ー 7月16日 ー
今日も日帰りプチ旅行。
中央駅から向かうは街全体が世界遺産として登録されている
トスカーナの古都、シエナ。
シエナには電車で約一時間程で到着。
駅から市街地まではそこそこ離れているためバスで向かうのだが、
探せど探せどなかなか見つからないバス乗り場。
インフォメーションに従って進むもなぜか何度も同じ場所にたどり着いてしまう。
なんてインフォメーションの悪い駅。
結局はエレベーターで降りた地下にバス乗り場があった。
バス乗り場を見つけるも、どれが中心地行きのバスなのかが分からないうちら。
行き方を聞こうにも周りの観光客も全員戸惑っている感じだった。
しかもバスの到着表示板を見ると全然来ないバス。
やっと一台目のバスが到着すると、みんな行き先が分かっているのか知らないが
最初に来たバスに全員乗り込み始めた。
うちらも仕方なく中心地に行くのかだけ運転手に確認し、乗り込む。
どうやら中心地には向かうらしい。
全ての乗客を乗せ出発するバス。
最初のバス停でジモティーらしき人達は降りて行ったが、誰も降りない観光客。
うちらもまだ早すぎるかなととりあえず残る事にした。
そもそもここがどこなのかも分からないし、
何て名前のバス停で降りればいいのかも分からない。
こういう時は最初に運転手に聞いとけば降りる場所を教えてくれてたから、
今回もそのパターンに頼る事にした。
進むバス。
周りの乗客も明らかに観光マップを手にした家族などが多い。
順調に街中を進み続けていたかと思うと、次第に開ける道。
いつの間にか周りには街並は消え、田園風景が広がり始めていた。
ん?
これは、、、
さすがに中心地から離れ始めているとしか思えないけど、、、
周りを見ても全く動きのない観光客。
窓の外は完全に田舎の風景が広がり始めていた。
嫌な予感。
いやいやいや、これは絶対に離れてる。
慌てて運転手に中心地に向かっているのか尋ねると、
半笑いで「No,No,」と言いながら、
「あっちだ」と、ずっーーーーと後ろを指差し、
反対行きのバスに乗るよう促された。
マジか!!!
今までの運転手がいい人に当たり過ぎてたせいで完全に頼り過ぎていた。
慌ててバスを降り、反対行きのバス停に座って待つことに。
しかし、降りたのはうちら二人だけ。
他の人達も完全に観光客に見えたが、行き先が違ったのだろうか。
完全に田舎のど真ん中に取り残されたうちら。
こんなとこでこんなことになるとは思わず、逆に面白くなってきた。
だらだらしながらバス停で待つこと約30分。
やっと到着したバスに乗ると、
さっき同じバスに乗っていたメンバーが全員乗っていた。
笑うしかないうちらと観光客達。
ホントに誰一人行き方を分かっていなかったらしい。
今度はそれっぽいところで降り、ようやく観光開始。
シエナの街にたどり着くだけで大分時間がかかってしまった。
腹も減ったところで近くのパン屋でパニーニを買い、早速観光名所であるカンポ広場へ。
裏道を歩き少し下ると、急に現れた広場。
今までの道からは想像しがたい程ここだけが嘘みたいに開けている。
凹状にカーブを描く広大な広場。
青空とマッチしてめちゃくちゃ気持ちがよかった。
誰が言ったかしらないが、「世界で最も美しい広場」とまで言われているらしい。
パニーニを食べ終わると、まずはシエナの街全体が見渡せるマンジャの塔へ。
そんなに人が並んでいなかった割には意外にも一時間程待たされてしまった。
頂上からは赤茶色の屋根で統一された街並と緑、
ここだけが四角くキレイに抜き取られたカンポ広場が見渡せる。
美しい景色。
塔を降りるとすでに時間は4時を回っていた。
最初の乗り過ごしと塔の待ち時間によって予定よりも大分時間のロス。
実は夕飯を7時半から予約しているためシエナでの残り滞在時間がほとんどない。
急ぎ足で街を軽く散策し、ロマネスク・ゴシック様式の傑作と評される
ドゥオモもさっと外観だけ眺める。
見終わるとすぐにバス停探し。
予約の時間に間に合う電車に乗るためにはすぐバスに乗らないとまずかった。
ガイドブックの地図を見ながらバス停を目指そうにも、分かりづらい入り組んだ道。
やばい、このまま探しても間に合わない。
焦るうちら。
とりあえず近くにいたジモティー感溢れるおじさんにバス停のある広場の場所を尋ねる。
英語は一切喋れないおじさんだったため、方向だけなんとなく把握しようとすると、
ちょっと付いてきな、みたいな感じでどんどん連れて行ってくれる。
なんて優しいおじさん。
イタリア語でちょいちょい話しながらもどこまでも進んで行く。
むしろこれはどうやらバス停まで普通に案内してくれるらしい。
優しすぎるおじさん。
最後にお金を請求されるパターンかもとも思ったが、
そんなことは一切なく、ホントに優しいおじさんだった。
さすがイタリア。ありがとうおじさん!!
とりあえずバス停の近くのインフォメーションでチケットを買おうとすると、
なぜかチケットを売っていないインフォメーション。
バスの中じゃチケット買えないのに。
さすがイタリア。
じゃあどこで売っているのか尋ねると、「あっち」と指差すだけで
全く教えてくれないおじさん。
いやいや、それらしい場所全然ないんですけど。
ちょっとイラッとして、再び尋ねるも相変わらず「あっち」と指差すだけ。
しかも嫌そうにしているのが腹立たしい。
このおじさんじゃだめだ。
周りの人に聞いても観光客が多くて分からなかった。
仕方なく近くのタバッキを二人で探したが全然見つからないタバッキ。
そんなこんなしているうちにバスの時刻も迫ってきていた。
このバスに乗らなければ電車もディナーも間に合わない。
んー、もういいやチケット。
ってかむしろ買えないし。
システムが悪すぎる。
なんか言われたら理由を説明しよう。
ということでバスに乗り無事電車もディナーも間に合った。
今日ディナーに来たお店は散策していた時にたまたま通りがかったレストラン。
見た目のオシャレっぷりからすでにうまいことが伝わってきた。
しかも値段は見た目よりリーズナブル。
数日前の夜に行ったら満席だったので、今日の予約を入れていた。
店に着くと相変わらずいい雰囲気。
久しぶりにこんなちゃんとしたレストランにやってきた。
ワインを頼むとまさかのテイスティングまでさせられる始末。
味も分からないくせにとりあえずグラスを回して一口。
「ん~、good」
ということでそのままディナーを進めた。
出てくる料理はどれも美味しく、雰囲気も最高に良い。
ナイスディナーと夜景で今日を締めくくった。
それでは写真のハイライトで。
田舎の駅
シエナ街並
カンポ広場
マンジャの塔からの眺め
ドゥオモ
おじさん
ディナー
夜景
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