ー 10月14~15日 ー
10月14日、
早朝宿をチェックアウトすると、飛行機に乗り込みパリへ出発。
LCCで降り立った空港はパリから北方に約85キロ離れた所にあるボーヴェ空港。
このフライトのチケットをニースの宿でプリントアウトしてもらった時には、
優しい宿のおじさんに「ここはパリじゃないぞ、ここからどうやってパリに行くか分かってるか」
と心配される程パリからは遠い空港だった。
パリから遠いことは分かっていたが、それでもさすがLCCだけあってかなりの安さ。
しかも空港からはパリ市内までのバスが出ているので全く問題はなかった。
そんなわけで辺鄙なばしょにあるボーヴェ空港からバスに揺られること約1時間半。
夕方前にはパリ市内へと入ることができた。
ついにパリ入り。
会う人会う人パリは汚いとか想像と全然違うとか、色々言われてきたが、
実際着いてみると汚いなんてことは全然感じなかった。
まぁ、かなり汚いのを想像してきた分そう感じたのかもしれないけど、
それでも南米やナポリ、アムステルダムに比べたら遥かにキレイで
今まで訪れたヨーロッパの中でも全然普通のキレイさ。
もしかしたらピカピカのヴェルサイユ宮殿やきらびやかなシャンゼリゼ通り、
汚れのない真っ白な建物といった感じをイメージしているとギャップがあるのかもしれない。
バスから降り小雨の中地下鉄に乗ってまずは予約しているホテルへ。
地下鉄に入り気になったのは全くエスカレーターがないことだった。
ほぼ全てが階段。
沢山荷物を抱えて移動するうちらにとってはちょっときついし、
ベビーカーを押して移動する主婦、中高年の人達にとってもちょっときつい感じがした。
今回まず泊まるホテルはルーヴル美術館のすぐ近く。
かなり宿が高い地域だがここにしたのには理由があった。
それは念願のモンサンミッシェルツアーの出発地がルーヴル美術館のすぐ前の
パレ・ロワイヤル広場のため。しかも出発はかなりの早朝。
となると高くてもこの付近に宿を取る以外選択肢はなかった。
パリに来たからにはどうしても行ってみたい場所がモンサンミッシェル。
しかもモンサンミッシェルの夜景も朝焼けも見たいため1泊はマストだった。
かといって自力で行こうとするとモンサンミッシェル付近の宿は人気過ぎるため全て満室。
何キロか離れた所なら空いてはいるのだが、
ヘタレのうちらはレンタカーして行くのもちょっとめんどくさかった。
そこでうちらが取った策はモンサンミッシェル1泊2日ツアー。
サイトを見ると多くの旅行会社がツアーを組んでいたため、
数少ないモンサンミッシェル付近の宿が旅行会社によってほぼ全て抑えられていたのが分かった。
値段はどこもさほど変わらなかったので、いくつかの旅行会社からまず選んだのがHIS。
しかしこれが最悪だった。
問い合わせしてから返答がくるのが3営業日以内。
しかも問い合わせたのが金曜日とかだったため、
返答がきたのはフルに3営業日使って翌週の水曜日あたり。
しかも返答は「空いてません」という事務的な内容のメールのみ。
せめていつのどのホテルなら空いているなどのインフォメーションが欲しかった。
1ヶ月前から申し込んでもこの状態という大人気過ぎるモンサンミッシェルツアー。
こりゃ大手はダメだ。
ということで次に選んだのがエミトラベル。
1泊2日でモンサンミッシェル修道院入場料・昼・朝食込みで2万2千円くらい。
普通に行っても移動費だけで往復1万円くらいかかるので、
+1万円で普段泊まらないちょっと良いホテルと
夜と朝のモンサンミッシェルが見れるなら大分お得な気がした。
そんなわけで対応も良かったエミトラベルで
行きたかった日とは一日ズレたがなんとか人気のモンサンミッシェルツアー行きが決定。
そのツアーに行くための出発場所に近くて一番安かった今回のホテル。
ツアーの日程や友達との合流等、色々スケジュールとの格闘をしながら
一番安いホテルを選んだのだが、たどり着くとネットの評判通り中はまあまあの汚さ。
男性スタッフの感じは良かったが、
そのスタッフ達が恐れるボスのおばちゃんの愛想が最高に悪かった。
バウチャーとかのプリントがしたくてプリンターがあるかを尋ねると、
嫌そうにプリンターなんてない。と答えるおばちゃん。
もう横にプリンター見えてたけどね。
そんな感じでパレ・ロワイヤル広場に近いという理由から選んだホテルにチェックインし、
時間も3時過ぎだしどこに行こうかとも思ったが、
近いし早速ルーヴル美術館へ行ってしまうことに。
パリの美術館で最も有名なルーヴル美術館。
(美術館の詳細は世界の美術館巡りで)
世界の美術館をイメージしてみてもまずこの美術館が思い浮かぶ。
一日では見切れない程デカいという、前からいつかは行きたかった美術館だ。
期待を胸に中に入るとあの有名なガラスのピラミッドがお出迎え。
ついにこの美術館にやって来る日が来た。
こんな時間の小雨の中でもかなりの行列ができるピラミッドの入り口。
荷物チェックを受け地下へと入るとチケット売り場だけでも相当な広さだった。
券売機でチケットを購入し、時間がないためマップを頼りに見たいものだけダッシュで巡る。
まず目指したのはサモトラのニケ。
もうこの時点から人混みはハンパなかったが、
それでも展示されている場所も良く十分なかっこよさがあった。
そしてお次ぎはあの最も有名な絵画「モナリザ」
