干気持ちが悪い。
空港に着くと、まだ高山病らしき症状はなかったので、とりあえずタクシーで宿に向かった。
宿はクスコでバックパッカーに人気の日本人宿「ペンション八幡」。
アルマス広場の近くにあり、近くにお店も多い。
バス・トイレ・キッチン共同で一人一泊20ソル。(600~800円くらい)

タクシーで降ろされた場所は結構急な坂の手前。(タクシーでは入って行けない場所にある)
普通なら楽な坂だろうけど、いざ登るとマジできつい!!
すぐ息が上がってしまう。あ~、これが標高が高いということか、、、と痛感。
しかもなんか頭が軽くモヤモヤする。
やっとの思いで宿に到着すると、空き部屋もありなんとかチェックイン。
部屋に入り、少し休憩した後は、
過去旅した人たちが残してくれた情報ノートをパラパラとチェックし、
軽くクスコの町を散策に出かけた。

標高が高いせいか、ちぃは貧血気味で視界も狭くなり、さらに気持ちも悪くなり、
休みたいというのでアルマス広場のベンチで横になり休憩。
とりあえずちぃにコカの葉を噛ませてみた。
しかし、苦いらしくすぐ吐き出す。
高山病を和らげる効果があるというコカの葉(コカインの原材料)。
加工しなければ全然合法なので、ペルーではどこでも売っている。
その日は食欲もあまりなく疲れたので、スーパーで買った「出前一丁」を食べて就寝。

ここペンション八幡では日本人宿だけあって色々な人と出会えた。

ーーーーーーーーーーーー 八幡メンバー ーーーーーーーーーーーー
ヒロさん・・・様々な箇所を巡り、旅をし続けて約2年。知識が幅広く、笛が上手い。
カオリさん・・・現在世界一周中。南米が最後の大陸で、なんと生まれは高円寺。
シンタくん・・・北海道出身大学4年生。さわやかなスポーティーバンドマン。
アサミちゃん・・・北海道出身大学4年生。明るく旅大好きな女の子。
アキさん・・・九州出身の元高校の先生。約半年間の旅行中。大人っぽくて革好き。
カツキさん・・・現在世界一周中。マイペースな感じで少しミステリアス。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日、宿で一緒になり移動スケジュールが近い(みんな明日マチュピチュに向かう)
カオリさん、シンタ君、アサミちゃんと共に
マチュピチュに向かう列車のチケットを買いにオフィスへ!
ずっと前から行きたい場所No.1に掲げていたマチュピチュ。
それが近づいている。

クスコからマチュピチュ村(マチュピチュの麓にある町)に向かうには、
コレクティーボ(乗り合いタクシー)でオリャンタイタンボに行き、
そこから、ペルーレイル、インカレイルというどちらかの列車で向かうことになる。
まず最初にペルーレイルに向かうと、
「明日、明後日列車はない。雨で列車が動いていない」という。
インカレイルに聞いても同じ答え。
めちゃめちゃひ弱な舗装しかされていない道だから、
土砂崩れなどで道が塞がったらしい。今は復旧作業中。
マジか!?いきなりスケジュールを狂わされた。
うちらは26日にラパスoutなのであまり余裕はない。
まあ、南米だからそんなうまいこと行かないのは当たり前か、、、

諦めきれず、もう一度対応の良かったインカレイルのお姉さんに聞きに行くと、
「二時間後にまた来れば状況が良くなってるかも」との答え。
その言葉を信じながら、
とりあえず腹が減ったので、たまたま合流したアキさんと昼食へ。

昼食を食べ終わるとすぐにまた、インカレイルのオフィスへ。
しばらく待つと、お姉さんが手招きで「明日列車に乗れるよ」と
めちゃくちゃナイスなお知らせをくれた!!
いきなりものすごくいい人に見える!!
5人共めちゃくちゃテンションが上がり、同じ往復チケット(US80ドル)を購入!

これで憧れのマチュピチュに行ける!!

