ー 7月23~24日 ー
7月23日、
旧市街が世界遺産に登録されている、ギリシャの島「コルフ島(ケルキラ島)」に朝8時到着。
うちらはビュッフェで朝食を食べてから、ゆっくり9時くらいに船を出た。
隣には昨日見た、こちらよりも大きな船も停泊している。
大体クルージングのコースは決まっているのだろう。
朝起きると次の場所に到着しているとは、ホントに楽過ぎてありがたい。
しかもパッキングもする必要がなく、部屋ごと移動してくれる。
最初世界一周をする、と周りに言った時に何人かは船で廻るのをイメージしていた人もいたが、
歳をとって金も十分ある人にとっては船で世界を回るのは最高に楽で楽しいかもしれない。
船を出るとちょうど港にバスが来たので旧市街手前までバスで移動。
この名前も聞いた事がないような島で、唯一うちらが期待していたのはアジア美術館だった。
なんとここには日本でも見る事のできない写楽の肉筆画が展示されているという。
(過去日本でも江戸東京博物館でこの美術館の作品の展示が行われたらしい)
船の小さな本棚で偶然にも見つけた地球の歩き方にそれが掲載されていた。
バスを降り通りを歩くと、朝9時にも関わらずほとんど開店しているお店。
クルージング用の観光客達のためにも朝早くから活動しているのだろう。
船一つでも1500人はこの島に降り立っているはずだ。
とりあえず旧市街をプラプラ散策しながら目的地であるアジア美術館へ到着。
古く落ち着いた雰囲気の美術館はどこか活気も少なく見える。
というか近づいてみると休館だった、、、
マジか、、、
定休日今日じゃないはずなのに、、、
ってかここしか今日の目的ないんですけど、、、
深くため息をついた後は気を取り直して再び散策。
まずは主な見所である ヴェネツィア時代の旧要塞「パレオ・フルリオ」を眺めることに。
海に突き出た形で作られたこの要塞は島から眺めるとホントにかっこいい。
かっこいいけど中に入りはしないので、見終わると早々にやることがなくなったうちら。
次はWi-Fiを求めてフリーWi-Fiのあるカフェを探す事にした。
実は、クルージング中うちらにはネット環境がないのだ。
お金を払えばWi-Fiを使う事もできるのだが、それが一時間30ドル(確か)とべらぼうに高い。
いやいやそれはさすがにあり得ないでしょ、どんだけ、ということで、
うちらはクルージング中の通信手段は一切持っていなかった。
なんとか見つけた安めのカフェでコーヒーだけ頼んでしばしネット。
満足した所で帰りは地元の市場などを見ながら歩いて船へと戻った。
滞在時間およそ3時間。
リゾート地として有名な島らしいが、クルージングがなければまず来ないかな、
と言った感じの島だった。
船に戻るとビュッフェで昼食を済ませ、再びジムへ。
今日も20分だけランニングマシーンをしたのだが、
隣では昨日のマッチョがまた二の腕をいじめていた。
俺が言える立場じゃないが、ちゃんと観光はしているのだろうか。
もはやクルージングも彼にとっては動くジムに過ぎないのかもしれない。
今日のディナーはドレスコードがあって気まずかったため、
ビュッフェで済ませ、食べ終わると恒例の卓球台へと向かった。
今日の結果は3-1でまたちぃの勝利。
ついに1ゲームは穫ったが、それでも負けは負け。
今日もテンションが落ちたまま部屋に戻ると、
ベッドにはタオルで作られた猿がお出迎え。
スタッフの方のタオル芸に癒され眠りにつくことになった。
7月24日、
ついに今日は楽しみにしていたサントリーニ島へ。
サントリーニ島へは本船では停泊できないため、グループを分けて小舟で上陸する形になる。
小舟の振り分けはチケット制。
朝8時半起きで9時から始まるチケット配布を受け取り、到着を待った。
うちらの番号はNo.10。
サントリーニ島へは12時着だったが、No.10が呼ばれたのはその一時間後くらいだった。
番号を呼ばれたところで小舟に乗り換え、サントリーニ島へ。
「世界でもっとも美しい島のひとつ」とまで言われるサントリーニ島。
島自体は二つの街に分かれていて、観光地されていてお店も多いのがフィラ、
そこまで観光地化されておらず、青い屋根の教会などを見る事ができるのがイア。
どこまで美しい島なのか、白一色の壁に空と屋根の青のコントラスト。
それが見れると思うと楽しみで仕方なかった。
船からは目の前に見える断崖絶壁の島。
断崖の上には雪のように小さく白い建物が並んでいる。
期待が高まる島の形だ。
観光地は高い場所にあるので、港からはロープウェイか徒歩かロバに乗って行く事に。
うちらは面白そうなロバを選択した。(片道5€)
ロバ乗り場に向かうとかなりのロバ臭と大量に並んだロバ。
まるでスキー場のリフトのように回って来るロバに観光客が次々と乗せられていく。
初めてのロバ。
ロバと言ってもそこそこ大きい背中にまたがると、
指示もないのにそのまま勝手に石の階段を上り始めた。
階段の上には大量のロバ達がした大量のウンコがそのまま放置されている。
白と青の島サントリーニ島。そのイメージしか持っていなかった俺にとっては
最初のサントリーニ島のイメージがロバの臭いになるとは思ってもみなかった。
順調に進み始めたと思ったら早速止まりだすロバ。
息も荒くなっている。
えっ、まだまだ序盤なんですけど、、、飽きちゃった?
