2012/11/15

面白い芸術科学都市!





ー 1035日 ー
103日、
宿をチェックアウトすると、バスに乗りバレンシアへ。
スペイン第3の都市と言われ、パエリア発祥の地でもあるバレンシア。
他に特に知識を持たないうちらがここに向かう目的はただ一つだ。

それは、おいしいオレンジジュースを飲むこと。

うちらにとってバレンシアオレンジくらいしかイメージのないバレンシア。
ただでさえオレンジジュースがうまいスペインで
一番うまいオレンジジュースが飲める場所はここしかないはずだ。

そんな思いしか持たずに向かうバレンシアだったが、
事前に調べているうちに面白い施設があることが分かった。

その名も「芸術科学都市」。
IMAXシアターや科学博物館、水族館などを含む、いずれもヨーロッパ最大級の
5つの現代建築群が連なってできた科学教育と芸術のための複合施設だ。
他にも世界遺産に登録されている建物はあるが、
うちらにとってはダントツここが面白そうだった。

バレセロナからバレンシアまではバスで約3時間。
バレンシアオレンジの木が生えているくらいしかイメージのなかったうちらは、
まずバレンシアの相当な都会っぷりに驚いた。
バスターミナルから地下鉄に乗り、駅を降りると目の前は大きなショッピングモール。
高級ブランドも立ち並び、ローカルなお店は全然見つからない。
オレンジジュースの屋台とかを期待していたのに、
むしろオレンジのオの字も見当たらなかった。
もしかしたら、オレンジのイメージがつくのが嫌で
あえてオレンジを隠しているのかもしれない。そう思えるほど都会だった。

オレンジを探しながら宿にチェックインし、
部屋に荷物を置くと今日はなんとか見つけた安めのお店でパエリアを食べて終了。


10月4日、
今日はバスに乗り早速楽しみにしていた芸術科学都市へ。
バスに揺られること2,30分。
それらしき近くのバス停で降りると、巨大な兜のような現代的な建築物が目の前に現れた。

来た、芸術科学都市。

全体図が全くつかめない程巨大な敷地。
周りには近未来的な白い巨大な建築物が建てられていた。
植物園と科学博物館の間の道には
ズラリと並んだ各国の国旗の柄をしたキャンディーのオブジェ。
日本の国旗を見つけると思わずはしゃいで写真を撮ってしまった。
まるで巨大テーマパークに来たかのような高揚感。
いるだけで楽しい気持ちになることができる場所だ。

そんな芸術科学都市でまず目指したのは
オセアノグラフィック(L'Oceanogràfic)というヨーロッパ最大級の水族館。
今いる場所からはまだその建物が一切見えてこないことから、規模のデカさに笑ってしまった。
途中テニスのバレンシアオープンが行われる「AGORA」を通り、
たどり着いた「L'Oceanogràfic」。
まずはここで水族館+科学博物館+IMAXシアターのコンビチケットを購入。
IMAXシアターに至っては何日の何時の回を見るかまで決めないといけないので、
とりあえず今日は水族館だけにし、
夜景を見る為にも明日科学博物館とIMAXシアターを見ることにした。

チケットを購入し、早速中へ。

外観的には従来イメージする水族館とは全く異なる「L'Oceanogràfic」。
しかもヨーロッパ最大級ということで、
巨大な水槽があったり、変わった仕掛けがあったり、
不思議な海洋生物が見れるのかと期待していたのだが、特にそんなことはなかった。
つまり大体は普通の水族館と一緒。
建物はかっこいいが、思ったより普通だった。

普通に廻り、ハンバーガーを食べて、普通にイルカショーを見て終了。
ただ一つ違ったのは、イルカショーのトレーナーの人達が異様に体を張っていたこと。
日本のイルカショーでは見られないくらいイルカの上に乗ったプレーを見せてくれた。

予想以上にあっけなく終わってしまった「L'Oceanogràfic」の後は、
バスで戻りおいしいオレンジジュースと安いパエリア探し。
ちょっと歩いて探してみると、世界遺産である
15世紀後半に建てられた商品取引所「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」の周辺は
良い感じの旧市街になっていたので、安くておいしいバレンシアパエリアは見つかったのだが、
結局おいしいオレンジジュースを見つけることはできなかった。

