2012/03/01

ラパスで足止めを食らう





2月19日、朝7時半のバスに乗り込み、
4ヵ国目、ボリビア(ラパス)に突入!!

長距離バスは、盗難やトイレ・現地の方の臭い問題、
激寒だったりと何かと問題があったりするので、
少しいいバスを選んだ。(と言っても一人35ソル)
少しいいバスを選んだのだが、ラパスへの道のりはなかなか大変なものだった。

朝7時、バスターミナルに着くと、いつも通りトイレに行きたくなるが、
基本トイレは有料が多いので、とりあえずバスに乗るまでは我慢。
しばらく待ち、やっとターミナルに到着したバス。
荷物を預け早速バス内のトイレに入ると、なぜか電気のスイッチがどこにも見当たらない。
まぁ南米だしいいか、と暗闇の中iPhoneの明かりで用を済ませようとした時、

ドンッ!!ドンッドンッ!!!!

ハンパない勢いのノックで、容赦なく開けられるドア。
ギリギリセーフだった俺はiPhoneを素早くポケットに入れ、後ろを振り返った。
そこには、すごい剣幕の運転手。
「てめぇ、何やってんだ!!ここのトイレは使うな!
行きたいんだったら、ターミナルのトイレを使え!!」
的なことをスペイン語で捲し立てられる。

意味が分からなかったが、どうやらマジで使えないみたいなので仕方なく席に戻った。
その後すぐに乗客全員にバスのトイレが使えないことをキレ気味に告げる運転手。
完全にバス側の不手際のはずなのに、なぜか強気。
めちゃくちゃ理不尽だ。

とにかくこれで長距離バスなのにバスのトイレが使えないという
最悪のスタートを切ることとなった。

みんな不安になりながらも、ターミナルの有料トイレで用を済ませ、
バスは出発。

出発して2時間程でペルーとボリビアの国境に到着した。
陸路で国境を越えるのは初めての経験だ。
ボリビアの入国はかなり適当で楽と聞いていたが、まさにその通りだった。
バスガイドには、パスポートのコピーが必要だからここで取って行けと言われ、
みんなそこのコピー屋で取る(もちろん有料)が、一切必要なく(日本人だからなのかも)、
しかもボリビアに入国すると、どっから来たのか謎のおっさんが一人入ってくる。
そしてそのおっさんから入国税1ボリビアーノを要求されるが、これも完全に嘘。
(うちらは細かいお金は持ってないと言ったら、じゃあ後でと言われたままスルーだった)

胡散臭い国境越えを果たすと、30分程でチチカカ湖畔の町コパカバーナに到着。
ここで1時間の休憩と何故かバスの入れ替えがある。
よく分からないスペイン語の説明に流されるまま雨の中休憩し、
バスを乗り換え、荷物を移動。そこからまた2時間くらい行くと湖の手前でバスが止まる。
どうやら、今度は湖をフェリーで渡るらしい。
また、ここでバスの乗り換えか、と思うと何故か荷物の入れ替えがない。

まさか、、、
と思っていると、そのまさかだった。
横を見ると、すごい弱そうな木で作ったイカダみたいのにバスを乗せている。

マジか、、、
しょっぱいイカダで当然のごとくバスを運んでいる。しかも湖の上を!

驚きながらも向こう岸でバスの無事な到着を願う。
ゆっくりと運ばれるバス。着くと何事もなかったかのように再びバスに乗り、
そしてまた揺られること約2時間。

やっとラパスの頂上に到着!
ラパスの街はすり鉢状になっていて、上から見下ろすととても不思議な形をしている。
容赦ない坂の中にぎっしりと並べられた家や建物。
山を切り崩して作られている箇所は、街中に唐突に崖が現れる。
そんな不思議なすり鉢の中を下り始めると久々に都会の雰囲気。
下る程に人の数は増え始め、バスターミナルに着く頃には
道路が人で埋め尽くされている。
しかも何故か仮装した人や、やたらクオリティーの高い水鉄砲を持ったキッズ達。
あまりの人の多さに驚いていると、どうやらラパスがカーニバルであることに気づく。
実はこの時期はカーニバルが多い。
有名なリオのカーニバル、この時初めて知ったオルーロのカーニバル。
そして、ラパスもそれに便乗してのお祭り騒ぎ。

