2012/02/21

未知の南米、ペルーへ(前編)



2月12日、イースター島からリマに飛び、翌日クスコへ!!
2月13日、第3カ国目ペルーに到着!!
今までのリゾート気分から、一気に未知の南米へ。
南米からは宿も移動手段も一切予約などしていないし、全くの未知なので、
高山病、盗難、強盗、治安の悪さなどを警戒しながら気を引き締めて臨まねばならない。
しかもこの時期南米は雨期なので、雨も多く交通手段などの状況も悪い。

クスコの標高は約3,400メートル。
陸路は使わず、リマから一気に飛行機でクスコに飛んだので、
高山病が少し心配だった。
飛行機は荒い運転の末、1時間弱でクスコに到着。
タワーハッカー並みの急降下をかまされたから、若干気持ちが悪い。
空港に着くと、まだ高山病らしき症状はなかったので、とりあえずタクシーで宿に向かった。
宿はクスコでバックパッカーに人気の日本人宿「ペンション八幡」。
アルマス広場の近くにあり、近くにお店も多い。
バス・トイレ・キッチン共同で一人一泊20ソル。(600~800円くらい)

タクシーで降ろされた場所は結構急な坂の手前。(タクシーでは入って行けない場所にある)
普通なら楽な坂だろうけど、いざ登るとマジできつい!!
すぐ息が上がってしまう。あ~、これが標高が高いということか、、、と痛感。
しかもなんか頭が軽くモヤモヤする。
やっとの思いで宿に到着すると、空き部屋もありなんとかチェックイン。
部屋に入り、少し休憩した後は、
過去旅した人たちが残してくれた情報ノートをパラパラとチェックし、
軽くクスコの町を散策に出かけた。

標高が高いせいか、ちぃは貧血気味で視界も狭くなり、さらに気持ちも悪くなり、
休みたいというのでアルマス広場のベンチで横になり休憩。
とりあえずちぃにコカの葉を噛ませてみた。
しかし、苦いらしくすぐ吐き出す。
高山病を和らげる効果があるというコカの葉(コカインの原材料)。
加工しなければ全然合法なので、ペルーではどこでも売っている。
その日は食欲もあまりなく疲れたので、スーパーで買った「出前一丁」を食べて就寝。

ここペンション八幡では日本人宿だけあって色々な人と出会えた。

ーーーーーーーーーーーー 八幡メンバー ーーーーーーーーーーーー
ヒロさん・・・様々な箇所を巡り、旅をし続けて約2年。知識が幅広く、笛が上手い。
カオリさん・・・現在世界一周中。南米が最後の大陸で、なんと生まれは高円寺。
シンタくん・・・北海道出身大学4年生。さわやかなスポーティーバンドマン。
アサミちゃん・・・北海道出身大学4年生。明るく旅大好きな女の子。
アキさん・・・九州出身の元高校の先生。約半年間の旅行中。大人っぽくて革好き。
カツキさん・・・現在世界一周中。マイペースな感じで少しミステリアス。
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翌日、宿で一緒になり移動スケジュールが近い(みんな明日マチュピチュに向かう)
カオリさん、シンタ君、アサミちゃんと共に
マチュピチュに向かう列車のチケットを買いにオフィスへ!
ずっと前から行きたい場所No.1に掲げていたマチュピチュ。
それが近づいている。

クスコからマチュピチュ村(マチュピチュの麓にある町)に向かうには、
コレクティーボ(乗り合いタクシー)でオリャンタイタンボに行き、
そこから、ペルーレイル、インカレイルというどちらかの列車で向かうことになる。
まず最初にペルーレイルに向かうと、
「明日、明後日列車はない。雨で列車が動いていない」という。
インカレイルに聞いても同じ答え。
めちゃめちゃひ弱な舗装しかされていない道だから、
土砂崩れなどで道が塞がったらしい。今は復旧作業中。
マジか!?いきなりスケジュールを狂わされた。
うちらは26日にラパスoutなのであまり余裕はない。
まあ、南米だからそんなうまいこと行かないのは当たり前か、、、

諦めきれず、もう一度対応の良かったインカレイルのお姉さんに聞きに行くと、
「二時間後にまた来れば状況が良くなってるかも」との答え。
その言葉を信じながら、
とりあえず腹が減ったので、たまたま合流したアキさんと昼食へ。

昼食を食べ終わるとすぐにまた、インカレイルのオフィスへ。
しばらく待つと、お姉さんが手招きで「明日列車に乗れるよ」と
めちゃくちゃナイスなお知らせをくれた!!
いきなりものすごくいい人に見える!!
5人共めちゃくちゃテンションが上がり、同じ往復チケット(US80ドル)を購入!

これで憧れのマチュピチュに行ける!!