バレンシアに来てバレンシアオレンジジュースが見つからないとは一体どういうことなのか。
うちらがここに期待しているのはフレッシュなフルーツジュース店か
オレンジ絞り機を全面に押し出したお店。
これならまだマドリッド、バルセロナの方がオレンジ絞り機をよく見かけていた。
バレンシアに来た最大の目的がまだ果たせてないとは、、、
これはもう明日行く中央市場に全ての希望を託すしかなかった。


10月5日、
今日の目的はまず中央市場でおいしいオレンジジュースを見つけること。
ここで見つからなければもうどこにもないに違いない。
それかあえてオレンジを排除しているか。
とにかく希望を胸に中央市場へと向かった。

宿からそこそこ近い距離にある中央市場。
外観は市場とは思えない程かわいい柄の建物だった。

ここで探すのは生ハムやチーズよりもまずフレッシュなオレンジジュース。
最後の希望を胸に入り口をくぐると、
早速目の前に望んでいたものが飛び込んできた。

やればできるじゃん!
これだよこれ、うちらが求めてたのは。

もう存分にフルーツのフレッシュさとオレンジうまいよ感を出しているお店。
すぐに飛びついてオレンジジュースを一つもらった。

ついにたどり着いた念願のオレンジジュース、
気になる味は、、、

う、うまい! いや、甘い! いや、甘くてうまい!

もう今まで飲んだ中で一番おいしいオレンジジュース。
砂糖でも入れてるんじゃないかと思う程オレンジの甘みが究極だった。

は~、これで満足。
あとはこれからフランス、パリで会う親戚のみほさんのお土産用生ハム、
ランチ用に総菜のフィデウア等を買って中央市場を後にした。

その辺の段差に座り、ランチを食べ終えると旧市街をプラプラ。
「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」とバレンシア大聖堂を見てから
バスに乗って今日も芸術科学都市へと向かった。

二日連続来ても相変わらずテンションの上がる芸術科学都市。
昨日とは違う道を通っただけでワクワクしてしまう。
まずはフェリペ王子科学博物館(El Museu de les Ciències Príncipe Felipe)へ。
これもまた建物自体がかっこよく、吹き抜けの空間が気持ちいい。

昨日買ったコンビチケットで中へと入ると、
科学・スポーツ・生物・地球自然等様々なテーマのもと作られた
ちょっとしたゲームやアトラクション、展示が並んでいた。
面白かったのが卵からひよこが孵化する所を見れるブース。
何人もの人がいつ生まれるかとワクワクしながら動く卵を見つめていた。
(結局生まれる瞬間は待ちきれず見れなかったけど)

他にもイライラ棒みたいのがあったり、MARVEL SUPER HEROESの特別ブースがあったり、
ガチで垂直跳び測ったり、子供も大人も楽しめる施設になっていた。

科学博物館を堪能したあとはカフェで一服し、
夜に予約したIMAXシアターことレミスフェリック(L'Hemisfèric)の
時間になるまで近くのモールで時間をつぶした。

モールで夕飯を食べ終えると、ついにIMAXシアターの時間。
うちらが見たのは大昔の海がテーマの「Sea Monsters」。
3Dだし迫力ある映像で内容も楽しかったのだが、残念なのが
造りがせっかくの球体なのにスクリーンは360度ではなかったこと。
違う映画だとまた違ったのかな。

上映も終わり外に出るともう空は真っ暗。
周りに浅い水が張られているシアターと科学博物館の夜景は抜群に奇麗だった。
風により多少揺れている水面に暗闇の中ライトアップされた建物がキレイに反射されている。
近未来的な形がさらに誇張されていた。
元々サカナを連想させる形だとは思っていたが、
全体を見るともうサカナの骨にしか見えない。
めちゃくちゃかっこいいサカナの骨が水に浮いていた。

しかも帰ろうとして進んで行くと、
ソフィア王妃芸術宮殿(El Palau de les Arts Reina Sofía)が
ライブのリハーサルのためか霧がたかれ噴水まで上がっている。
そしてライティングと火の演出。
なんだかよく分からないけどラッキー。

バレンシア最後の夜は運良くリハーサルまで見れて大満足だった。
明日は朝早くからバスで10時間かけてグラナダへと移動する。


それでは写真のハイライトで。




バレンシアの都会っぷり










芸術科学都市


見たかったバレンシアオープン










オセアノグラフィック(L'Oceanogràfic)








中央市場




ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ




バレンシア大聖堂













フェリペ王子科学博物館(El Museu de les Ciències Príncipe Felipe)



レミスフェリック(L'Hemisfèric)








夜景とリハーサル

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