てかもう限界なのかな、、、
この強い日差しの中、気温も高いし、
ロバも一日何往復しているのか分からない。
日よけもなく、この暑い中観光客を運ぶためただ階段を上り下りする毎日。
そうなると疲れるのも当たり前か。
むしろちょっとロバに申し訳ない気すらしてきてしまった。
ありがと、ロバ。
「good job、ありがと」とケツを軽く叩きながら応援する。
息を荒くしながらもなんとか進み始めるロバ。
何頭も連なりロバ同士がぶつかりそうになりながらも一生懸命上へ上へと登っていく。
止まっては進み、また止まっては進む。
隣を見ると
「NO,NO,NO,NO!!!!Stop Stop!!!!」と
叫びながら必死にロバに捕まっている眼鏡の女性。
この女性と最後まで一緒に登りきったのだが、最後は半泣き状態で一緒にいた男性にキレていた。
終点でちぃと合流し、途中で写真を撮ってくれていたカメラマンから一枚写真をゲット。
ロバ臭と色々な臭いはきつかったが、比較的楽しく登る事ができた。
登りきったところで崖の上から島を見下ろすと、
切り立った崖に建てられた白い壁の建物が並んでいた。
上には真っ青な空と、下には真っ青な海が広がっている。
ただ奇麗なことは奇麗なのだがちょっと感動は薄かった。
狭い通りを歩き、まずはイア行きのバス停を目指す。
どこもお店が連なり、活気に溢れたフィラの街。
ガイドブックやネットの情報によると、
どうやらイアの街並の方が落ち着いていて白い建物が多いらしいので、
早速期待を胸にバスに乗り込みイア方面へ。
イアへはバスで2,30分程度。
街並はいい感じではあるのだが、
サントリーニ島へのイメージが強過ぎた分感動が薄かった。
全てが白と青で出来ていると思っていた街並は、
最近の流行なのかベージュと薄ピンクの家が多く、
のんびりとした優雅で静かな時間が流れているのかと思っていたら、
そんなこともなかった。
ていうかもうそんなことよりまず暑かった。
観光するには支障をきたす程の暑さ。
歩いているだけで汗のせいでTシャツがピッタリとしてしまう。
照りつける太陽を避けるように足早にフィラの街へと戻り、
再びWi-Fiを探しては、どこぞやのフリーWi-Fiを見つけて喜んでいた。
もしかしたら夕日をあの場所で眺めていたらまた印象も違ったのかもしれない。
(イアの街は夕日スポットとしても有名らしい)
しばらくフィラの街を散策した後は、乗船時間も迫ってきたので
下に戻るために今度はロープウェイ乗り場へ。
乗り場にたどり着くともはや列の始まりも終わりも分からない程の人の数。
明らかに数が足りてない効率の悪いロープウェイでは
回転が遅過ぎて順番が廻ってくる頃には日が暮れてしまう。
かと言って帰りもロバに乗るのは微妙なので、
唯一歩く事のできるロバの道を下っていく事にした。
臭いは当然きついとして、ここで問題になるのが大量のウンコ。
古いものは風化されもはや自然に帰りかけてるからいいとして、
出来たてのやつに関しては踏んだらアウトだった。
しかも滑りのいい石で階段ができているため、滑ってしまうと完全にまずい。
乗船時間に間に合うよう慎重かつ迅速に下っていくうちら。
なんとか最悪の事態にはならずに乗船時間にも間に合った。
やっぱり島はカプリ島が一番かな。
それでは写真のハイライトで。
コルフ島(ケルキラ島)街並
アジア美術館
パレオ・フルリオ
タオルで作られた猿
小舟でサントリーニ島へ
ロバで頂上へ
フィラの街並
イアの街並
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