これはもう、遠いし、人多過ぎだし、絵も結構小さいしで
全く感動の余地がない程の混雑っぷりだった。
おー、これがモナリザか、くらいの薄い感動。
あとはもうひたすら目当てのものだけ巡って美術館を後にした。
それでもかかった時間は約2時間。
全てを見て回るにはホントに一日かけても足りない程デカかった。
美術館の後はパレ・ロワイヤル広場を通り、夕飯タイム。
適当な店を探しながら歩いていると日本食、ラーメン屋の多さに驚いた。
かつてここまで日本食が充実している都市を見たことがない程歩けばすぐに見つかるパリ。
出張、ビジネス、観光で訪れたり、仕事や学生のパリ在住の日本人がとても多いのかもしれない。
なんにしてもうちらにはうれしい限り。
数ある中でも一番雰囲気と値段も良かった「北海道」というお店へ。
中にはフランス人が多く、広い店内も沢山のお客さんで賑わっていた。
席に着くと中華丼とちぃが世界で一番愛している麺類ちゃんぽんを注文。
チャンポンは完全なるタンメンだったが、それでも味も十分美味しかった。
10月15日、
今日はパリ随一のオシャレ地区であるマレ地区へ。
個性的なショップに溢れ、オシャレカフェやレストランも多く、
日曜閉店が普通の中、ここだけは日曜営業の店も多いマレ地区。
日曜は営業禁止のため営業をする場合は多額の罰金を支払わなければならないらしいが、
ユダヤ人街であるマレ地区はどうやら特例らしい。
(ユニクロでさえ日曜は休み。罰金が高額+周りからの評判も悪くなるらしい)
宿からマレ地区までプラプラ散策してるとたまたま見かけたうまそうな雰囲気を醸し出すパン屋。
もう見た目からしてうまいことは間違いなかった。
早速店内に入り、間違いなくうまそうなサーモン&アボカドのサンドイッチを注文。
雰囲気からして英語は全く通じそうにない店員のおばちゃん。
2つという数字の「ドゥ」は通じたが全くサーモン&アボカドが通じなかった。
しかもレジから一番遠いところにあるサーモン&アボカド。
指を指そうにも遠過ぎて無理だった。
とりあえず何回かフランスっぽく「サーモン&アボカド」を連呼し、
サンドイッチの場所まで行き指差すとなんとか理解してくれたおばちゃん。
「あ~、ソモネアボカッね」と、とても「サーモン&アボカド」には聞こえない発音をしてきた。
サーモンはソモネみたいな感じだし、アボカドに至っては最後の「ド」は発音しない。
そりゃ無理だわ。
どうやらフランス語は最後の音は発音しないらしい。
なんとかゲットしたソモネアボカッ。
もうこれが激ウマだった。パンのうまさが段違い。
さすがフランスパンを生んだ国フランス。
世界三大料理の国フランス。
サンドイッチを食べただけなのに感動がでかかった。
サンドイッチに感動した後は再びプラプラ散策。
ポンピドゥーを通ったり、市庁舎っぽいのを通ったり、
ショップをチラ見したり。
ここでなかなか面白いのが署名集団。
何人もの若い女性がひたすら紙とペンを持って署名させようとしてくる。
完全に怪しさを醸し出しているので何かと思ったら、普通にスリ集団らしい。
こういう時俺はどんなもんなのか面白くて微妙に対応してしまうが、ちぃはガン無視。
まぁ結局は普通に無視して、今日の一番の目的であるセレクトショップ「merci」へと向かった。
「merci」は人気子供服ブランド「ボンポワン」の創始者夫婦が,2009年にオープンしたショップ。
収益金の一部は慈善団体に寄付されたり、
セレクトショップでありながらオリジナル商品も多数扱っている。
カフェも併設し、中庭に入ると赤いミニカーと看板のオブジェ。
店内も衣服からインテリア・キッチン用品・雑貨と全てナイスなセレクション。
落ち着いた雰囲気でアートギャラリーのような店内は
居心地が良く、ディスプレイも奇麗だった。
うちらの一番お気に入りのお店。将来こういうお店を造りたいな。
マレ地区を堪能した後はルーブル美術館の地下で
フランススイーツ巡りの第一弾として「LADUREE」のマカロンを購入。
これがもう普通にうまかった。
あんま食べないから分からないけど、日本のも同じ味なのかな。
そして夜はフランスと言えばということで楽しみにしていたディナー。
これはもうフランスならではの料理。
この店をネットで見つけた時からずっと楽しみにしていた。
そう、こってりらーめん なりたけ。
世界のラーメン屋巡りでも背脂こってり系は見てこなかった。
まさにパリでしか食べられないらーめん。
いやもうホントらーめんが恋しくてしょうがなくなるから嬉しくてたまらなかった。
ちょっとした行列に並び、店内に入ると念願の醤油と味噌を注文。
出てきたらーめんは確かに背脂こってりなのだが、
いざ食べてみると見た目程の脂っこさはなく以外と優しい味。
海外で食べるらーめんとしては間違いなくうまいらーめんだった。
むしろ日本にあってもちょっと行っちゃいそうな程の味。
うちらの好きな「らーめん大」を彷彿とさせる味に感動して宿へと帰った。
ついに明日は楽しみにしていたモンサンミッシェルツアー。
出発が早朝のため早めに床に就いた。
それでは写真のハイライトで。
ルーヴル美術館
うまそうな雰囲気を醸し出すパン屋
プラプラ散歩でマレ地区へ
merci
「LADUREE」のマカロン
こってりらーめん なりたけ
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