2012/07/11

絵本のような街




ー 67日 ー
今日はフルにプラハの観光名所巡り。

まず始めにトラムに乗って向かった場所は、
プラハのシンボルともなっている歴代王の居城、プラハ城。
小高い丘からプラハ市街を見下ろすこの城壁に囲まれた広大な敷地には、
旧王宮、宮殿、教会、修道院などが建っている。
中でもうちらが最も楽しみにしていたのが、
ミュシャが手がけたステンドグラスがある聖ヴィート大聖堂だ。
トラムを降り、プラハ城へと向かうと、すでに圧倒的な存在感を放つ大聖堂。
正面に立つ82mの2本の塔、プラハにおけるゴシック建築の代表格であるこの大聖堂は
城壁内に入る前からその姿を露にしていた。

城壁内に入り真っ先に向かった大聖堂。
内部見学は無料のためチケットを持たず奥に行こうとするとチケットの提示を求めるスタッフ。
どうやら一部分は無料だがそれ以上奥に行くにはツアーチケットが必要らしい。
仕方なくチケットカウンターへと戻り、ショートツアー(旧王宮や教会なども含まれる)の
チケットを購入して再び中へと入った。(なぜか大聖堂のみのチケットがない)

スタッフにチケットを提示し、奥へと進む。

中に入りまず目を惹かれたのが細密で色の奇麗なステンドグラスだった。
聖バルバラ教会も良かったが、さすがはプラハ一有名な大聖堂。
重厚な雰囲気の中にある、カラフルなバラ窓のステンドグラス。
ミュシャによる細密なステンドグラスも素晴らしかった。
そして天井の高さ34mという広々とした大空間は圧巻。

プラハ城の次はせっかくショートツアーチケットを購入したので、
旧王宮、聖イジー教会を見学することに。

大聖堂の後だといまいちに感じてしまうこの二つの建物。
あっさりとスルーし、腹も空いてきたところで、
ガイドブックに載っていた宙ぶらりんカフェ(U zavesenyho Kafe)へ向かうことにした。

城内を出てカフェへ向かう途中に見えた街の景色。
緑に囲まれて赤い屋根の家が幾つも並ぶ景色はホントに奇麗だった。
坂を下ったところにあるカラフルな建物からも、
プラハが絵本のような街と言われるのも分かる気がする。

そしてたどり着いたカフェもそんな絵本のような雰囲気。
完全ジモティーしか入らないようなこの穴場的カフェは、
沢山の写真やポスター、人形で溢れていた。

昼食後は、そのまま坂を上がったところにあるストラホフ修道院へ。
ここで有名なのが中世からの姿をそのまま残している図書室だ。
暑さと坂で若干疲れながらたどり着いた修道院。
写真撮影は有料のため、ちぃの分だけお金を払い内部を見学する。
残念ながら図書室の中に入る事はできず、入り口からしか見ることはできなかったが、
それでも天井を埋め尽くすフレスコ画と装飾は圧巻だった。
それと図書室の他にも、もうひとつ驚かされたのが展示されていた謎の生物。
その異様な容姿から実在の生物とは思えず、どうしても気になったので、
スタッフのおじさんに聞いてみるとなんと実在した鳥だった。
その鳥の名前は「Dodo」。
マダガスカル沖のモーリシャス島に生息していた絶滅鳥類らしい。

図書室以外にもこの貴重な剥製に出会えたのが面白かった。

そして本日最後の観光名所は、
6222個のダイヤモンドが埋め込まれた聖体顕示台が所蔵されていることで有名なロレッタ教会。
ストラホフ修道院からは歩いて10分程の距離にあり、
どれもプラハ城の近くにあるので全て徒歩で廻ることができるから楽だ。

中に入ると一番観光客の少なかったロレッタ教会。
ここも撮影有料のためちぃの分だけお金を払い、カメラマンはちぃにお任せだ。
と言いながらもあまりの人の少なさと監視員のいなさに俺も多少は撮影しながら中を見学。
正直ダイヤモンドよりも全然すごかったのが一階中央にある教会だった。
今まで見てきた教会では一番の装飾。
ブダペストの教会で見たような赤、青、金による過剰なまでの装飾は
照明の当たり具合のせいなのかCGのようにさえ見えてしまった。
豪華すぎて現実味のない空間。
人のいないこの空間に身を置くのは余計不思議な感覚だった。

これで今日予定していた観光名所巡りは終了。
あとはカレル橋を渡って帰るだけ。

カレル橋を渡っている途中、久しぶりに外人に記念撮影をお願いしたのだが、
撮ってもらった写真を見て、なぜ外人に頼まない様にしていたのかを思い出した。
それほどまでに違う感覚。
外人に記念撮影をお願いして思い通りに行くのは奇跡に近い。
景色がいいから撮影するのに、
外人にお願いすると大抵寄りのツーショットで、景色はただの背景になってしまう。

いやいや、この景色をメインで入れて欲しいんだけど、、、

今回も完全にこのパターン。何の為の記念撮影なのか。
さすがに二度はお願い出来ないからそれで良しとしているが、
外人は自分たちのアップの写真であれば場所はどこでもいいのかもしれない。
まぁ、だから外人に写真を頼まれた時は寄りで撮るようにしているけど。
(なぜかやたら外人に写真を頼まれる事が多い)

カレル橋を渡り終わり、これで今日の観光は終了。
と思った時に気になるものを発見してしまった。
それは重厚なドアの向こうに見える空に浮いた巨大な4丁の銃。

正体は「AMoYA」という地元の若手アーティストの作品を扱う美術館だった。

予定変更。見てしまったからには入らないわけにはいかない。
観光名所を巡り続けた今日のホントのラスト。
閉館ギリギリに見つけたのもなんかの縁に違いない。

散々観光した疲れと漂う微妙な雰囲気から、大した事ないかなと思っていたのだが、
これが大間違いだった。
昔の宮殿をそのまま使用している特異な空間、
エネルギッシュで刺激的な作品、普通の美術館とは全く異なる美術館。
とにかく面白いものが多かった。
(詳細は世界の美術館巡りで)

これで今日はやっと終了。


それでは写真のハイライトで。






聖ヴィート大聖堂


聖イジー教会



プラハ城外からの街の景色



宙ぶらりんカフェ




ストラホフ修道院とDodo







ロレッタ教会

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