ー 6月4~5日 ー
6月4日、
ゆっくり療養生活が送れたブダペストを後にし、
長距離バスで第14ヵ国目となるチェコのプラハへ!
ゆっくりできたおかげかちぃも完全復活を果たすことができた。
良かった良かった。
出発30分前にバス停に到着し、バスが来たところで荷物を預け乗り込む。
今回使うバス会社は「STUDENT AGENCY」という学割の利く格安のバス会社。
ブダペストを朝9時半に出発し、プラハに到着するのは夕方5時予定だ。
驚いたことにこれがなんと一人約1500円。
バスも新しくきれいで、しかもカプチーノなどのホットドリンクが無料サービス。
めちゃくちゃ快適でお得感のあるバスだった。
ブダペストが出発地のためかまだそんなに多くない乗客。
出発直前に息を切らしながらロン毛の痩せた男性が乗ってきた。
乗ってくるなり、後ろの席の見ず知らずのおっさん二人と盛り上がるロン毛。
話が盛り上がるあまり席を移動して話しだしていた。
バスは指定席のため戻るようバスガイドに注意されるが、無視して座り続けるロン毛。
明らかに厄介そうな客が乗ってきたことにバスガイドも少し困惑していた。
出発し始めると早速無料の嬉しいカプチーノタイム。
この値段でホットドリンク無料とはどうやって儲けを出しているのだろうか。
まぁ、とにかく座り心地もいいし快適なバス。
ちょうど後ろの席で盛り上がるロン毛以外は全て順調だった。
走り始めて3時間程で最初の休憩タイム。
ちょうど昼食をとるには良い時間だ。
しかしサービスエリアかと思ったらほとんど何もないようなただのガソリンスタンド。
とりあえず唯一ある小さなお店でサンドイッチだけ買ってバスへと戻ることにした。
戻るとバスの前で待ち構えているポリス。
どうやらここでパスポートチェックがあるらしい。
席に着くと前の席からどんどんチェックが始まっていった。
顔写真まで結構ちゃんと見るポリス。
うちらのチェックが終わると次はロン毛の番だ。
ドイツ語で話しているため何を言っているのか分からないが、
なぜかパスポートを持っていない旨を伝えているロン毛。
当然ポリスの尋問が続く。
何やら怪しい雲行き。
しばらく話しが続くとそのままポリスに掴まれバスを降りていった。
なんかややこしいことになってそうだな。
戻ってくることができるのかと思っていると、何事もなかったかのようにそのまま進みだすバス。
あれ、あのロン毛がまだ来てないけど、、、。
一緒に盛り上がっていたおっさんも途中でいないことに気付き、ちょっと驚いている。
ホントに置いていかれているロン毛。
なぜパスポートを持っていなかったのか、そしてなぜすんなり降りたのか。
不法滞在?指名手配中の犯人?色々な考えがよぎったが、
もしかしたらこのチェックも怪しんだバスガイドが仕向けたものなのかもしれない。
考えてもホントのところは分からないので、
深くは考えないようにしてそのままバスでプラハを目指す。
寝て、カプチーノ飲んで、時間通り到着したプラハのバスターミナル。
これで14ヵ国目のチェコ入りだ。
荷物を取り、まずは駅のATMでチェコの通貨コルナをゲットし、
インフォメーションでトラムマップをもらう。
今回の宿までは地下鉄とトラムを乗り継ぎ約30分の距離。
トラムのほぼ終点に近い場所になるので、中心地からは結構離れている。
チェコの切符は時間制なのでとりあえず30分のものを購入し地下鉄に乗り込んだ。
ここも公共交通機関に乗る際に改札機で自分で刻印する方式。
これを怠るとチェックされた時に罰金を取られるから用心しなければならない。
トラムで降りた駅が一駅間違えてしまったため、
宿を探すのに大分苦労したがなんとか7時くらいにはチェックイン。
夕飯は近くにある大型スーパーで冷凍パエリアを買って終了。
ここにもウィーン以来となるお気に入りの激安サングリアを発見したのでうれしかった。
