2012/06/03

市庁舎とまずい飴





ー 51415日 ー
514日、
今日も朝食はちぃシェフによるホットケーキ。
卵をメレンゲ状にし、生地にヨーグルトを少し入れることで
仕上がりに柔らかさを増す技を編み出していた。

今日まず最初に向かうのはストックホルム中央駅から徒歩5分の距離にある市庁舎。
1911~23年にかけて建てられた新しい市庁舎は106mの塔を持つ宮殿のような佇まいだ。
中を見学するには一時間おきに行われるツアーしかないのだが、
11時ギリギリに着いて、なんとか11時のツアーに潜り込めた。
12時からのツアーにならなくてラッキー。

11時になりツアー開始。
集まった人数は30人程でガイドのお兄さんが丁寧な英語で色々説明してくれる。
まず始めはノーベル賞授賞晩餐会も行われる「ブルーホール」という名の赤レンガの部屋。
名前の通り青色になるはずだったのだが、美しい赤レンガをそのまま残すことにしたらしい。
ここには1万ものパイプからなる138音律のパイプオルガンが設置されていた。
その他にも市議会室やプリンス自ら壁画を描いた鏡の間。
最後に1,900万枚の金箔モザイクで飾られた「黄金の間」を巡ってツアーは終了なのだが、
この黄金の間が特に印象的だった。
とにかく金の壁に圧倒されてしまう。
当時物議を醸した斬新な壁画もそれに合わさって面白い。
塔には登らなかったが、十分満喫できるいいツアーだった。

市庁舎見学の後は昼食を挟み、最近若者に人気らしいセーデルマルム島周辺へ。
地下鉄ですぐの距離にあるのだが、着いてみると何軒かのカフェと本屋や雑貨屋がチラホラ。
若者に人気感は全くなく人通りも少なかった。
面白い店は何軒かあったのだが、早々に切り上げて中央駅周辺を散策することにした。

地下鉄に乗り、再び中央駅へと戻る。
とりあえずガイドブックにも載っていた、
紙モノのお店やインテリア・デザイン雑貨の店を巡ってみるが、
思った程面白いお店には出逢えなかった。
どうやら路面点でオシャレな面白いお店を探すのは難しいらしい。
その他には大通りを歩いていて目に入るのはH&Mばかり。
このどこの国に行っても見かけるH&Mが
実はスウェーデンのブランドだということも初めて知った。

唯一良いのに出逢えたのが、大通りに面していたデパート。
4,5階建てでコンパクトにまとめられていたが、
面白いキッチングッズやかわいい雑貨が揃っていた。

夕飯は明太パスタ、鮭ほうれん草炒め、オニオンスープを作り終了。
スウェーデンは鮭のうまさがハンパじゃない。


5月16日、
今日もシェフのホットケーキから朝は始まり、
食べ終わると宿の最寄駅周辺を少し散策。
前からちょっと気になっていたいい感じのお店に入ると、
スウェーデン版無印良品といった感じで色々シンプルでいいものが揃っていた。
お互いお気に入りのノートやらペンを発見し、レジに持っていく。
うちらがレジの横に置いてあった黒い飴に興味を示していると
店員のお姉さんが一つ食べるかと勧めてくれた。
顔を見合わせるうちら。
実はこの飴がまずいことはすでに知っていた。
この飴はスウェーデン人が好きなまずい飴ということで有名なのだ。

しかし勧められたとなると断る訳にはいかない。
せっかくなのでどれくらいまずいのか、一つもらうことにした。
触ってみると飴とグミの中間のような柔らかさ。

口に入れた瞬間から、広がるまずさ。
うん、まずいなこれ。

なんだろ、なんか良く分かんない味だけど、
とりあえずまずい。
しょっぱくて、なんだろ、まずい。

すげえまずい昆布を凝縮したみたいなすぐに吐き出したい味だったが、
頂いた手前我慢して食べる。

すると「どう?」
と笑顔で聞いてくるお姉さん。

それは絶対聞かれると分かっていた質問だから
もちろん、「good!」と笑顔で返してお店を後にした。

まずい飴を完食し、次に向かうのは国立美術館から橋を渡った先にある現代美術館。
西洋絵画の宗教画や静物・写実系の絵画より現代アートの方が興味のあるうちらには、
国立美術館よりもこっちの方を楽しみにしていた。
駅を降り、ストックホルムのきれいな海沿いを歩くと、晴れているだけで気持ちがいい。
気温もダウンを着ていると、暑いくらいまで上がっていた。

橋を渡り、岡本太郎ばりのカラフルな彫刻からスタートした現代美術館。
チケットを買おうとすると、なんと半分以上がクローズしていた。
ちょうど企画展の入れ替え時期により見れるのは常設展と企画展の一部のみ。
次の展示をチェックすると、「ヨーコ・オノ」だったので、それが見れなかったのは残念。
展示以外にも、トイレの中にそこと全く同じトイレのミニ模型を作り、
監視カメラをそれにセットしてあるのは面白かった。
トイレの外からはその模型の映像があたかも本物のように映し出されている。

クローズが多かった割にそこそこ楽しめた美術館の後は、再びガムラスタンへ。
日曜に行った際に閉まっていたお店を廻ることにした。

日曜なのにサービス業が休む、これは日本だとなかなかあり得ない状態だ。
なんとスーパーでさえ休みになってしまう。(やってた国もあるけど)
日曜になると飲食店以外のお店がほぼ閉まるというのは最初不思議でならなかった。
休みの日こそ外に出てショッピングや遊びに行きたいはずなのに、
出かけたところでほとんどのお店が休み。(THE観光客相手の所とかはやってるけど)
土日や祝祭日こそ稼ぎ時だ、みたいな考えは全くなくホントに閉まってしまうお店。
一番賑わっているはずの休日が一番閑散としている。
しかも平日でも6,7時には店が閉まる所が多く、オランダでは5時くらいから閉まりだしていた。
シエスタまで取ったりしているとホントに短い労働時間。
日本人はよく働き過ぎだと言われているが、こういう国から見るとそう思われるのも納得できる。
それよりももっと家族と家にいる時間を大切にしているのかもしれない。

ガムラスタンに着くと日曜閉まっていた店も今度は無事に開いていた。
昼食が美術館の小さいサンドイッチ一つだけだったので、
店を廻る前にスーパーでパンを買って海沿いに座ってランチタイム。
日が当たって気持ちがいい。ストックホルムの街並はホントにきれいだ。

しばらくそのまままったりし、お店巡り。
中央駅周辺のお店とはまた違う品揃えで面白い。
ランドリーもしなくてはいけないので、
その辺をプラプラしながら夕方くらいに宿に戻った。

夕飯は残りの鮭で鮭パーティー。


明日はフィンランドへの移動日だ。
移動方法は飛行機でも列車でもバスでもなく、船。
夕方に出発し翌朝到着する
ストックホルムとヘルシンキを結ぶ豪華客船「シリヤライン」だ。
移動費、宿泊費、豪華バイキングディナーをつけて一人一万しないから嬉しい。
どんな船なのか楽しみだ。


それでは写真のハイライトで。






市庁舎




ブルーホール



市議会室



プリンス自ら壁画を描いた鏡の間



黄金の間




セーデルマルム島周辺




中央駅周辺とデパートの商品




現代美術館トイレアート

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