2012/07/21

ナポリへ!!





ー 623~24日 ー
6月23日、
ポズナンからだと安い航空券が見つからなかったため、
一度列車でベルリンに戻りベルリンの空港から第17ヵ国目となるイタリア、ナポリへ!
イタリアはヨーロッパの中でもかなり楽しみにしていた国。
歴史、美術はもちろん、文房具や皮製品、靴のお店にもかなりの期待を寄せている。
まぁ本場のイタリアンを食べたいってのもデカいんだけど。
(ちぃはフェイレンツェで4ヶ月も生活していたというから羨ましい。)

楽しみにしていたイタリアのルートは、
ナポリ(2泊)→カプリ(2泊)→バーリ(2泊)→ローマ(11泊うちマヨルカ島1泊)→
フィレンツェ(8泊)→ヴェローナ(1泊)→ヴェネツィア(2泊)→ミラノ(未定)
と、ヨーロッパの中でも一番時間をかけてじっくり廻る予定だ。


ナポリの空港へは昼の3時くらいに到着した。
飛行機を降りた瞬間に伝わってくる熱気。
気温は30℃を軽く超えていた。
これはポーランドから来たうちらにとってはかなりの気温差。
夏だ。
ついにTシャツ全開の季節がやってきたことを感じた。

空港から市内へ向かうバスの中では、すぐにイタリアっぷりを感じることができた。

裸に白シャツを着こなす、いわゆるちょい悪オヤジのバスの運転手&案内係。
年齢は50くらいだが、やっぱり胸元までがっつりボタンが開けられている。
そしてはみ出しているナイスな黄金の胸毛。
それが似合っているのがまたかっこよかった。
日本人でこれが似合うおっさんなんてホント少ないんだろうな。
なんてことを思いながら、このバスがちゃんと市内に行くか分からなかったので、
行き先を尋ねると優しく笑顔で教えてくれる案内係のおじさん。

「ホテルはどこなんだ?」と聞かれ、
ホテル名を告げると
「分かった、着いたらまた教えてあげるよ」
と、とにかく優しい。

どうやら今日はいつもと路線が違うらしく、特別にこの案内係のおじさんが配属されたらしい。
それにしても楽しそうに色々みんなに説明している。
そしてお気に入りの一人旅の女の子には常に話しかけることを忘れない。
それがいやらしく見えないのがまたかっこいい。

順調に進むバス。
ナポリ中央駅付近になると、おじさんが
「あそこに見えるのがホテルだ。バスを降りたらこの道を行けば良い」
と教えてくれた。
ホントに優しい。早速イタリアのナイスなちょい悪に会うことが出来た。

言われた通りに宿に到着し、早速チェックイン。
部屋に入ると早速エアコンがつかなかったのでフロントに行くと、
今まで出会った中でもとびきり怖面のおじさんが出てきた。
名前はアントニオ。

アダムスファミリーのフェスター(おじさん)ばりの怪しさを醸し出し、
しゃがれ過ぎのハスキー声はもはや何を言っているのか分からない。

やばい、すごいのがでてきてしまった。

と思うと笑顔がめちゃくちゃ優しいアントニオ。
ほとんど何を言っているのか分からないが、とにかくいい人というのは伝わってきた。

エアコンは直接ブレーカーで調節という分かりやすいやり方で解決し、
あとは宿の周りを散策。

ナポリ中央駅の周りには大量の黒人が簡易の屋台を広げていた。
建物は古く、ゴミも多い。治安もあまり良くなさそうだ。
お世辞にもきれいとは言えない街並。
南米とほとんど変わらないように感じてしまった。

特に気になるお店もないので、早速今日のお目当ての場所へ。

そこはちぃもかつて訪れたことのあるピッツェリア「da MICHELE」。
ピザは市民の食べ物。
あれこれ贅沢に食材を使うのは本物のピザとは言えない、という主人のこだわりから、
メニューはマルゲリータとマリナーラの二つのみというシンプルなお店だ。
路地裏の目立たない場所にあるにもかかわらずガイドブックにも掲載されいる。
(しかもマルゲリータ一枚4€ととにかく安い。)

路地裏に人だかりが出来ていたお店を見つけるとそこが「da MICHELE」だった。
テイクアウトをしにバイクでフラッと来る人。
地元の家族、観光客、カップルで賑わっていた。
店に入り人数を告げると番号の書かれた紙を持ち外で待機。

回転が早いためか思ったよりも中に入るのに時間はかからなかった。
店内に入り席に着くと、店員さんに聞かれることは
「マルゲリータ2枚か?」
シンプルで分かりやすい。
もちろん、「Yes」と答えてピザが出てくるのを待った。

大きな釜で次々に焼かれているピザ。
店内のお客さん以外にもテイクアウトをしにくるお客さんも相当多い。
一体一日に何枚のピザを焼いているのだろうか。

注文して間もなく出てきたマルゲリータ。

でかい。

皿から溢れんばかりのアツアツのピザ。
ナポリ特有のモチモチの生地。
日本で食べるピザとそんなに変わらないんじゃないかと思っていたら、
そんなことはなかった。
とにかくトマトソースが甘い。
もちろんチーズもおいしいし、生地も絶妙なのだが、
とにかくトマトが日本で食べるのものとは全然違った。
しかもこれで4€。
よその店を見ても大体マルゲリータは4~7€くらい。
改めて日本のピザの高さを感じた。