6月5日、
なんと今回の宿は久しぶりとなる朝食付き。
期待を旨に朝食の部屋に向かうと
パン、フルーツ、野菜、フレーク、ジュース、コーヒーと充実した品揃え。
こんな充実した朝が迎えられるのはめちゃくちゃうれしかった。
しかも今回の宿はバス・トイレ・冷蔵庫付きの三ツ星ホテル。
これで一泊一部屋3500円くらいだからチェコもやはり物価が安いのだろう。
今日まず向かうのは宿の近くにある郵便局。
実はここにAmazonで頼んだプラハのガイドブックを送っていた。
それはmina perhonen (ミナ・ペルホネン)を手がけるデザイナー
皆川明さんの旅日記もついているアート中心のガイドブック「プラハアート案内」。
チェコは面白い店が多そうなので、是非これと一緒に巡りたかった。
歩いて15分程で着いた郵便局。
ホントにちゃんと届いているのか心配だったが、無事受け取ることができた。
海外の郵便局で荷物を受け取るというだけで上がるテンション。
中身もそこそこ面白く、無事届いてホントに良かった。
無事受け取れたことに安心して、次に向かう場所は
いくつかある国立美術館の一つ「Veletrzni Palace」。
現代美術や近代絵画が展示されている美術館だ。
宿からはトラムと地下鉄を乗り継ぎ約30分。
トラム駅でマップを見ながら方向を確認していると、
「〇〇○に行きたいんだけど、どうやって行くんだ?」(英語)と
うちらに聞いてくる外人観光客のおばちゃん。
いやいや、うちらが知る訳ないっしょ。
もろこっちも観光客だし、しかもなぜ一番観光客だと分かりやすいアジア人に聞いてくるのか。
うちらがアジアに行って、地図を片手に持ってる白人観光客に道を尋ねることはまずないだろう。
自転車や犬を連れてる人、もしくは現地人っぽい人を探して道を尋ねる。
普通に考えるとそうなると思うのだが、なぜかうちらに聞かれることが何回かあった。
アジア人が多く住むアメリカなら分かるが、そうじゃない所で聞かれるのが不思議だ。
しかも「Our closes is all from china」とか言ってくるし、
おそらくうちらが中国人だと思ってたからなんだろうけど。
とりあえず「Sorry.We don't know 」と言ってその場を去った。
お腹も空いたので、途中の中華料理店でランチを済ましてから向かった美術館。
外観は普通のビルのような造りだったが、
中に入ると真っ白な空間に吹き抜けの天井が気持ちよかった。
まずは一番上の階からスタートし、現代アートをゆっくり見て回る。
現代アートはなかなか分かりづらいものが多く難しいものが多いのだが、
ここのものは単純に面白くかっこいいものが多かった。
一回りし下の階へと降りる。
吹き抜けの天井を囲うコの字型のスペースが展示の全てだと思っていたら、
それ以上に広い絵画スペースが裏側に広がっていた。
いや、これ広すぎるな。
外観からは分からなかったとてつもなく広い展示スペース。
しかもそれぞれのクオリティーが高いため、
今まで見た美術館の中で一番時間がかかってしまった。
元々はクリムトの絵画(一点)を見る為に訪れたのだが、
特に良かったのは特別展で行われていたミュシャの「Slav Epicシリーズ」。
部屋の扉を開けた瞬間にその大きさに驚いた。
なんと一辺が8m以上。
そんな大作が20枚も並んでいる。
ミュシャらしい淡くきれいな色彩にポスターとはまた違う細かくリアルな描写。
見上げる程大きな美しい絵画に圧倒された。
今日は一日美術館に費やし終了。
途中休憩した美術館に併設されているカフェも良かった。
それでは写真のハイライトで。
バス移動
宿の近くの大型スーパー
Slav Epicシリーズ
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