2012/03/25

最悪の一日!!






ー 312日 ー
旅を始めて約2ヶ月。
この日は今までで一番最悪の日になった。


今日は昼の便で再びアメリカへと飛ぶ日。
場所はあのギャンブルで有名なラスベガスだ。
それだけで朝はウキウキな気分。
ダラス→ロサンゼルス→べガスと二回の乗り継ぎで向かう事になる。

ペンション・アミーゴで同じ日に空港に行く大学生の女の子がいたため、
朝はタクシーをシェアして空港へと向かった。
グアテマラに向かう女の子とは空港で別れ、
余ったペソでお菓子を買って飛行機に乗り込んだ。
ダラスに着くと再び指紋を取られ顔写真を撮られる。
荷物検査では靴まで脱がされ、しっかりチェックしてくるアメリカの空港。

イミグレもスムーズに終わり、ロサンゼルス行きに乗り継ぐ。
約2時間程のフライトでロサンゼルスに到着し、いつも通りバゲージクレームへ。
先に俺のバッグが流れてきたので、荷物を拾ってちぃのバッグを待つ。
いつもなら大体同じ位置に出てくるはずなのだが、今回は違うらしい。
「もしかして、ついにロストバゲージかな」
冗談半分で笑いながら話していたが、
出てくるバッグの数も減ってきたのになかなか出てこないバッグ。
「いやいや、さすがに世界一周航空券でビジネスでしかもアメリカだし、それはないっしょ」
笑いながらも、若干焦りが隠せなかった。次のフライトまで1時間半を切っている。

しかし待てども出てこないバッグ。
南米でもロストしなかったのに、まさかここで、、、
いやいや、それはない! はず、、、多分、、、

そんな希望もむなしく全てのバッグが出終わり、無情にも止まるバゲージクレーム。
必死になって何度見渡しても見つからないちぃのバッグ。
そして次のフライトまで約一時間。

完全にロストバゲージだった。

いつか来るだろうと恐れていた事態がここで起きてしまった。
絶対安心だと思っていた世界一周航空券のビジネス、しかもアメリカ、しかも乗り継ぎで。
マジか!!ここにきてついにロストバゲージ!?
次のフライトまで時間ないし!!

急いでバゲージサービスに向かって問い合わせようとするが、
うちらと同じくロストバゲージした人が何組かすでに並んでいた。
遅れる対応。迫るフライト時間。
焦りだすうちらは、とりあえず二手に分かれる事にした。
ちぃはバゲージの問い合わせ、俺は次の航空会社のチェックカウンターに状況を告げに。
この作戦が間違いだった。初の事態に完全に冷静さを欠いた判断。
お互いに電話で連絡が取れない上、別にロストバゲージを告げたところで
飛行機のフライト時間が変わるはずはないのに、、、

とにかく焦っていたうちらは、バゲージサービスを待ち合わせ場所にして二手に分かれた。
俺の仕事は現在のうちらの状況を説明し、フライト何分前まで待ってもらえるかを聞くこと。
英会話能力2の俺にとってはなかなかの難関だった。
とりあえず航空会社のチェックインカウンターへと急いで向かう。
チェックインカウンターはターミナル7。今いたターミナル4からはそんなに離れていないはずだ。
しかし外に出て、探し始めるとターミナル一つずつの間がめちゃくちゃ遠い。
ターミナル7を目指し、焦って走り出す。
外はコートを着る程寒いのに着いた頃には汗だくだった。
カウンターを見つけると、チェックインする人たちの行列。
インフォメーションもなく、とても割り込める状況じゃなかったので近くにいた係の人に聞いてみる。
俺の拙い英語を必死に聞いてくれようとする優しい係の女性。
なんとか意図が伝わったが、航空会社の人ではないのでとりあえずカウンターに行けと言われる。
相変わらずカウンターはあの行列だったがそんなことも言ってられないので、
横から入り「excuse me!」とおじさんに訴えかけた。
必死感は出していたはずなのに、嫌そうな顔をしながら冷たく「並べ」とあしらわれる。
なんて冷たいおやじ。だめだ、このおやじじゃ話にならない。
今度は向こうからやってきた若い男の人のに声をかけてみた。
なんとか取り合ってくれる男性。
アメリカン航空でロストバゲージをし、次のフライトまで時間がないことを告げる。
どれくらいまでなら待ってくれるかと訪ねると、
「時間がないから、早く来い」とのこと。

・・・そりゃそうですよね。そう言われるのが当たり前ですよね。
パスポートもちぃが持ってるし、もはや何の意味もないこの行動。

完全に冷静さを取り戻し、バゲージサービスで待つちぃのもとへと再び走り出した。
なんとかターミナル4のバゲージサービスに着いたが、今度はちぃの姿が見当たらない。
連絡しようにも使えるSIMカードが入っていないiPhone。
しかもフライト予約の画面を提示するためちぃのiPhoneも俺が持っていた。
次のフライトまで残りあと45分。時間がない。

バゲージサービスの人に、ロストバゲージしてここにきた日本人の女性を知らないか。
俺のワイフなんだけど。と尋ねてみる。「ワイフ」というのは新鮮でちょっと面白い響きだった。
「知らない、外出て探してみて、分からなかったらまたここに来な」と言われる。
なんて冷たいおばさん。だめだ、このおばさんじゃ話にならない。

