ー 7月1~2日 ー
7月1日、
今日も一日観光名所巡り。
昨日同様60番のバスでPiazza Veneziaで降りると、
まずはサンタ・マリア・イン・コスメディン教会へと歩いて向かった。
ここで有名なのが嘘つきが手を入れると食べられてしまうという伝説がある「真実の口」。
その後は「トレヴィの泉」→「スペイン広場」へと向かう予定だ。
そう、実は今日のテーマはローマの休日の撮影シーン巡り。
事前に映画を復習済みのため、あのモノクロの素敵な世界観を感じてみたかった。
歩いて15分程で到着したサンタ・マリア・イン・コスメディン教会。
見ると真実の口の記念撮影待ちですでに行列ができていた。
さすが真実の口。
沢山の観光客があのシーンを再現すべく口に手を入れていた。
並ぶと長そうなのでとりあえず先に教会の中へ。
中はこじんまりとしていて、床の装飾がかわいい落ち着いた教会。
しばらく見ていると、
「kuchi,kuchi」と口に指を当てて話しかけてくるスタッフ。
教会内は静かにしろというジェスチャーなのかと思ったら、
うちらが日本人と分かると「口(真実の)は外にある」と教えてくれていた。
よっぽど日本人に人気の観光名所らしい。
中を見た後は結局行列に並ぶことに。
待ち時間は思ったより短く、30分くらいで記念撮影完了。
続いて地下鉄を乗り継ぎ向かったのは
オードリー・ヘップバーンがコインを投げるシーンで有名なトレヴィの泉。
駅から歩いて広場へ向かうと泉の周りは観光客で埋め尽くされていた。
さすがトレヴィの泉。
もう泉が見えなくなる程の大量の観光客。
人混みをかき分けなんとかコインを投げ入れることができた。
あまりの観光客の多さと暑さでじっくり見ることはできなかったが、
地下から飛び出して来るかのような迫力ある馬の彫刻と、
後ろにそびえる美しい宮殿のような建物がかっこ良かった。
昔の人が噴水にどれだけ執着していたのかが窺える。
お次ぎに歩いて向かったのはオードリー・ヘップバーンが
階段に腰掛けジェラートを食べるシーンで有名なスペイン広場。
(残念ながら現在は飲食禁止)
通りをプラプラ彷徨い、結局たどり着くのに30分以上かかってしまった。
丘の上に建つ教会を結ぶ階段が美しいスペイン広場。
暑さにやられたちぃを日陰に座らせて、とりあえず一人で上まで登ってみた。
感想としては、まぁ普通。
これで今日のローマの休日巡りは終了だ。
確かに全てきれいなのだが、モノクロじゃないせいか撮影シーンを思い出すには難しかった。
ちょっと映画が良すぎるのかな。
それでもやはりトレヴィの泉はダントツかっこよかったけど。
階段を降り回復してきたちぃと合流すると、
途中ハイデザインな文具が揃う「Fabriano」を満喫し、
ポポロ広場に建つ双子教会へ。
ポポロ広場に面して建つ双子のようにそっくりな教会なのだが、
残念ながら片方が修復中のためその姿をちゃんと確認することはできなかった。
今日の観光はこれで終了。
今日も昨日並みの暑さ。
気づけば肌が黒くなってきている。
高校球児ばりのTシャツ焼けだ。
7月2日、
今日は第18ヵ国目となる世界最小の独立国ヴァチカン市国へ。
アナリッサにバスとトラムを乗り継いで行く行き方を教わったのだが、
ここでもまた一駅乗り過ごしてしまった。
仕方なく暑い中を一駅分歩いて戻ると、たまたま発見したいい感じのパン屋。
中にはピザ、パニーニ、菓子パン、総菜などどれも美味しそうなのが並んでいた。
せっかくなのでプロシュート&モッツァレラのパニーニを買ってヴァチカンへと向かうことにした。
相変わらず一駅間違えると一つ何かに出会える。(これが激うまだった)
一駅戻った所でトラムに乗り込みヴァチカン市国へ。
常に行列が絶えないとのことだったが、空き時を狙って昼の1時くらいに到着すると、
あまり並ぶこともなくすんなりと入ることができた。
まず始めにみるのは総面積4万2000㎡、展示コースの総延長が7kmにも及ぶヴァチカン美術館。
もうここがどこなのか分からなくなりながら、
とにかく終点であるシスティーナ礼拝堂を目指しながら中を進んだ。
絵画館を見た後は急激に増える人の数。
今まで行った美術館の中でも間違いなく一番の混み具合だった。
所蔵品はすべてが歴代教皇のコレクションであり、内容は絵画、彫刻、壁画など多岐にわたる。
ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロなどの作品に会えるのが良かった。
天井が豪華な絵画で装飾された廊下を進み、やっとたどり着いたシスティーナ礼拝堂。
さすが一番の見所とだけあって大きな部屋も観光客で埋め尽くされている。
ガヤガヤと騒がしい中を通り、後ろを振り返るとそれはあった。
ミケランジェロ作「最後の審判(The last judge )」。
圧巻だった。
あまりにも有名なこの壁画。
隅々まで細かく描写された、壮大で巨大な壁画の前にしばらく立ち尽くした。
最後の審判だけでなく、天井画(創世記)もサイドに描かれた壁画も美しい。
彫刻家であるミケランジェロが当時のローマ法王の命により制作することになった壁画。
様々な工夫がこなされた天井画は不思議な立体感を作り出していた。
さすが天才ミケランジェロ。
この礼拝堂の空間自体が神聖なものに感じられた。
ただ残念なのはあまりにも周りがうるさかったこと。
係員の「Silence please」の言葉も空しく響くだけで、一度も静かになることはなかった。
可能ならこれを静寂の中で見たかった。
もっと全然違う空間になったんだろうな。
長い美術館の道のりを急ぎ足で堪能した後は、
世界中に約10億人の信者を抱えるカトリックの総本山であり
世界最大のサンピエトロ大聖堂へ。
中はさすが総本山だけあって今まで見て来たどの大聖堂よりも壮大に感じた。
中も素晴らしかったがクーポラの上からの眺めもきれいだった。
クーポラの展望台までは階段を登り約15分。
上に行く程狭くなる通路を抜けるとヴァチカン市国とローマを一望することができる。
大規模な行事の際には約30万人の人々を収容できる広大な広場もまたかっこいい。
階段を下り大聖堂を出る頃には今日も暑さにやられ疲れたので、
そのまま広場を抜けてヴァチカン市国を後にした。
夕飯は近くのスーパーで安いシーフードミックスを買って、
ペスカトーレとコーンスープを作って終了。
イタリアでの自炊は普通にスーパーの食材がうまいから楽しい。
それでは写真のハイライトで。
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会
トレヴィの泉
スペイン広場
Fabriano
ポポロ広場に建つ双子教
ヴァチカン市国
ヴァチカン美術館
サンピエトロ大聖堂
クーポラからの眺め
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