ー 3月10日 ー
今日はちぃの友達と再会企画第2弾の日だ。
お相手はメキシコシティ在住のモニカ。
ちぃがイタリアに交換留学していた時の友達で、
現在は政府機関の仕事に携わっている25歳の女性。
スペイン語・イタリア語・英語・フランス語の四カ国語も話せるから驚きだ。
この再会も実に7、8年ぶりになる。
彼女とは3時に会う約束をしているので、それまでメキシコシティの中心である
ソカロ広場をプラプラすることにした。
一辺が200mを優に超える、ほぼ正方形の形をしたソカロ広場。
北にカテドラル、東に国立宮殿(大統領官邸)、南に連邦区庁舎、
西にホテルと、それぞれ重厚な建物に囲まれている。
広場に着くとスペインの影響があるだけあって、ヨーロッパにいるかのような感覚になる。
時間もあったので、カテドラルに入ってみることにした。
1573年に起工し、1813年に完工した2世紀以上かけて作られたこの壮大なカテドラル。
さまざまな建築様式がごっちゃに盛り込まれているが、どれも美しく圧巻だった。
待ち合わせの時間が近づいてきたので、
カテドラルを後にし待ち合わせ場所のマックへと向かう。
しばらくすると、長い髪をなびかせながら颯爽と現れるモニカ。
7、8年振りだがFacebookなどでも見ているし、当時とそんなに変わっていない。
「ムチョグスト!」と試しに一応スペイン語で挨拶し、
ランチがまだなモニカとおすすめのカフェに向かうことにした。
久々のちぃとの再会にテンションも上がり、マシンガントークのモニカ。
明るく陽気で裏表がない。
連れて来てもらったのはオシャレなカフェで、
天井が高く内装も凝っていて、広い店内もほぼ埋まったお客さんで賑わっていた。
食事をしながら、昔話や旅の話、うちらの結婚の話で盛り上がる。
中でもウユニの写真を見せると、
「オーマイガッ、ザッツクレイジー!!」と、とても感動していた。
彼女なら間違いなくいずれ行くだろう。
政府関係の仕事をしているモニカはG20の話や
大統領との2ショットの写真を見せてくれたりした。
うちらにとってはちょっと遠く感じる世界。
ほぼ知識がない分野の話だったが、ほうほうとただただ感嘆するばかり。
モニカが大分大人に見えた。
ランチが終わって外に出ようとすると、
ザーーーーッ!!! というものすごい音。
あ~雨かと思い、しばらく店の中で待機し、音が止むのを待った。
音も弱まり、店の外に出ると、小さく白い球体が大量に地面に転がっている。
雨だと思っていた音はまさかの雹だった。
さっきまでTシャツでいられる程の気温だったのに、急激に冷え込んでいる。
まさかメキシコで雹に降られるとは思わなかった。
遅めのランチの後もソカロ付近のモニカのオススメコースを案内してもらう。
オシャレなショップや教会に、チャイナタウン。
この日友達とディナーの約束をしていたモニカは、少ない時間の中丁寧に案内してくれる。
夜になると短い再会を惜しみつつ、ディナーに行く前に車でうちらを宿まで送ってくれた。
宿に戻ると、共有スペースにいた世界一周夫婦とまさかの地元トークで盛り上がった。
なんと奥さんは高円寺に住んでいたらしく、しかも同い年。
旦那さんは高円寺に微塵も興味がなかったが、
とりあえず阿波おどりの熱さを推し再度高円寺付近に住む事を強くオススメした。
それと二人に聞いたアフリカツアーが興味深い。
タスマニアで行ったような、一台のトラックで旅を続けるツアーで、
日数は6~60日くらいまで。
アフリカの大自然ど真ん中をキャンプしながら駆け巡るこのツアーは、
二人が今までしてきた旅の中で一番感動したものらしい。
旦那さんのトークにも熱が入り、うちらもそのツアーに参加することを決意した。
また夏に高円寺で会えるとうれしい。
ー 3月11日 ー
早くもメキシコシティ最終日。
今日は結構忙しい。
朝一でメキシコ国立自治大学の中央図書館に行き、その後は美術館。
(ここまではノゾミさんと一緒)
夜は昨日別れたばかりのモニカと一緒にディナーできることになった。
まずは地下鉄を乗り継ぎ、大学へと向かう。
ラテンアメリカ最大規模の敷地を誇るメキシコ国立自治大学は
2007年に登録されたメキシコの世界遺産(文化遺産)。
