3月2日、マイアミから第6カ国目となる中米メキシコへ出発。
メキシコシティに着くと、そのまま飛行機でカンクンへと飛んだ。
ちぃが高校時代に教師の引率旅行で訪れたことのある、
メキシコの高級リゾート地カンクン。
エメラルドグリーンの海に囲まれ、ビーチ沿いには高級ホテル、
ショッピングモール、クラブが並んでいる。
人工的に作られたものなのか、高級リゾート地となっている部分は
鍵括弧を無理矢理くっつけたような特異な形をしていた。
そして波の高さ、離岸流の強さによりちぃが海で溺れて、
危機一髪のところをサーファーに助けてもらったという思い出の地でもある。
カンクン空港に着いたのは、夜の10時過ぎ。
空港を出るとすぐに乗り合いタクシーでホテルへと向かった。
途中同乗者達はビーチ沿いの高級ホテルで降りて行くが、
当然うちらはスルー。
向かうのはカンクン市街地にある安めのホテル「Hotel Suites Gaby」。
バス・トイレ付き二人で一泊50ドル。
(しかもラッキーなことになぜか向こうの勘違いで6泊したのに4泊分の値段で泊まれた!!)
ホテルには結局11時過ぎに到着。
移動日はやはり疲れるので、部屋に入るとそのまますぐ床に就いた。
翌日はとりあえず昼飯がてら近くの市場「メルカド28」に行ってみた。
たくさんの土産物屋やレストランが入っていて活気があり、お店の人の客引きがすごい。
うちらが日本人と分かると「ちょっと待って、お母さん」とか「アメ横より安いよ」とか
意外なバリエーションを持った日本語で声をかけてくる。
適当に流しながら一回りしてみても、なかなかいいお土産も見つからなかったので、
髪の飾り付けをしているおばちゃんのところに行ってみた。
外人の子供がかわいい編み込みや飾りをいっぱいつけてもらっている。
値段が書いてなかったのでいくらか聞いてみると
「チーパー、チーパー」の一点張りで一向に教えてくれない。
何度聞いても笑いながらそう言うので、まぁ大したことないだろうと、
せっかくだからちぃも試しにやってもらうことにした。
好きな色の糸を選び、好きな箇所を飾りと共に編み込みしてもらう。
お願いすると優しい笑みを浮かべながらものすごい勢いで編み込み出すおばちゃん。
手の動きの早さがハンパじゃなかった。
ものの10分程で編み終わると「you pay、you pay」とレジに誘導された。
値段を聞くとなんと25ドルと言い出すおばちゃん。
完全にボッてきている。
さすがに「マス バラート!(安くして)」と言うと
20ドルには下げてきたが、それ以降は笑顔もなく一向に引く気配がない。
すでにやってもらってしまった以上、これ以上は無理か、、、
どうやってでも先に値段を聞くべきだった、と深く反省しながら仕方なく20ドル支払った。
おばちゃんから教訓を得た後、昼飯はメルカドの中にあるTHEメキシコな店へ。
(でも基本的にはメキシコ人いい人ばっかりでした)
メキシコに来たからには、とりあえずタコスが食べたい。
注文したのはタコスとナチョスとパイナップルジュース。
どっちも美味しかったが量が多い。しかもなぜかパクチーがやたら入っていた。
食べ物界において最も嫌いなパクチー。
東南アジアしかパクチー警戒地域と思っていなかったが、
旅に出てからは不覚にもパクチーと遭遇してしまうことが多い。
残念ながら、南米中米でもパクチーはかなりポピュラーらしい。
嫌々ながらも仕方なく食べ進めるうちに最近では徐々にパクチーにも抗体ができてきた。
午後は翌日に行く予定である、世界遺産に登録されているマヤ文明の遺跡「チチェン・イツァ」の
往復バスチケットを買いにバスターミナルに向かった。
ホテルから徒歩10分くらいにあるバスターミナル。
いざ、着いてみるとめちゃくちゃキレイで驚いた。
今までペルー、ボリビアで見てきたバスターミナルとは比べ物にならない程の
都会っぷりだ。しかもターミナルにあるバス会社は「ADO(アデオ)」という一社だけ。
メキシコではこのバス会社がかなり幅を利かせているらしく、街で見かけることも多い。
チチェン・イツァへは往復一人約400ペソと意外に高い。
無事明日のチケットが購入できたので、ローカルバスに乗り待望の海へ向かう。
