ー 5月18~19日 ー
5月18日、
ヘルシンキもちぃシェフによるホットケーキから一日はスタートし、
朝食の後は昨日買った食材でランチ用のサンドイッチ作り。
窓の向こうは昨日とは打って変わって、気持ちの良い晴天だ。
トイレからは効果音かと思うような、教科書通りの鳥のさえずりさえ聞こえてくる。
フィンランドはどこかのどかで、デンマーク、スウェーデンとはまた違う雰囲気だ。
支度を済ませると、トラムに乗り込み、
まずは1998年にオープンした「国立現代美術館キアズマ」へ。
(アメリカの建築家スティーブン・ホール設計による建築デザインも見物)
美術館まではトラムで約15分。
ヘルシンキは狭い範囲に観光名所が集中しているので、
そのほぼ全てを網羅しているトラムでの移動が便利だ。景色を見ながら移動出来るのもまたいい。
大体の感覚で乗っていたため一駅行き過ぎてしまった停車駅。
歩きながらゆっくり来た道を戻ると面白いものに遭遇できた。
それは大量のバイク集団。
何かのレースなのか、走り屋達がお気に入りのバイクにまたがり道路を疾走していた。
それも数がハンパじゃなく、おそらく200台以上。
楽しいのが走り屋達とのハイタッチだった。
こっちが手を出していると、大体の走り屋達が嬉しそうに応じてくれる。
いいな~、バイクが好きで走るのが楽しくて仕方ないんだろうな。
見ているこっちまで楽しくなるような微笑ましいレース。
気づけば全てのバイクを見送っていた。
走り屋達の後ろ姿も見えなくなリ、
国立博物館、国会議事堂を横目に美術館まで戻る。
ヘルシンキの建物はどれもキレイなものが多い。
国会議事堂のほぼ目の前にある現代美術館も近代的で面白い形だ。
一駅行き過ぎたせいで反って全体が見れて良かったかもしれない。
美術館の中に入り、チケットを購入しようとすると、
なんと今日は「International museum day」だから無料だという。
これはラッキーな日に当たった。
美術館を堪能し、併設されたカフェの隣のベンチでサンドイッチランチ。
(美術館の詳細は世界の美術館巡りで)
現代美術館の後は、このラッキーデーを逃す手はないと当初行く予定ではなかった郵便博物館へ。
中央郵便局に隣接しているこの博物館では、
フィンランドの郵政事業の歴史がコンピュータや模型などを使い分かりやすく展示されている。
来たはいいものの、昔の機械のかっこよさや切手のかわいさ以外
さほど興味があるものも見つからなかった郵便博物館。
予想通り全体をあっさりと見終わってしまった。
そのまま帰ろうかとした時に見つけた入り口付近の体験コーナー。
これに予想外の時間を取られることになる。
ここでは手作りバッジが作れるのだが、スタッフはおらず完全に無人のフリーゾーン。
使い方のインフォメーションも全くなかったので
とりあえず勘で作り始めたのだが、これがいけなかった。
いいところまでいった感じがあっても機械の使い方が全く分からず悪戦苦闘。
挙げ句の果てには、
おっ、これで出来たかも!となった途端
、、、んっ、
でもなんかこれ取れなくない?
いや、マジで取れないな、、、これ
間違った使い方で機械にはさまったバッチが取れなくなってしまった。
ちょっと焦るうちら。
結構大事な機械を壊してしまったかもしれない、、、
すると、窓越しに見ていたスタッフのお姉さんがかけつけてきてくれた。
「これを、ここに入れたの?」みたいなことを聞かれ、
「yes」と申し訳なさそうに返す。
必死にハサミを使いバッチを取り出そうとしてくれるお姉さん。
しかし何度試しても微塵も動かないバッチ。
やべえ、、、
申し訳なさ過ぎる、、、
ハサミじゃ埒があかず、機械ごとどこかに持って行くお姉さん。
やべえ、、、
マジで申し訳なさ過ぎる、、、
その間に事情を知らないもう一人のスタッフが登場し、
その場に立ち尽くしていたうちらに作り方を説明してくれた。
まあ、最後に使う機械はうちらのせいで今ないんだけど、、、
下準備が終わり、機械を使う行程にきたところでやっと機械がないことに気づくスタッフ。
そこにちょうど機械を持ったお姉さんが到着した。
なんとか無事はさまったバッジを取ってくれたらしい。
マジでありがとうございます。
お礼を言い、再びバッジ作り再開。
なんとか取れてマジで良かった。
最終的にうちらのやり方は見当違いも甚だしく、正解は全然違うやり方だった。
こりゃ教えてもらわないと100パー無理だわ、、、
予想外の展開の末なんとかバッジは完成。
ちょっと反省するうちらだった。
お次もこのラッキーデーを生かし、ヘルシンキ市立美術館・テンニスパラッチへ。