ともあれ、やたら疲れた約10時間に及ぶ国境越えバスがこれで完結した。

バスから降りると、急いでバス会社のオフィスに向かった。
ボリビアに来た最大の目的、ウユニ塩湖行きの夜行バスをゲットするために。
ラパスoutまであまり時間もないので、翌日夜発のバスを是非ゲットしたい。
狙うバス会社はネットで評判の良かった「Todo tourismo」
他の会社の2倍の値段はするが、それでも一人230ボリビアーノ。(約2,300円くらい)
ウユニ塩湖までの道は、道とは言えない程の最悪の悪路らしく、
しかもバスで10時間以上かかる。(雨期なのでさらに大変)
おそらくこの旅中最悪の移動になるかもしれないから、バス選びはマジで重要だ。
実はバス以外でも飛行機でウユニまで行く手段があるが、値段も高いし、
雨期だと不安定なので、値段と確実性でバス移動を選択。
(ちぃはちょいちょい飛行機移動を推してくる。)

バスターミナルから少し坂を下ったとこにあるTodoのオフィス。
オフィスビルの前に着いたが、明らかに暗く、鍵もかかっていた。
嫌な予感がする中、近くにいた掃除のおばちゃんに声をかけられ、鍵を開けてもらう。
中に入るとオフィスは真っ暗でドアも閉まっていた。一人男性スタッフの陰が見えたので、
おっ、っと思うと、強烈に窓をたたき始めるおばちゃん。

男性スタッフがさすがにその音に気づき、休みなのにドアを開けてくれた。
おばちゃんに「グラシアスッ!!」と別れを告げ、
早速男性スタッフにバスの予約ができるかを聞いてみる。
英語は一切通じなかったので、無理矢理なスペイン語で聞いてみるが、
なんと明日、明後日はすでにバスがないらしい!!

埋まっている訳ではなく、2月21、22日はラパスの祝日で、カーニバル期間。
バス会社も祝日は休みで運行しないというまさかの事態!!
(バス会社どころかラパスの店のほとんどが休み)
23日夜発だと、ウユニには一泊しかできない、、、

しかしどうすることもできず、
祝日によるまさかの二日間足止めを余儀なくされてしまった、、、

テンションを落としつつ、とりあえずタクシーで目星を付けていた宿へと向かう。
宿はメイン通りに近い「HOTEL SAGARNAGA」。
Wi-Fi有、バス・トイレ付きツインベッドで一泊140ボリビアーノ。(本当は100ボリビアーノでも泊まれるかも)

チェックインを済ませると、ホテル内の旅行会社に
なんとかTodoの23日夜発のバスを予約してもらった。
多少弾丸になってしまうが、これでとりあえずウユニまで行ける!!

1泊二日のウユニツアーで絶景が見えることを祈りつつ、出発までの祝日二日間、
ラパスのほぼ全ての店が閉まる中、まったりすることにした。

祝日期間中はやたらと街中で爆竹が鳴り響き、
クオリティーの高い水鉄砲を持ったキッズ達が、車やバスの窓から狙ってくる。
中には泡が出るスプレーを持ったキッズもいて、観光客も対策でポンチョを着るなど
なかなかな祝日だった。


それでは写真はお決まりのハイライトで、

ペルーとボリビアの国境


バスをイカダで運ぶ


アルパカ



窓から見えるラパスの街並み










ムリリョ広場(鳩多過ぎ!!)






魔女市場



謎の日本食レストラン「侍」


日本料理屋「けんちゃん」

1 件のコメント: