2012/04/05

オーロラとキャサリン





ー 323~25日 ー
3月23日、お昼の便でサンフランシスコを後にし、アラスカ「フェアバンクス」へと向かう。
途中、スターバックスコーヒー発祥の地「シアトル」を経由したので
記念に空港のスタバでキャラメルマキアートを注文してから乗り継いだ。

シアトルを発つと飛行機の窓から見える、果てしなく続く雪山。
フェアバンクスは間違いなく今回の旅史上最も寒い場所だ。
1,2月の真冬であればマイナス30℃を超す極寒の地。
ただ、うちらが行く3月下旬ともなると大分暖かくなり最低-18℃の最高-2℃くらいになる。
それでも今までの国と比べると大分寒い。しかし、寒くないとオーロラは見れない。
4月上旬くらいまでがオーロラが見えやすい時期なので結構ギリなのだが、
ウユニの絶景を超すのはオーロラしかないんじゃないかと思っているうちら。
どうしてもオーロラが見たかった。

サンフランシスコからは計5時間程でフェアバンクス空港に到着。
「空港を出た途端鼻毛が凍る」という話も聞いていたので、多少楽しみにしていたのだが、
実際アラスカ空港に到着し降り立ってみるとそこまで寒くはなかった。

フェアバンクスでの宿は空港から車で30~40分程行ったとこにある「NORTHERN SKY LODGE」。
フランス人パスカルが経営するこじんまりとしてキレイな山奥のロッジだ。
オーロラが出るまで宿の中で待機し、出たら外に出ればすぐ見れるというナイスなロケーション。
防寒着付きの朝食付き。夕飯は一人15ドルで
パスカルが「アラスカ一美味しい」と言われる自慢の手料理を振る舞ってくれる。
なので、昼飯は自炊して夕飯はお願いすることにした。

空港からは迎えにきてくれていた犬ぞりトレーナーのオースティンの車に乗り、宿へと向かう。
辺りは一面真っ白な雪の世界。鼻息も白かった。

宿に到着すると、パスカルと小学生くらいの息子と愛犬シド(ゴールデンレトリバー)がお出迎え。
ロッジの中は暖かくとてもきれいで、フランス人らしいセンスのいいかわいい小物が沢山あった。
防寒着をもらい、部屋で落ち着き、シドと遊んでいるとすぐに夕飯の時間。
メニューはポークソテーとトマトペンネ。料理もおいしく、
一緒に夕飯を食べた日本人母娘と台湾人夫婦とも旅の話で盛り上がった。
オーロラのことを聞くと、1,2回は見れたらしく、
しかも不思議なことにオーロラ自体の色は白。写真に写ることで色がつくらしい。
(パスカルによると、強い光のオーロラは肉眼でも色がついていて、低い箇所が緑色・高くなる程赤色へと変化していくとのこと)

あとはオーロラが出るのを待つのみ!
比較的オーロラが出やすいと言われている時間帯は夜10時から夜中の2時まで。
朝4、5時でも見れるらしいが、とりあえず2時まで粘ることにした。

10時まで軽く昼寝をし、万全の体調でオーロラに臨む。
しかし、この日は生憎の曇り。一切光ることなく、さらには雪まで降る始末。
可能性0ということで、夜中の1時くらいには就寝した。


二日目。
オーロラを見ること以外特にやることのないうちら。
この日はロッジの周りを散策し、あとはひたすらシドと遊んでいた。
この日の夕食はアフリカンシチューライス「クスクス」?(曖昧)という料理。
母娘も夫婦も帰ってしまったので、二人だけの夕食だったがこれも美味しかった。
あとはひたすらオーロラ待ち。
この日もなぜか曇り気味。外に出ても明るくなっている箇所はあったが出てくる気配はなかった。
11時半くらいでも一切動かない雲。
若干眠くなった俺はあと30分は動かないだろうからと、軽く仮眠することにした。

