ニューヨークと言えばジャズ!
大きなホールから、街の小さなバーで行われる小さなものまで、
とにかくニューヨークに来たからには小粋にディナーを食べながらジャズを聞いてみたかった。
(と言っても普段全くジャズは聴かないので、曲もろくに知らない。)
ジャズを聴くにも値段も場所もピンキリなのだが、
大きなホールで聞くよりも近い距離で気軽にバーごと盛り上がれるような場所が良かったので、
黒人街ともなっているハーレムの近くにあるジャズバー「SMOKE」に行くことにした。
ミュージックチャージで結構お金が取られる所もあるみたいだが、ここはなし。
ディナーの料金だけで聞けるのがありがたい。
日によって、歌手がいたり、ピアノがいたりと色々異なるが、
今回は歌手なしのビッグバンドの日を選んだ。
初めてのジャズディナーにウキウキ気分でお店に向かう。
開演は夜8時からなので、7時半頃にお店には到着。
ハーレム地区は治安が悪いことで有名みたいだが、
ブロードウェイストリート沿いということもあってか全くそんな感じはしなかった。
お店に入ると、焦げ茶のレンガ壁のカウンターに渋めの赤いソファの客席。
控えめの照明が完全にいい感じの雰囲気を醸し出していた。
ジャズ好きな中高年に家族、若いカップルが席に座ってすでにディナーを楽しんでいる。
うちらは前菜・メインディッシュを選ぶ約30ドルのコースを選択。
久々のシャンパンを飲みながら、この空間にいるだけでテンションが上がった。
出てくる料理はどれもおいしく、旅立ってからは一番のディナー。
食べ始めるとすぐに開演の8時になり、指揮者と奏者達の登場。
ピアノ・サックス・ウッドベース・トロンボーン・トランペットなど指揮者を含め総勢15人。
小さいステージにパンパンに押し込められていたが、いい雰囲気。
指揮者の合図とともに軽快な音楽が始まった。
ジャズを聴きながらのシャンパンとおいしいディナー。
ちょっと大人な、贅沢で幸せな時間だ。(まぁ、年齢的には十分大人になってんだけど)
途中、奏者の紹介や曲紹介を挟みながらも、楽しい時間はあっという間に過ぎた。
約一時間に渡る演奏。曲は全部で5曲程。
お客さんもみな一緒に盛り上がり、どれもとても良かった。
中には、曲を聴きながら歯を磨き始めたジャズ狂人の変なおばちゃんもいたが、
曲への思入れが強くホントにジャズが好きなのが窺えた。
これを機にジャズ聴いてみようかな。
そう思えた、ホントにいい夜だった。
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