ここにいないとすれば、バッグが見つかったにしろ見つからなったにしろ、
時間がないからターミナル7に向かったとしか考えられない。
きっとどこかで行き違いになったに違いない。この可能性にかけるしかなかった。
息を切らしながら急いでターミナル7へと戻る。
一往復で結構使ってしまった体力。阿波踊りの練習が減っている分体力も低下している。
汗だくでやっとたどり着いたチェックインカウンターで、並んでいるちぃの姿を見つけた。
良かった!ここで見つからなかったらどこにいるか見当がつかなかくなるところだった。

とりあえず合流することができて一安心。
結果としてはバッグは見つからず、とりあえずフライトに向かうよう指示されていた。
しかもバッグのタグもスキャンされていないらしく、どこにあるのか分からないらしい。
バッグが見つかればラスベガスまで届けてくれるとのことなので、
フライトまで時間がないことを係の人に告げ、急いでチェックインの手続きをしてもらう。
パスポートを提示し、iPhoneの画面でフライト予約を見せる。
現場に電話でまだ間に合うのか確認しながら、チェックしてくれているおばちゃん。
この時すでにフライト30分前を切っていた。
なかなか繋がらない電話と、かなりギリで来たうちらに苛立ちながらもおばちゃんのチェックは続く。

そして、「予約の名前はあるけど、フライト料金の支払いの形跡がない」と言い出すおばちゃん。
エクスペディアで予約していて、支払われているはずの料金がなぜか支払れていない。
予約が確定している時点でそんなことはないはずなのに、うちらもパニくっていて掴めない状況。
eチケットナンバーも見つからず、
なんとこのフライトには乗れない。という判断を下されてしまった、、、

ロストバゲージの末、まさかのフライトミス、、、

べガスの宿も予約しているし、今日中になんとかべガスに着きたかったうちら。
幸いにもこの後にもう一本、夜の10時くらいに本日ラストの便があることを聞いた。
これで行くしかない!!
次の便まではあと1時間半以上時間があるので、
もう一度バゲージサービスにバッグの確認をしに行く事にした。
確認すると、ラッキーなことにうちらが乗った次の便でロスにバッグが到着していた。
バッグが戻ったことでちょっと気持ちも落ち着き、チケットを取るため再びカウンターへと戻る。

係の人にフライト予約の画面を見せ、次のフライトチケットの購入をお願いした。
すると「ここでは買えないから、ウェブかエクスペディアに電話して買ってくれ」という回答。
えっ、こんな時でもここで買えない!? 空港なら買えるだろうと思っていたのが甘かった。
仕方なく空港のかすかなWi-fiで購入しようとしたが、ウェブでも当日購入ができず。
電話ボックスからエクスペディアで問い合わせようとするが、なぜか繋がらない電話。

万事休す、、、
今日中にべガスに行く事は不可能となってしまった。
ロストバゲージの末、フライトミス、そして宿無し。
もう翌日の便でべガスに向かうほかなかった。

空港泊も考えたが、電池ギリギリのパソコン・iPhoneと、
かすかなWi-fiじゃ航空券がちゃんと買えるか分からない。
近くてWi-fiが使えて今日泊まれる宿を急いで探すことにした。
しかし、いくら見つけてもウェブだと当日予約ができない。
全てが最悪な方向に動いていた。

予約ができないなら、とにかく宿に直接行ってみるしかない。
空港の外の無料ホテルシャトルバスでとりあえずウェブで見つけた宿に行ってみることにした。
待つこと2,30分。ついにお目当てのシャトルバスが到着。
乗り込もうとすると、運転手に「宿の予約はあるのか」と聞かれてしまう。
もちろんないが、ないです、と言えば乗せてくれそうにない。
「あります」あんまり英語が分からないふりをしながら答えるちぃ。
宿のスクリーンショットを見せると、予約したと勘違いして乗せてくれた。

とりあえず、セーフ!!後はなんとか宿に泊まらせてもらうだけだ。
宿に付き、フロントへと向かう。ところがなぜかフロントまでついてくる運転手。
ここでうちらの予約がないことが分かり、「えっ、ないの!?」と運転手は驚きを隠せない。
・・・嘘ついてすいません、これはもう仕方なかったんです。
驚きながらも、優しい運転手はフロントに取り合ってくれ、今日うちらが泊まりたい旨を伝える。
フロントの人も若干困惑気味だったが、調べてもらうと奇跡的に一室だけ空いていた。
ラッキー!!すでに夜の12時近くになっていたが、なんとか宿をゲットすることができた。

部屋に入ると早速べガスの宿を一日キャンセルし、翌日のべガス行きの航空券をゲットする。
べガス行きが一日遅れてしまったが、これでべガスへは無事行く事が出来る。

移動日でただでさえ疲れるのに、それにも増しての様々なハプニング。
間違いなく今までで最悪の一日。今日は本当に疲れた、、、
明日は余裕を持ってフライトを昼の3時にしたので、ぐっすりと眠ることにした。

そして明日はバブリーなラスベガスに向かいます!!

この日は大変だったから写真撮ってませんでした。

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