2012/12/10

さよならスペイン





ー 101213日 ー
1012日、
今日の朝食はスペインの朝の定番である「チョコラテ・コン・チュロス」に挑戦。
定番の割には今まで一度も食べてないことを思い出し、
せっかくスペインにいるし、ということでついに今日近くで見つけた専門店へ行くことにした。
朝食と言ってもスペインは全ての食事の時間が日本と3時間くらいの時差があるので、
店に行ったのは朝10時頃。

店に着くと周りのテーブルではすでに何人かが美味しそうに食べていた。
うちらも早速デカいチュロスを一つとチョコラテを注文。
要はチョコラテにチュロスをひたして食べるというものなのだが、
日本で食べるチュロスとはイメージが大分違った。
形も大きく、表面はサクサク、中はフワフワのチュロス。
表面に砂糖をまぶした日本の甘いチュロスとは違い、ほんのり塩味のしょっぱい系で、
それがまた甘いチョコラテにマッチして美味しかった。

とりあえず定番を抑えたところで、次はスペイン王室の宮殿であるアルカサルへ。
14世紀に建築が始められ、15~16世紀にも増築されたため
ゴシックやルネッサンスなどの様式も混ざっているが、
グラナダのアルハンブラを模した造りになっている。

かなりの行列の末中に入ると、確かにアルハンブラ宮殿に近い要素があるアルカサル。
細かい装飾に、繊細でいて豪華な天井。緑も多く、見事な庭園に囲まれている。
ただアルハンブラ宮殿の後に見てしまうと感動も少し薄かった。

アルカサルを見た後はランチタイム。
セラニートというファストフード的な料理で有名なお店「Mesones del Serranito」へ。
店内は壁から覗く牛が印象的で店内に飾られた闘牛のポスターや装飾もナイスな雰囲気、
出てきた肝心の料理もボリューム満点で大満足の味だった。

腹を満たした後は近くの闘牛場を見てみたり、川辺をプラプラ。
闘牛はせっかくだから見てみようかとも思ったのだが、
あまり牛を痛めつけるシーンを見るのもなんだかな、ということで外観だけに留めることにした。

スペインお決まりの我らがダンキンコーヒーで一服すると、
本日メインのMetropol Parasolでの夕日タイム。
いざ中に入ってみると昨日とは打って変わってエレベーターには人が溢れていた。
どうやらみんな考えることは同じらしい。

上に登るとそろそろ夕日タイム。
徐々に空が暗くなり太陽の位置も大分下がってきた。
昼から夜に変わる一番奇麗な時間。
Metropol Parasolもライトアップされ、なだらかな曲線がよりキレイに見えた。
一通り写真も撮って満足すると、近くのレストランで大好きなフィデウアで夕食。
そのまま大聖堂の夜景を拝みながら宿へと戻った。


10月13日、
早いものでセビーリャも今日で最終日。
名所はとりあえず巡ったので今日はとりあえずスペイン広場まで行ってみることにした。
旧市街とはまた違う方向に歩き、公園を通ると何やら屋台などが大量に出ている公園。
覗いてみるとラッキーなことに世界の食べ物やお土産を扱う小さなフェスティバルが開催されていた。
屋台が出ているだけでちょっとテンションが上がってしまううちら。
見ると食べ物コーナーには世界の料理が軒を連ねていた。
うまそうなソーセージを鉄板でジュージュー焼いていたチョリパンとかいうやつをすかさず食べて、
あとはインド料理のタンドリーチキンとラッシー。

思わぬフェスティバルに遭遇できてラッキーだった。

そこからすぐ近くにあるスペイン広場にたどり着くと、
これが予想外の凄さ。
全然期待していなかった分感動はデカかった。

スペイン広場は1929年に開催された万国博覧会の開場施設として造られたもので、
パビリオンとして建てられた広場は半円形に延びる回廊と
スペイン各地方の歴史的出来事を描写した壁面タイルが特徴的。
中にはボートで遊べるような川まで流れ、中央には噴水。
あまりにも完成された美しさに驚いた。

広場の後は街をプラプラ。
道中で聞こえてきた太鼓の音につられて見に行ってみると、
またまた偶然やっていたフェスティバル。
各々クオリティの高い衣装を纏った人達が何チームかに分かれ、ダンスと音を繰り広げていた。
なんだかやたらフェスティバルに恵まれる日。

仕舞にはバルで夕飯を食べていると制服を着て楽器を持った人達が行列をなして通りを闊歩。
後ろを見てみると台車に乗せられた白衣を着た人形が立たされている。
さすがにこれは何かの行事かなと思って調べてみると、
今日はコロンブスの新大陸発見を記念した「イスパニアデー」だった。
正確には「La Fiesta Nacional」と呼ばれるスペイン全土で祝われる国民の祝日で、
首都マドリードでは盛大なイベントやパレードが行われるらしい。
(でも正確には確か10月12日が記念日だったかな)

これで南スペインの旅も終了。
スペインは各地方で料理も変わり、人も陽気で、建築物もレベルが高かった。
マドリッド、バルセロナの大都市とはまたひと味違い、様々な魅力に触れることができた南スペイン。
ホントに不況なのかなと思うくらいいつも活気に溢れ、
レストランはどこも観光客で満席となり夜まで盛り上がっていた。
相変わらず昼休みが尋常じゃなく長いシエスタには驚かされるけど、
やっぱりスペインは最高に楽しい。
次訪れる時は北部かな。

そして明日からは楽しみにしていたフランス、パリ。
普通に宿泊費も物価も高いため長期旅行者でパリに長く滞在する人は少ないが、
うちらにとっては見所満載過ぎるため12日間の滞在予定だ。


それでは写真のハイライトで。


チョコラテ・コン・チュロス









アルカサル






Mesones del Serranito






闘牛場





川辺














Metropol Parasolでの夕日とライトアップ




小さなフェスティバル









スペイン広場





ダンスパレード

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