2012/06/21

世界三大珍味といえば



 
ー 613日 ー
61日、
ハンガリー料理で有名なものの一つにどうしても食べたいものがあった。
それは世界三大珍味の一つである、フォアグラ。
実はフォアグラの産地としても有名なハンガリーでは、
フォアグラが安く食べられるのだ。
日本ではまず食べることのないフォアグラ。
市場でも安く売らているているので料理が上手ければ買ってきて調理してもいいのだが、
それは無理な話。どうせならレストランでちゃんと調理されたフォアグラが食べたかった。

ということで向かったのが「PAPRIKA」というレストラン。
名前からして完全にフォアグラ押しではないのだが、
ネットで調べるとここの料理がそこそこ手頃な値段で美味しいらしい。
それにここなら食べたかったパプリカチキンも名前からして絶対あるに違いない。
そう思っていざ店内でメニュー表を見てみても見つからないパプリカチキン。
店員さんに聞いても答えはまさかの「No」。
「PAPRIKA」という名前を掲げておきながらパプリカチキンが置いてないとは、、、
もはやポピュラーな料理でもなんでもないのかもしれない。

パプリカチキンは早々に諦め、メインのフォアグラ料理とスープを注文。
料理を待っている間に席も徐々に埋まり始め、店内も賑わいだしていた。
そしてついにやってきたフォアグラ。
薄く切られたじゃがいも、タマネギをトマト風に炒めたものの上に
表面をカリカリ目に焼かれたフォアグラが6切れも乗っていた。
これだけフォアグラが乗って1000円ちょっと。

やばい。
これはもう見るからにうまいでしょ。

食べ始めると予想以上のうまさ。
香ばしいカリカリの表面に噛まなくても良いくらいの柔らかさ。
これは幸せすぎる。

スープも普通に美味しかったが、フォアグラはもうハンパなかった。
満足してお会計を済ませ、店を出る時には店内はもう満席状態。
やっぱり人気店らしい。

ランチの後に向かったのは店から近くにある現代美術館。
病み上がりのちぃはまだ全快ではないため、今日は軽めの観光にすることにした。
ゆっくり歩きながら美術館に向かって歩いていると、何やら広場に特設会場が設けられている。
近づいていくと広場の中心にはバイクにまたがったおっちゃん。
しかもよく見るとタイヤの下には一本の紐がついていた。
約20m近くまで上がったクレーンにくくりつけられている紐。
サーカスの綱渡りのように紐の上に乗っているバイク。
その横にピッタリと張り付いている一人のカメラマン。

んっ、
何これ。

いやいやそれはあり得ないでしょ。
しかしどうみても、バイクで頼りない一本の紐を駆け上がろうとしているおっちゃん。
しかもそれが完全に普段着の普通のおっちゃん。

全然動き出す気配はないがこれは無謀すぎる。
ホントにやろうとしているのだろうか。

面白いから何か動きがあるまでとりあえず見てみることにした。
待つこと30分以上。
一向に動かないバイク。
走り出すのかと思ったら大人4人掛かりでバイクを持ち上げ始めた。
しかもおっちゃんはただのスタッフだったのか、
すぐ降りてバイクを持ち上げるのをただずっと見ている。
全く完成図が見えないバイク劇。
さすがにうちらも待ち疲れて、美術館へと向かうことにした。

あれは結局なんだったのかが地味に気になったが、
おそらく今日は動きがないに違いない。

たどり着いた美術館は人気も少なく展示も微妙な雰囲気。
今日は大事をとることにして、無料の展示だけ鑑賞し、
目の前の英雄広場だけ立ち寄ってすぐに宿へと帰った。

部屋でゆっくりして、夕飯はドライカレーを作って終了。


6月2日、
今日はハンガリーの台所として有名な中央市場へ。
1897年にオープンしたこの市場は、建物の長さ150mの中は2階建て。
通路が吹き抜けの当時の最先端技術を駆使した鉄骨構造になっており、
建物自体は市場とは思えない外観だった。
タイルのモザイク屋根と装飾的な外壁が面白い。

市場へは宿から一駅ちょっとの距離だったので、ゆっくり散策しながら歩いて向かった。
市場とは思えない外観には驚いたが、それよりその広さと活気に圧倒された。
地元の人や観光客で賑わい、何十軒もの店が並ぶ中央市場。
特に目当てのものがあったわけではないが、見ているだけでも面白かった。