気持ちよく寝ていると
「耕太起きて!出たよ!」と12時ぴったしにちぃの声。
慌てて外に飛び出すと、さっきまでの雲が嘘の様に晴れ、大きな光が揺らめいていた。
視界一面に広がる光の帯。若干緑がかった光が形を変えゆらゆらと漂っている。
まさに光のカーテン。なぜこんなものが空に浮かんでいるのか不思議でならなかった。
若干雲は残ってはいたが、間違いなくイメージしていたオーロラ。
横ではこのためにゲットした三脚をここぞとばかりに使い、
シャッターを切りまくるカメラ小僧ちぃ。
「おー、オーロラじゃん!!」奇跡的な光景に二人ともテンションが上がった。
ほんの10分もない奇跡の光景。この時期にこれが見えたのはホントにラッキーだった。

そんな奇跡の光景の直後に外に出てきたワシントンから来たお父さん。
「どう?オーロラは見れた?」と聞かれたので、
「はい、すごいデカいのがたった今出たんですよ」と答えると、
マジで?、といった感じで大分ショックを受けた様子。
完全にもったいないことをしているお父さん。そして一切出てこない奥さんと娘。
よほど悔しかったのか、うちらが寝た後も一人でずっとカメラを構えていた。


三日目(最終日)。
オーロラを見ること以外特にやることのないうちら。
この日は4月下旬から始まるヨーロッパの予定を詰めて、あとはひたすらシドと遊んでいた。
この日の夕食は待ちに待った「キングサーモン」!
アラスカといえばキングサーモンなので、最終日になんとか食べられて嬉しかった。
夕食を食べ終わると、パスカルと記念撮影。
うちらがヨーロッパも旅することを知ると、フランスの情報や
昔住んでいたイギリス「スコットランド」の情報、安い鉄道の取り方など
何から何まで細かく教えてくれた。「分からないことがあったらメールしてね」と
ホントに優しいパスカル。お礼に日本の箸と灯名刺を渡してパスカルに別れを告げた。

あとはひたすらオーロラ待ち。
この日は晴れていたのだが、なかなか現れてくれないオーロラ。
しばらく待つと所々白く明るい箇所が出てきたので、カメラ小僧による確認が入る。
撮った写真を確認すると明るい箇所は緑色になっていた。一応オーロラらしい。
隣では今日はガッツリオーロラ体制のワシントンお父さん。
相変わらず奥さんと娘は出てこないが、ちょっと光が出ると、
「キャサリン!キャサリン!」と2階で寝ている奥さんを起こす。
嫌そうに階段を降りてくるキャサリン。微妙な光を見るとまたすぐ部屋に戻ってしまった。
それ以降も何回かお父さんはキャサリンを呼ぶが、それ以降キャサリン現れず。
そのあとも2時くらいまで粘ったのだが、オーロラもキャサリンも出なかった。
晴れていたので4.5時にも見れるかもしれないが、明日は朝5時起きとかなり早いので
睡眠優先なうちらは今日は望みも薄いし諦めることにした。
外ではまだワシントンお父さんが一人で粘っていた。

二日目にいいのが見れたのでとりあえずラッキー。
もっとすごいのを見るにはおそらく1.2月で一週間くらいは滞在しないと難しそうだ。
ウユニとはまた違った感動があった。

明日は朝一の便でロサンゼルスに向かいます。


それでは写真のハイライトで


記念のシアトルのスタバ




飛行機からの景色








ノーザンスカイロッジ









ロッジの周りと夕焼け





シド



オーロラ



2 件のコメント:

  1. Congrats!

    You guys did see the Northern light.

    Hope you will be lucky in the rest of your trip.

    By the way, we are the couple from Taiwan.

    Kou-Feng & Lily

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    1. Thank you for checking our web site!
      We could see the beautiful Northern light on the second day.

      We are in NY now.
      NY is a very exciting city for us.

      Kota & Chizuka

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