2012/12/11

モンサンミッシェル!!





ー 101617日 ー
1016日、
日の出前に宿をチェックアウトし、集合場所であるパレ・ロワイヤル広場へ。
さすがに夜明け前だけあって人気もないのだが、一人だけ広場付近に男が立っていた。
怪しいとは思ったがそのまま普通にスルーして集合場所に着くと

「開けられた」と言うちぃ。

俺が前で後ろがちぃの縦に並んで歩いていたのだが、
どうやら俺がその男を越えた瞬間男がうちらの間に入り、
死角にいたもう一人のグルの男がちぃのリュックのチャックを開けてきたらしい。
前からスリが多いとは聞いていたパリ。
開けられただけで何も取られてなかったからいいものの、
チャックを開けられたのはフィンランドに続きこれで2回目。
どちらも荷物を全て持って移動している時だ。
リュックを背負い肩がけバックを持ち、コロコロを引いているとどうしても注意力は落ちてしまう。
まさかこんな夜明け前から活動しているとは思わず不意打ちだったが、
これからは更に用心をした方が良さそうだ。

出発までの間、もう一人別の怪しい男を相当ガン見しながらついにツアーは出発。
久々のオール日本人ツアーだ。
ガイドも日本語だから全て聞き取れるのがちょっと嬉しい。

バスに乗るなりすぐに眠りにつき、午前中最初に着いたのが
木造作りの家がかわいい「フランスで最も美しい村」協会認定のブブロン村。
村のパン屋や雑貨屋、カフェが詰まったとても小さくかわいらしい村だった。

ツーリストインフォでシードルのリンゴの種類のあまりの多さに驚いた後は、
再びバスに乗りモンサンミッシェルに向け出発。

モンサンミッシェルの対岸の村に到着すると、
そこからは対岸とモンサンミッシェルを結ぶ公共のシャトルバスで
ついにあのモンサンミッシェルへ。
カトリックの巡礼地のひとつであり「西洋の驚異」と称されるモンサンミッシェル。
フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島であり、修道院の名前でもある。
708年、アヴランシュ司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルから
「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受けたことが始まりで、
こんなところに礼拝堂を作ったというから驚きだ。

10分もしないうちに到着したモンサンミッシェル。
今は道路も完成し更なる整備で周りは工事中だが、
それでも何もないところにポツンと立つモンサンミッシェルは不思議な光景だった。

シャトルバスから降り、歩きながら徐々に姿が鮮明になるモンサンミッシェル。
石造りの城壁にグレイッシュな青い屋根。
増築・改築を繰り返し完成されたいびつな形がかっこいい。

有名なオムレツのお店「メールプラール Mere Poulard」の外観を拝見し、
モンサンミッシェルへと続く一本の細い坂道を抜けると、修道院の入り口に到着。
中はこれといってすごく感動するものでもないが、
モンサンミッシェル自体の形、雰囲気、周りの景観、
とにかく全体の雰囲気がすごく良かった。

昼はツアーに含まれているレストランで名物のオムレツを注文。
日本人観光客がすごく多いせいか片言の日本語を喋る従業員。
というか、モンサンミッシェルの島内にまで日本語が溢れているのが
ちょっとイメージを崩して嫌だった。

注文して間もなく出てきた名物オムレツ。
まるで作り物かのように表面がとてもきれいに焼かれていた。
食べてみると今までに食べたことないくらいの外はカリッの中はフワフワ感。
味に関しては、食感はいいのに特に味もしなくて美味しくないという残念な結果だった。
島内一の有名レストランではこれでオムレツ一つ40€もするというから驚きだ。

昼食を済ませると再び島内を散策。
日帰りツアーの人は昼食を食べるとこれでもう終了のため、
改めて一泊にして良かったと思った。

島内を満喫した後はシャトルバスで対岸の村へと戻り、
橋からモンサンミッシェルの夕焼けを眺める。
日が暮れるとともに徐々に満ちて来る潮。
ガイドの話では今日はここ最近でも最高の干満の差があるらしく、その差約15m。
そんなことあんのかなと思う程水位が変わらない川を眺めていると、
夕暮れを境に嘘みたいに潮が満ちてきた。
みるみるうちに消えて行く小石が積まれた防波堤。
かつては満潮になるとモンサンミッシェルは完全なる孤島となったみたいだが、
1877年に対岸との間に地続きの道路が作られると
潮の干満に関係なく島へと渡れるようになっている。
それでもここまで急激に水位が上昇するとは驚いた。

思った程夕焼けに染まらずそのまま夜へと変わるモンサンミッシェル。
それよりも日が落ちると共にライトアップされた姿がとても美しかった。

近くのレストランで夕食を済ませた後はシャトルバスに乗り夜のモンサンミッシェルへ。

辺りは暗闇の中、モンサンミッシェルだけが光を放っている。
上部は青く、中段は黄色く、城壁はオレンジ色の光に染められていた。
多少怖くも見えるようななんとも怪しくてかっこいい夜の顔。

やばい、かっこいいわ。

しばらく呆然と眺めてからシャトルバスで対岸へと戻り、眠りについた。


10月17日、
日の出前、早起きをして朝焼けのモンサンミッシェルへ。
シャトルバスがほぼ24時間運行していることがホントにありがたい。
残念ながら朝もやの中浮かび立つ幻想的な光景は見ることは出来なかったが、
それでも徐々に日の光によって照らし出されるモンサンミッシェルの姿はかっこよかった。

つくづく1泊2日にしてホントに良かったと思う。
やはりここまで来て朝・昼・夜の顔を見ないのはもったいない。

昼食後も島内の教会やお店を見たり、プラプラ散策。
最後は羊が見えるポイントをなんとか探し、夕方ツアーバスに戻りパリ市内へと戻った。

高速を飛ばしパレ・ロワイヤル広場に着いたのは夜の9時前後。
モンサンミッシェルに後ろ髪を引かれつつツアーを終了すると、
パリで8泊するアパートメントタイプの宿へと移った。
これで知り合ったのがこのアパートメントの仲介役のめぐみさん。
画家活動もしていてアート好きの元デザイン事務所勤務のコピーライターということで、
何かと話が合い意気投合した。

そして夜は色々スケジュールを調整し明日合流する予定の幼馴染と、LINEで通話。
いつもフランス人のスケジュールに振り回されている幼馴染から
何日か前から何度か不在着信があったので、
もしかしたらまたスケジュールがズレたのかとヒヤヒヤしていた。
しかもメールをしても返事はなし。
まぁいつもメールよりはまず電話なのだが、軽い心配の中ついに合流前日に繋がった電話。

聞くと内容は普通に明日の動きの確認だった。
とりあえず合流が確定して一安心。

明日は、フランス出張が多いのにパリが全く観光出来ていない幼馴染と、
パリの大御所観光ツアー。
いつも高円寺で会ってばかりだから海外で会うとなるとテンションが上がる。


それでは写真のハイライトで。







ブブロン村








昼のモンサンミッシェル








修道院内







島内とオムレツ










島からの景色





対岸の村












夕暮れから夜のモンサンミッシェル




朝のモンサンミッシェル

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