現代アートの展示がある美術館と映画館やカフェが入った複合アミューズメント施設なのだが、
現代アートはクローズしていたのか何なのか、かなり微妙な美術館だった。
帰り際にはたまたま行われていた無料のくじ引きに参加し、ホットドックをゲット。
ホントはもっと色々なものを選べるいいやつが当たったみたいだったが、
当選内容をフィンランド語で高速でまくしたてられたので全く分からなかった。
そして本日最後の観光場所は、映画「かもめ食堂」の
ガッチャマンを歌うシーンで有名な「カフェ アアルト」。
実はヘルシンキはこの映画の撮影地になっていて、
映画ファンのために撮影名所を巡るツアーまである程日本人には人気がある国だ。
そのためかちょくちょく日本語を見かけるヘルシンキ。
ここには日本語メニューまで置いてあった。
うちらもニューヨークのめちゃ早Wi-Fiを利用して映画はすでに予習済み。
映画のワンシーンを思い出しながら、席に着いたのだがイマイチ感動は薄かった。
映画の中でもそこまで長いシーンではなかったからかもしれない。
それよりもカフェオレのうまさに感動。
お決まりのmarimekkoショップで観光を終了すると、
夕飯の食材を買いに宿の近くのスーパーへ。
店員の男性の大好きだった元カノが日本人だったらしく、
うちらにもとにかく優しかった。
日本の文化は素晴らしいと言いながら、お肉も割引。有料の袋もタダでくれた。
中国人だったら袋もあげないよ、と冗談で言っていたけど
日本のことを褒められると素直にうれしかった。
夕飯に久々のカレーを作り終了。
やっぱりカレーは最高だ。
5月19日、
今日もスタートはホットケーキとサンドイッチ作り。
準備が整うと、まずは巨大なアートスポットとしてガイドブックに載っていた「Kaapeli」へ。
ここはフィンランド最大の通信機器メーカー、ノキアの工場跡を
アーティストのスタジオやギャラリー、ダンススタジオが入る施設として改造したモノらしい。
最寄駅へはトラムと地下鉄を乗り継ぎ30分程で到着。
駅からKaapeliまで10分程歩いていると、
巨大な建物と一緒に目に入ってきたのは屋上から降りてくる人だった。
命綱をつけた女性が屋上からゆっくりと降りてきている。
屋上にはインストラクターらしき男性と専用の防具を付けた何人かの女性。
テンパリ具合からみて完全に初挑戦の体験教室みたいだった。
壁伝いに降りてくるというよりは、完全に吊るされたモノがゆっくりと下ろされてきている感じ。
面白かったのでうちらも地上に着くまで眺めていた。
無事地上に着いたところで、Kaapeliを散策。
色々回ってみたがほとんどが事務所のような感じで、入れるものは展示一つ。
見所が全く分からないまま一周してそのまま帰ってきてしまった。
Kaapeliだけで一日潰れるかと思っていただけに完全に狂う予定。
仕方ないので、とりあえず「テンペリアウキオ教会」へ向かうことにした。
岩を自然な形に保とうという主旨のこの教会は、岩をくり抜いて造った教会として有名だ。
軽井沢にも岩の教会があるみたいだが、うちらはここが初めて。
天井から岩を円形に切り取られた窓が印象的だった。
まさに自然との調和。窓の隙間から差し込む光が美しかった。
きれいな教会に浸りたかったのに、嫌でも目に入るのが記念写真を撮りまくる中国人。
みんな静かに座り眺める中、何度もアングルを変えながらの記念撮影。
明らかに浮いていた。
一通り撮り終えて満足すると、一斉に撤収。
自分たちが入った写真を記念に残せさえすればそれで満足な感じだった。
その空間にいるよりも、そこにいた証拠を残したいだけ。
そういった中国人の団体に会うことが結構多い。
教会の外のベンチでサンドイッチランチを済ませると、次はオシャレショップ巡り。
ガイドブックに載っているようなお店や周辺のいい感じのお店を色々巡ったが、
ダントツ面白かったのが「DESIGN FORUM」。
キッチングッズから文房具、インテリア、ファッションまで
数多くのデザイナーの商品が扱われていて、どれも欲しくなるようなオシャレなものが多かった。
選ばれた地元のデザイナーにより毎年商品が変わるのも面白い。
宿に戻るとランドリーを済ませ、昨日の残りのカレーを食べて今日は終了。
それでは写真のハイライトで。
国立博物館
国会議事堂
くじ引きでホットドックゲット
カフェ アアルト
Kaapeli
テンペリアウキオ教会
DESIGN FORUM
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