基本的にバス停が全くないメキシコ。
乗るときはタクシーのように手を挙げてバスを止める。
運転手に行き先(過去にちぃが溺れた場所)を告げ、そこで降ろしてもらった。
(人数が多いと100パー忘れるので、注意しないと降りたい所で降りれない)
降りるとすぐに、鮮やかなエメラルドグリーンの海が広がっていた。
ケアンズのフィッツロイ島の海よりも全然キレイ。
10年振りにトラウマの海と再会を果たした。
そして今でもやはり波は高かった。
ー 3月4日 ー
数多くの遺跡が残っているメキシコ。
その中でもカンクンからバスで約3時間程の場所にあり、
観光地としても最も有名な世界遺産の遺跡、「チチェンイツァ」へと向かう。
バスは朝9時にカンクンを出発。
バスに乗るといきなり映画がスタートした。
どうやら常にエンドレスで映画が流れる仕組みになっているらしく、
乗るといつも色々な映画を楽しむことができる。
(まあ、全部スペイン語だから何言ってるか全く分からないけど。)
クーラーも涼しく、車内もトイレもキレイなバスで快適に過ごしていたのだが、
ADOのバスには一つだけ欠点があった。
それは、クーラーが効きすぎること。マジで激寒。
あらかじめネットで結構車内が寒くなるのは知っていたのだが、
完全に予想を超えた寒さだった。
外にいるときは半袖・短パン・サンダルなのに、
車内ではフリースとダウンまで必要なレベル。
ネットには「メキシコのおもてなし」とか書かれていたが、
完全に度を超えたおもてなしだった。
なんとか寒さに耐えつつ、きっちり3時間でバスは遺跡に到着。
駐車場も完備されていて、大量に止まっているバス。
外に出ると、遺跡の入り口はディズニーランドのアトラクションかと思う程
観光地化されていて、とてもしっかりした近代的な建物に、お土産屋もたくさん入っている。
そして意味が分からないけど、中に入るにはなぜか入場券が2種類必要だった。
しかも近いのに微妙に違うところでその2種類を売っている。
一緒にできるはずなのに、何の意味があるのか全く分からなかった。
とにかくチケットを購入し、遺跡の中へと入る。
遺跡へと続く道の左右は、ぎっしりといつもの感じの店で埋め尽くされていた。
しつこい客引きに、大体売っているものも同じ。
せっかくの遺跡が台無しだった。
道が開けてくると、
石を積み重ねて作られた大きなピラミッド状の建物が見えてくる。
ピラミッドの大きさは、基底55.3m四方、高さ24m。
(現在、ピラミッドに登るのは禁止されている)
遺跡自体もとても広く、よく見るとドクロや蛇など細かい彫刻も施されていて、
淡いグレーの石に、墨絵のような白黒の濃淡がきれいだった。
しかし何よりも気になるのが、観光客の多さ。
ツアー客やらなんやらとにかくめちゃくちゃ多い。
どこを見ても人ばかりで、遺跡の周りには隙間なく詰まった店。
しまいには遺跡を見ていても客引きがやってくる。
遺跡自体はきれいなのに、邪魔な要素が多過ぎてテンションが若干落ちてしまった。
2・3時間程かけて全て回ってみても、二人ともなんだか思ったより感動が薄い。
単純に人の多さ、店の多さもあるし、
先にマチュピチュやウユニを見てしまったのが大きいのかもしれない。
帰りは4時半のバスに乗り、
行き同様寒さに耐えながら約3時間でカンクンに到着。
夕飯を済ませ部屋に戻ると、
カンクンで一番気になっていたツアーの予約をした。
それはカンクンの海の中にある水中美術館(MUSA)をシュノーケルで見に行くというもの。
海の中に様々な彫刻が沈められていて、それに珊瑚などが付着していく。
時間の経過により変化していく美術館だ。
メキシコを拠点に活動するイギリスの彫刻家ジェイソン・デ・ケアレス・テイラー氏が
海の環境保全をテーマとし、それにアートを融合させたものらしい。
ツアーは3月6日で予約をした。
初の水中美術館。どんなものなのかかなり楽しみだ。
こんな感じでカンクン前半3日間は終わりました。
メルカド28
髪の飾り付け
初本場ナチョス
カンクンのビーチ
チチェン・イツァ
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