ー 5月28~29日 ー
5月28日、
今日の美術館はアルベルティーナ。
(美術館の詳細は世界の美術館めぐりで)
鑑賞後は本家ザッハトルテの「カフェ・ザッハー」へ。
さすが本家だけあって店内もテラス席もほぼ満席の人気っぷり。
席に着くと迷わずザッハトルテを注文した。
ウィーンでの目的の一つであるDEMELとの味比べだ。
まあ、ろくに味も分からないけど。
こっちのザッハトルテも一言で言うと、
美味しかった。
DEMELと比べるとこっちの方が甘さが強く杏ジャムが効いている。
こってりな感じ。DEMELの方が上品な味だった。
(DEMELの方が好き。byちぃ)
(チョコケーキはTOPSが一番うまい。byコータ)
ザッハタイムが終わると、一時宿に戻ることに。
少しゆっくりし、昨日アイロンをかけたシャツに袖を通す。
この旅で持っている服の中で一番の正装。
これから出かける場所はいつもよりちゃんとした服装でないといけない。
そう、今日はウィーンで楽しみにしていたバレエ鑑賞の日なのだ。
一階席などいい席の人達はタキシードにドレス。
そんな話を聞いていたのでドレスコードにちょっと不安があったのだが、
せっかくだからウィーンでバレエが見たいということでドレスコードは最低限守ることにして
数日前にネットでチケットをゲットしていた。
席は大分上の安い席。上に行く程カジュアルな服装も増えるということで、
ジーパンじゃなきゃいいっしょ、くらいの気持ちで劇場へと向かった。
途中、夕飯を挟んでたどり着いたウィーン国立歌劇場。
スーツ姿の男性ににドレスアップした女性もチラホラいたが、ラフな格好の人も多い。
完全に予想以上に多いカジュアル人口。
周りの服装に安心し、上演時間まで中を散策していると、とにかく豪華!
金のシャンデリアに派手に装飾された天井や壁面。
階段を上がりながら自分たちの席を探す。
最上階にたどり着きスタッフに誘導され席に着くと、
絵画で目にするような6階席まであるU字形の劇場が広がっていた。
クリーム色の壁面に赤で統一された絨毯と座席。
圧巻だった。
ステージの前にはオーケストラ。
初めて生で見るバレエ。
その場にいるだけでテンションが上がってきた。
今回見る演目は「ドン・キホーテ」
上映時間は途中休憩を2回挟み、約3時間だった。
クスッとくるようなコミカルな演技に、美しいダンス。
臨場感溢れるオーケストラの演奏にシーン毎に変わる舞台。
終了と同時に鳴り止まない拍手。
ほんとに素晴らしかった。
昔から貴族達がこうやってバレエを鑑賞していたのかと思うと、
日本で言う歌舞伎や狂言、能などと同じ伝統芸術なんだな、ということを改めて実感した。
これから先もずっとなくならないであろう伝統的なもの。
阿波踊りもいずれこういう風になるのかな、とか思いつつ、
今日の夜は貴族の気分を味わえた贅沢な日だった。
鑑賞後は余韻に浸りながら久々の夜景の中宿へと帰った。
5月29日、
ウィーン最終日、ついにちぃが風邪を引いてしまった。
熱を計るとなんと38.5℃。
昨日の夜からちょっと体調が微妙だったのだが、ついに発熱。
毎年一度は引いているのでどこかで一度はあるかと思ったが、
とりあえず南米やアジアじゃなく、ヨーロッパで良かった。
症状は熱とのどの痛み。
持っていた風邪薬を飲み、今日は一日安静にすることに。
なんだかんだ旅をしているだけで知らないうちに疲れが溜まっていたのかもしれない。
おでこに濡れタオルをし、スーパーで購入してきたのど飴をなめるちぃ。
買い出しも終わり、ちぃが寝ている間は、俺は溜まっていたブログの執筆とタオル替え。
お昼には中屋家風おじやを再現すべく、味噌汁おじや作りに挑戦した。
さすがに昼のキッチンは誰もいなかったが、
米を炊き始めたところに現れた掃除のおばちゃん。
昼飯の準備を進めていると、俺が使っていない方のコンロを掃除し始めた。
丁寧に掃除しながら徐々に近づいてくるおばちゃん。
無言の圧力が襲いかかる。
おじや作りは完全に掃除の邪魔者になっていた。
ピカピカにされている隣のコンロ。
もう残されているのは俺の方だけ。
しかしまだ米の芯が若干残っていた。
もう少し蒸したいところなのだが、そろそろ掃除するところがなくなっていたおばちゃん。
あまりの申し訳なさに、締めは味噌汁での熱に全てを託し米を投入。
少しだけ煮てすぐちぃのところに届けると、急いで片付けを開始した。
鍋にこびりついた米に苦戦していると、金だわしをくれるおばちゃん。
意外に優しい。
まぁ、早くして欲しいだけだったのかもしれないけど、
なんとか片付けも終わり昼食にありつけた。
ちぃもおじやを完食し薬タイム、冗談も出る程さっきよりは調子も良さそうだ。
そこまでひどい風邪じゃなくて良かった。とにかく今日は一日安静。
タオルを何回か交換し一日寝ていたおかげか、なんとか夕方くらいには熱も少し下がってきた。
明日は移動日のため一時はスケジュールを変えようかと考えていたのだが、
なんとか大丈夫かもしれない。
夕飯は持ち帰りの弁当を近くのお店で買い、夕食タイム。
夜には熱も37℃くらいにまで下がっていた。
延泊するかは明日の体調次第。
体調がよくなることを願い今日も早く就寝し、明日に備えることにした。
体調が回復すれば明日は昼過ぎの列車でハンガリーのブダペストへ移動だ。
それでは写真のハイライトで。
カフェ・ザッハー
ウィーン国立歌劇場
夜景
持ち帰り弁当
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