本場ナポリのピッツァに感動して今日は終了。


6月24日、
今日はナポリに来た最大の目的ポンペイ遺跡へ。
(79年のヴェスヴィオ火山噴火による火砕流によって地中に埋もれたポンペイ。
ローマ人の余暇地として繁栄し、最盛期の人口は約2万人といわれている。)

ポンペイ遺跡まではナポリ中央駅から地下鉄に乗り約1時間。
チケットを購入し中に入ると、まずそのデカさに驚かされた。
まさに都市一つがそのまま残されている。
しっかりと区画整理された街並に、
一つ一つ名前があり、ちゃんと車道・歩道に分けられている道。
家にも番号が記され、一階にあるキッチンや2階に上がる階段まで残されていた。
他にもピザ屋、大衆浴場、劇場、闘技場と様々な施設が点在している。
2000年前の都市なのにもかかわらず
今とさほど変わらないんじゃないかと思う程整った設備。
ここまでくるともっとすごい建物や文化もあったのではないだろうかとさえ思ってしまう。

途中、駅の売店で買っていたサンドイッチで腹ごしらえし、
日本人ツアーの解説をたまに聞いたりしながらまた散策。
熱中症になりそうなくらい暑く、日陰のない中を3時間くらい歩き回った。
それでも全部はとてもじゃないけど見切れない広さ。

ホントに広い。

2000年前の古代ローマ都市。
実際はどれほど栄えていたのだろうか。
2000年前に戻って最も栄えていた時代をこの目で見てみたいね、
と二人で話しながら遺跡をあとにした。

近くの出店のシャーベットを飲んで休憩した後はもう一つの遺跡エルコラーノへ。
(ここも79年のヴェスーヴィオ火山の噴火で灰に埋まってしまった都市。 
人口5000人程とポンペイに比べ小さな都市だが、裕福な貴族達が保養地として愛した地らしい。)

エルコラーノ遺跡へはポンペイから電車で30分くらいなのだが、
駅名表記が汚過ぎて、間違えて一駅手前の駅で降りてしまった。

歩いて行ける距離でもないので仕方なく次の電車までホームで待機することに。
ベンチに座って大人しく待っていると、
ホームの向こう側から柵を乗り越え線路を渡って一人の男性がこっちにやってきた。

大胆な登場。
ちょっと怪しい男性。

無視してベンチに座っているとイタリア語で何やら話しかけてきた。
何言ってるのか分からないが、おそらく待ってるうちらを見て
今日電車停まんないのか?的なことを言ってる様子。
登場シーンからあまりいい印象がなかったので、適当にかわしていると
間を置く毎にどんどん話しかけてくる男性。

英語は全く喋れないのでイタリア語の単語とジェスチャーのみでのやり取り。
ほとんど言っていることは分からないが話し始めてみるとこれが意外に面白かった。

あれ、案外良い奴かも。

なんとなくで続いていく会話。
イタリアのどこに行ったとか、これからどこ行くんだとか、どれくらいいるんだとか、
ナポリはホントにキレイだろと嬉しそうに話してきたり。
これから仕事に行く予定で、俺の持ってるこの仕事道具は日本製なんだ、とか。
やんちゃそうな見た目からは全然想像できないくらいホントに良い奴。
こっちがイタリア語全然分からなくても、なんとか伝えようと必死に話してくれる。
やっぱイタリア人いいな。(まだ全然会ってないけど)
思えばスペイン語圏の人達もそうだった。
スペイン語喋れればなと本気で思った。
イタリア語も喋れればホントにもっと面白いんだろうな。

会話を続けているともう一人ちょい悪な感じの男性がやってきた。
と思ったらどうやら友達らしく、笑いながら話し始める二人。
こいつは英語喋れるんだ、と紹介してきた割にこいつも英語は全然喋れなかった。
その割に英語いけるよみたいな顔で話してくる。
まぁ、俺も全然喋れないけど。

でもこの男性もホントにいい奴。
大体の会話で4人で笑ってた。

会話は面白いのだが、待てども待てども来ない電車。
しばらく待っていると、さらにもう一人のおじさんがやってきた。
しかもこのおじさんも友達。
どんだけ友達集まるんだ。
あとはイタリア人3人でずっと喋り続けていた。

結局電車が来たのは40分以上経ってから。
面白かったからお礼に手ぬぐいをあげると、
息子の頭にこれ付けさせるよ、と喜んでくれた。

一駅間違えたことで出会えた偶然。
ちゃんと予定通りいっていたらこの瞬間に会うことはなかっただろう。
いつも何か一つ間違えると、その分何かに出会っている気がする。
予定通りにいかない方がやっぱり楽しいんだろうな。

大分遠回りしてやっと到着したエルコラーノ遺跡。
最近描いたんじゃないのかと思うくらい2000年前の壁画がキレイに残されていた。
確かにポンペイ遺跡よりも全体的に保存状態が良かったのだが、
ポンペイのデカさを見た後なのと暑さによる疲れで少し見たら出てしまった。

帰り道に見つけたレストランで夕食を済ませ、宿へと戻って今日は終了。

明日は午後からイタリアのリゾート地カプリ島へ!


それでは写真のハイライトで。




ナポリの街並





da MICHELE














ポンペイ遺跡



ホームで会ったイタリア人







エルコラーノ遺跡

2 件のコメント:

  1. da michele!!!!
    僕も行ったよ!また行きたい!

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  2. マジっすか!!
    これマジうまいっすよね!!
    また今度太郎君連れて行きましょう☆

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