テンション激落ちしてたところから、一気にホッとした5人。
せっかくだからみんなで夕飯はシェア飯にすることに決定。
市場に買い出しに行くと、肉がかなり腐ってる感じだったり、
野菜も果物もかなり不衛生な感じ。
これは確実に腹がやられるということで、即スーパーに向かい、
食材ゲット。
メニューはトマトパスタとオニオンスープ。
料理はほぼ女性チームにお任せし、
北海道・九州の方言特集やみんなの旅するに至った状況など
色々な話をしながら楽しい夕飯だった。

翌日はついにマチュピチュ村へ5人で向かう。

オリャンタイタンボ行きのコレクティーボの出発が朝8時くらいなので、
朝7時に宿を出発。
めちゃくちゃ分かりづらい乗り場に着くと、おじさんに誘導され
車に乗り込む。乗り込んだはいいけど席が全て埋まらないと出発しないので、
出発するまで20分くらい待たされた。

無事に出発すると、崩れた家や集められた土砂、急な坂、野良犬が多い。
(上に上がる程貧民街で治安がかなり悪いらしい)
一時間もすると頻尿夫婦だけあって、早くもトイレに行きたくなってしまった。
コレクティーボはトイレ休憩はないのだが、奇跡的に給油に訪れたガソリンスタンド。
これはチャンスとうちらも降りてトイレを探す。
しかし、なかなか見つからない。
ありそうな感じの待ち合い室みたいなところに入ると、
30人くらいのおっさんがこっちを振り向いてきた。
思わず「バンニョ!」(トイレ)と一言だけ言うと、
30人のおっさんが一斉に色々な場所を指差してきた。
男女で場所が違うらしく、とりあえず一件落着。安心してバスに戻った。

意外にキレイに舗装された道を進み、2時間程でオリャンタイタンボに到着。

ここで標高2,800メートルに下がる。
数少ないカフェで軽食と有料トイレを済ませ、乗り場に向かう。
降ろされた場所のすぐ近くが乗り場になっていて、
線路は一つしかなく、そこをペルーレイルとインカレイルが運行している。
線路の奥は全て山。
雰囲気は完全に「世界の車窓から」。
いつ石丸謙二郎のナレーションが入ってもおかしくない、と
シンタ君と話していた。
列車が発進するまでの間、線路にはカラフルな小さいおばちゃんが
帽子やバッグ、布などを売っている。

おばちゃんをスルーした後、ついにこれでマチュピチュに向かうのかと
テンションが上がりつつインカレイルに乗り込んだ。

左右は山に囲まれ、下にはハンパない早さで荒れ狂う川が流れている。
たやすく土砂崩れしそうな崖も多い。列車が止まるのも納得した。
途中うれしいコーヒーサービスもあり、常に横揺れな感じのまま進むこと約2時間。

ついにマチュピチュ村(標高2,000メートル)に到着!

やばい!!ついに天空の城、あのマチュピチュに来てしまった!!
みんなテンションが一気に上がる。

列車を降りると、駅も結構しっかりしていて、町もかなり観光地化されている。
レストラン、ホステル、高級ホテルもある。
「なんか伊香保みたいだね」
ちぃの発言で若干マチュピチュ感が薄れたが、確かに近い雰囲気はある。
実際マチュピチュ温泉まである。(うちらは入ってないけど、水着で入るしぬるいらしい)
(でも、町を歩いてたら伊香保よりもモンサンミッシェルっぽかったです!by ちぃ)

駅を出ると、まず明日のマチュピチュ行きの往復バスチケットを購入し、宿を探した。
客引きのおばちゃんに連れられるまま「QUILLA」という宿に宿泊。
ピスコサワー1杯サービス、ホットシャワーもWI-FIもあり一泊25ソル。
(ホットシャワー出ないとこもあるから、マジ重要)
部屋は二部屋で、男女で分かれた。

レストランも経営していて、ディナーを安くしてくれるというので、
とりあえずディナーはここに決定。
まず最初に出てきたのは人生初のピスコサワー(サービス)。
(なんかやたらどこでもピスコサワーを推してくる)
ピスコサワーとは、白ブドウの蒸留酒「ピスコ」に、シェイクした卵白、レモンを入れたカクテル。
味はまあまあ。なんとなくすだちサワーっぽい感じだった。
他には「マチュピチュピザ」「ひき肉チャーハン」を注文。
マチュピチュピザは何が入ってくるのか、期待していたのだが、メインが何故かアンチョビ。
どこがマチュピチュなのかは分からなかったが、結構おいしく頂いた。
ディナー後はついに翌日に登るマチュピチュの準備。
出発が早いので、ホットシャワーで落ち着いた後は即就寝した。

ついに明日はマチュピチュ&ワイナピチュ登頂!!


では写真はハイライトで、



ペンション八幡&そこからの景色




日本人オーナーが経営するかわいい雑貨屋



アルマス広場


何故か有名な12角の石


シェア飯


コレクティーボ乗り場



オリャンタイタンボ



線路と線路の上のカラフルなおばちゃん



インカレイル





マチュピチュ村



ディナー&ホステルのおじさん

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