ランチは二階にある軽食レストランでハンバーガーとパプリカの肉詰め。
ツアー客まで訪れる中央市場の2階は、激混みで席の取り合いになっていた。
なんとか席をゲットしランチをしていると、すぐ目の前に近寄ってきた中国人家族。
最後の一口を食べ終わった瞬間に何も言わず無理矢理うちらの席に入ってきた。
うちらがどくよりも先に入ってくるお母さん。しかも声一つかけてこない。
もともと食べ終われば早くどくつもりでいたのに、ホントこういう行動にはげんなりさせられる。
自分の親がこんなだったら絶対嫌だろうな。
旅先で出逢う台湾人や韓国人は良い印象の人が多いのに、
中国人は印象が悪い人ばかりなのが残念だ。

中央市場を出ると、橋の向こう側に、崖に隠れる様に建てられた建物が見えた。
気になったので自由橋を渡り、ブダ方面へ行ってみることに。
崖の上には十字架が建てられ、教会のように見える建物。
崖を切り崩して作られたであろう入り口をくぐり中に入ってみると、
そこは聖パウロ派洞窟教会という教会だった。

せっかくなので英語のオーディオガイドを聞きながら内部を見学。
ライトの明かりだけで多少薄暗いが、洞窟に作られた割にはかなりきれいに作られていた。
規模は小さいが、今まで見てきた教会とはまた異なる教会。
偶然発見出来て良かった。

今日も療養生活のため早めに観光を切り上げ、部屋でゆっくりして過ごした。


6月3日、
ついに今日でブダペスト最終日。
実はハンガリーは世界有数の温泉大国として歴史ある温泉施設が点在しているので
最終日である今日に行く予定だったのだが、ちぃの体調を考慮して今回は遠慮することにした。
ちぃは行きたがっていたが、まだ風邪が完治している様子がないので悪化させたくない。
まぁ、温泉は日本でも入れるし、大体水着着用ゾーンみたいだし。
何より次の国チェコに入る前にちぃに全快して欲しかった。
どうもプラハは観光名所が多く、色々忙しくなりそうなのだ。

というわけで今日はペストの繁華街をプラプラ散策することに。
ショップを見て回ったり、イタリアンでランチしたり、
そして一通り見た所で今日も部屋に戻りゆっくりする。
あとはパッキングさえ済ませれば明日の移動に備えて終わりにしたいのだが、
ブダペストでやり残したことが一つだけあった。

それはブダペストの夜景を見ること。

ブログなどを見ているとくさり橋からの夜景がきれいらしく、
これだけは是非見ておきたかった。
明日の移動の準備を済ませると、日が落ち始める9時頃に宿を出発。
聖イシュトバーン教会経由で向かうことにした。
夜9時を過ぎても外はまだ青みが残っている。
15分程歩いて着いた教会。
見上げると濃い青空に黄色く染まった教会がキレイだった。
完全に暗くなるよりもこの時間帯が一番キレイなのかもしれない。
周りはテラス席で夕食を楽しむ人やアイスを食べている人、
夜景目当てに行き交う観光客で賑わっていた。

ここからくさり橋に抜ける道もまた絵になる景色。
街灯に飾られている花が可愛かった。

そしてお目当てのくさり橋に到着。
橋は白くライトアップされ王宮は黄色く輝いている。
ここもとても絵になる人気の夜景スポットなのだが、
ドナウ川が広すぎるせいでちょっと遠く感じてしまった。
しかし間違いなくいい雰囲気を醸し出すくさり橋からの夜景。
橋を渡ってブダ側に近づけばもっとキレイだったのかな。
とりあえず夜景を見れたことに満足して歩いて宿へと戻った。

明日は午前中のバスに乗りチェコのプラハへの移動日。
絵本のような街並と言われるプラハは、
美術館やプラハ城、教会、人形劇などとにかく楽しみが多い国だ。


それでは写真のハイライトで。




レストラン「PAPRIKA」





謎のバイク劇




現代美術館


英雄広場








中央市場







聖パウロ派洞窟教会



ペストの繁華街









ブダペストの夜景

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