中でも中央図書館は全面にアステカ人とスペイン人をモチーフにした
モザイク壁画があり特に有名だ。
最寄駅に着き、図書館を見るために大学へと向かう。
大学の敷地内に入ると、もはや一つの町のようなデカさだった。
敷地内をまたぐ複数の道路に、芝生が生い茂る巨大な広場。
サイクリングを楽しむ人たちや、家族や犬を連れている人たちが自由にくつろいでいた。
周りにはバスケットコートや、サッカーグラウンドがいくつも用意されていて、
幅広い年代の人が一緒になって遊んでいる。
あまりの広さに図書館は最初どこにあるのか全く見えなかった。
建物の隙間からかろうじて見える壁画を頼りに図書館へと向かう。
進み始めてみると、見えているはずの図書館までの距離がなかなか縮まらない。
しばらく歩いてたどり着いた図書館。
全面壁画で埋め尽くされたその建物はとても図書館とは思えない異様さだった。
もはや何なのか分からないが、圧倒的な存在感。
中はどんな風に作られているのかと思っていたが、中は案外普通だった。
図書館も見終えると、お腹も空いてきたのでもう一つの楽しみだった学食へ。
メキシコの学食はどんなメニューなのか楽しみにしていたのだが、
今日が生憎の日曜日のせいで、学食は閉まっていた。
薄々感づいてはいたが、やはりショック。
ノゾミさんが買ったポテトチップスでお腹を満たしながら、次の美術館へと向かうことにした。
屋台のエンパナーダで昼食を済ませ、タクシーと電車を乗り継いで向かう美術館は、
富豪オルメド夫人の広大な邸宅を美術館として改造した「ドローレス・オルメド美術館」。
フリーダの作品や夫人のコレクションなど相当な富豪っぷりが伺える美術館だ。
駅に着くと分かりづらいサインを見ながら5分程で到着した。
チケットを買って中に入る。門をくぐると家とは思えない程の広さの庭が広がっていた。
丁寧に手入れされた芝生や緑。所々に置かれている石像や動物。
そして放し飼いにされた大量の孔雀。
動物園でもあまり間近で見る事ができない孔雀がなぜかそこらじゅう自由に歩き回っていた。
さすが富豪。なんでそんなに富豪なのか分からないけど確かにすごい。
2時間程かけて自慢のコレクションをゆっくり鑑賞する。
数々のコレクションやフリーダの作品もさることながら、美術館自体の雰囲気がとても良かった。
歩き疲れたので孔雀と戯れながらカフェで一休みし、夕方過ぎには宿へと戻った。
モニカとディナーの正確な時間は決めていなかったので、
宿で幽遊白書17・19巻を読みながら、モニカの連絡を待つ。
(なぜか一番熱い18巻は置いていなかった)
モニカとも無事連絡がつながり、ディナーはモニカオススメの場所で食べることに。
本屋とカフェが合体したようなオシャレな2階建てのレストラン。
アートや小物、本に囲まれながら美味しい料理を食べることが出来る、
日本でもありそうでないスタイルのお店だった。
是非日本にもこういうお店が欲しい。
食事もとてもおいしく、
モニカの恋愛話やうちらの結婚式の細かい写真などを見せたりと
楽しいディナーだった。
ディナーが終わるとまたもやモニカに宿まで送ってもらった。
次は是非日本でモニカと会いたい。
これで中・南米の旅は早くも完結。(4カ国しか行ってないけど)
メキシコも治安の悪さなど警戒はしていたのですが、
結局一度も危険な目に遭う事はありませんでした。
南米っぽい適当さや、地下鉄ビジネスや信号待ちビジネスなど
面白い文化がいっぱいあったけど南米より明らかに都会な分快適に過ごせました。
そして基本的にメキシコの人たちは明るく、いい人ばかり。
道を聞けばほとんどの人が優しく教えてくれました。
明日は昼の便で再びアメリカに向かいます。
ギャンブルの街、ラスベガス!!そしてグランドキャニオン!!
THEアメリカのスケールのデカさを是非体験したいと思います。
それでは写真のハイライト
ソカロ広場
カテドラル
カフェ
まさかの雹
なんかのホール
中央図書館
ドローレス・オルメド美術館
放し飼いの孔雀
オシャレディナー
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