テンション激落ちしてたところから、一気にホッとした5人。
せっかくだからみんなで夕飯はシェア飯にすることに決定。
市場に買い出しに行くと、肉がかなり腐ってる感じだったり、
野菜も果物もかなり不衛生な感じ。
これは確実に腹がやられるということで、即スーパーに向かい、
食材ゲット。
メニューはトマトパスタとオニオンスープ。
料理はほぼ女性チームにお任せし、
北海道・九州の方言特集やみんなの旅するに至った状況など
色々な話をしながら楽しい夕飯だった。

翌日はついにマチュピチュ村へ5人で向かう。

オリャンタイタンボ行きのコレクティーボの出発が朝8時くらいなので、
朝7時に宿を出発。
めちゃくちゃ分かりづらい乗り場に着くと、おじさんに誘導され
車に乗り込む。乗り込んだはいいけど席が全て埋まらないと出発しないので、
出発するまで20分くらい待たされた。

無事に出発すると、崩れた家や集められた土砂、急な坂、野良犬が多い。
(上に上がる程貧民街で治安がかなり悪いらしい)
一時間もすると頻尿夫婦だけあって、早くもトイレに行きたくなってしまった。
コレクティーボはトイレ休憩はないのだが、奇跡的に給油に訪れたガソリンスタンド。
これはチャンスとうちらも降りてトイレを探す。
しかし、なかなか見つからない。
ありそうな感じの待ち合い室みたいなところに入ると、
30人くらいのおっさんがこっちを振り向いてきた。
思わず「バンニョ!」(トイレ)と一言だけ言うと、
30人のおっさんが一斉に色々な場所を指差してきた。
男女で場所が違うらしく、とりあえず一件落着。安心してバスに戻った。

意外にキレイに舗装された道を進み、2時間程でオリャンタイタンボに到着。

ここで標高2,800メートルに下がる。
数少ないカフェで軽食と有料トイレを済ませ、乗り場に向かう。
降ろされた場所のすぐ近くが乗り場になっていて、
線路は一つしかなく、そこをペルーレイルとインカレイルが運行している。
線路の奥は全て山。
雰囲気は完全に「世界の車窓から」。
いつ石丸謙二郎のナレーションが入ってもおかしくない、と
シンタ君と話していた。
列車が発進するまでの間、線路にはカラフルな小さいおばちゃんが
帽子やバッグ、布などを売っている。

おばちゃんをスルーした後、ついにこれでマチュピチュに向かうのかと
テンションが上がりつつインカレイルに乗り込んだ。

左右は山に囲まれ、下にはハンパない早さで荒れ狂う川が流れている。
たやすく土砂崩れしそうな崖も多い。列車が止まるのも納得した。
途中うれしいコーヒーサービスもあり、常に横揺れな感じのまま進むこと約2時間。

ついにマチュピチュ村(標高2,000メートル)に到着!

やばい!!ついに天空の城、あのマチュピチュに来てしまった!!
みんなテンションが一気に上がる。

列車を降りると、駅も結構しっかりしていて、町もかなり観光地化されている。
レストラン、ホステル、高級ホテルもある。
「なんか伊香保みたいだね」
ちぃの発言で若干マチュピチュ感が薄れたが、確かに近い雰囲気はある。
実際マチュピチュ温泉まである。(うちらは入ってないけど、水着で入るしぬるいらしい)
(でも、町を歩いてたら伊香保よりもモンサンミッシェルっぽかったです!by ちぃ)

駅を出ると、まず明日のマチュピチュ行きの往復バスチケットを購入し、宿を探した。
客引きのおばちゃんに連れられるまま「QUILLA」という宿に宿泊。
ピスコサワー1杯サービス、ホットシャワーもWI-FIもあり一泊25ソル。
(ホットシャワー出ないとこもあるから、マジ重要)
部屋は二部屋で、男女で分かれた。

レストランも経営していて、ディナーを安くしてくれるというので、
とりあえずディナーはここに決定。
まず最初に出てきたのは人生初のピスコサワー(サービス)。
(なんかやたらどこでもピスコサワーを推してくる)
ピスコサワーとは、白ブドウの蒸留酒「ピスコ」に、シェイクした卵白、レモンを入れたカクテル。
味はまあまあ。なんとなくすだちサワーっぽい感じだった。
他には「マチュピチュピザ」「ひき肉チャーハン」を注文。
マチュピチュピザは何が入ってくるのか、期待していたのだが、メインが何故かアンチョビ。
どこがマチュピチュなのかは分からなかったが、結構おいしく頂いた。
ディナー後はついに翌日に登るマチュピチュの準備。
出発が早いので、ホットシャワーで落ち着いた後は即就寝した。

ついに明日はマチュピチュ&ワイナピチュ登頂!!


では写真はハイライトで、



ペンション八幡&そこからの景色




日本人オーナーが経営するかわいい雑貨屋



アルマス広場


何故か有名な12角の石


シェア飯


コレクティーボ乗り場



オリャンタイタンボ



線路と線路の上のカラフルなおばちゃん



インカレイル





マチュピチュ村



ディナー&ホステルのおじさん