ー 5月8~9日 ー
5月8日、
様々な面白い違和感を覚えたアムステルダムとも今日でお別れ。
そして地味にきつかった体中のかゆみともこれでおさらばできるはずだ。
かゆみの原因であった宿をチェックアウトし、アムステルダム中央駅へ。
中央駅から空港へ向かうホームもまた相変わらずの分かりづらさだった。
なぜかひとつのホームが前と後ろでa、bに分かれていてそれぞれ違う電車が来るホーム。
あれ、bはどこなんだろ、とか歩きながら探してしまった。
スペースを有効に使うためなのかもしれないが、最後もまた交通システムの不思議さが面白かった。
オランダの次に向かう国は
第9カ国目となるデンマークのコペンハーゲン。
物価が高いことで有名な北欧入りだ。滞在は4泊。
北欧はデンマーク→スウェーデン→フィンランドとメジャーどころを廻る予定で、
デザイン・アート・建築・インテリア・雑貨など北欧デザインに触れるのが楽しみだ。
コペンハーゲンまでは飛行機で約2時間。
到着すると空港からしてすでにちょっとしたアイコンやインテリアがかわいかった。
空港から宿までは地下鉄か電車で向かう。
券売機でチケットを買おうとしたらゾーン制による料金体系だったため、
分かりづらかったのでカウンターで購入した。
とりあえず地下鉄のホームに向かうとここもオランダと同じく改札はスルー系。
行き先をチェックし地下鉄に乗ると、直後に切符チェックのおばちゃんが現れた。
オランダでは一度もチェックに会わなかったのでちょっと驚いた。
オランダはやはり適当だったらしい。
うちらの切符をチェックするおばちゃん。
すると地下鉄で向かうには今の切符ではゾーンが足りないから
次の駅で降りてまた買えと言うおばちゃん。
マジか、、、カウンターで行きたい駅を伝えて買ったはずなのに、、、
(地下鉄じゃなくて電車なら行けたっぽい)
次の駅に着いて仕方なく降りようとすると、こっちをガン見しているおばちゃん。
うちらがちゃんと降りるかどうかを確認していた。
恐るべしデンマーク。どうやらデンマークはかなりしっかりしているようだ。
切符を買い直し再び地下鉄に乗り込む。
途中電車が外に出たので景色を眺めていると、建物のオシャレ度がハンパじゃなかった。
全てが「CASA BRUTAS」の建築特集に出てもおかしくないレベル。
一つならまだしもいくつもそんな建物が並んでいる。
さすが北欧!あまりの建築のかっこよさに感動しながら、無事宿の最寄駅に到着。
宿の周りにはなぜかそんな建物が集まっていた。
駅を出るとまずは今日の宿である「CABINN METRO HOTEL」探し。
方向を確認しながら辺りを見渡すと、すでに宿が見えていた。
真っ赤な側面と真っ青な側面を持つ巨大な直方体。
あれだと思うけど、めちゃめちゃデカくない?
おそらくこの旅の宿の中でこれを越える大きさのものに出会うことはないに違いない。
今回の宿はそう思える程の大きさだった。
チェックインを済ませ名前通り船のようなつくりの部屋に荷物を置くと、
腹も減ってきたので近くのモールのフードコートに行くことに。
エレベーターで下り、宿の入り口付近に目をやると都市計画の模型が置かれていた。
見るとこの付近一帯の模型。
住宅・モール・緑・ホテル・道路、全てが洗練されて見えたこの地域はこの都市計画のためだった。
どうりでこんだけきれいなわけだ。
納得したところで近くの巨大モールに入る。
中は完全に日本にあるようなアウトレットモールと同じつくり。
驚いたのは物価の高さだった。
なんと、バーガーキングでさえセットで1000円越え!
北欧は物価が高い高いとは聞いてはいたが日本よりも高い国は初めてだった。
しかもここの宿はキッチン・電子レンジなしのため、なんとか食費は抑えたい。
あまりの高さに驚きながらフードコートを回った末、
一番安かったケンタッキーのセットを頼むことにした。(800円くらい)
すると、「学生証持ってる?」と聞いてくる店員さん。
ん、持ってるけど、なぜここで?
訳も分からず学生証を提示すると「学生は25%OFFになります」とのこと。
ナイスケンタッキー!
まさか食事でまでこの学生証の力が発揮されるとは思わなかった。
ホントにこれにはお世話になりっぱなし。
そして真っ先に学生に見られるこの二人の童顔ぷり。
まあ、童顔でもこういう時はラッキーかな。
思わぬ割引に満足して今日は就寝。
明日からはかゆみのある生活とも是非おさらばしたい。
まだデンマークに来て一日だが、
向かう途中に道を尋ねた人や教えてくれた人。今日の学割を教えてくれた店員さん。
デンマークの人は素朴で優しい感じの人が多い感じがする。
税金・物価は高くても福利厚生がしっかりしている北欧の生活が関係しているのだろうか。
5月9日、
まだアムステルダムで受けた赤みとかゆみは引かなかった。
なかなかしぶといアムステルダム。まぁ、それももうちょいで終わるはず。
今日はまず近くの巨大ホテルのロビーで、コペンハーゲンカードをゲットした。
このカードは市内のほとんどの交通が無料になり、
美術館や博物館も無料・もしくは割引になるお得なカードだ。
値段的にはそこそこするが、美術館メインのうちらには十分元が取れるし、
何より移動の時にいちいち切符を買ったり、ゾーンのことを考えなくて良いのが楽だ。
無賃乗車で罰金を取られる心配もない。
早速カードを使い中央駅に向かう。
ここでもしっかり切符のチェックがあった。
2度連続とは恐るべしデンマーク。
当たり前のことなのだが、オランダの後だとそのまじめさが新鮮だった。
中央駅に到着するとまずは、1843年にオープンした「チボリ公園」へ。
当時娯楽施設がなかった町に市民の楽しみの場として作られた「チボリ公園」は
あのウォルト・ディズニーも参考にしたと言われている複合エンターテイメント施設。
中央駅からは歩いて5分程の距離にあり、入場料はコペンハーゲンカードで無料だ。
カードを提示し門をくぐると、そこはまさしく北欧のアミューズメントパーク。
色使い、柄、インテリアも凝っていて、建物も植物も飾りも全てがいちいちかわいい。
の割にアトラクションはハードなものが多く、のどかな園内にはよく子供達の悲鳴が響き渡る。
それでもやっぱりのどかに見えるこの公園はしっかりと市民の憩いの場になっていた。
うちらは乗り物は乗らず、とりあえず園内を散策。
メキシコ以来の孔雀の放し飼いに懐かしさを覚えながら、
看板や手すりなど細部にまでこだわりが見えるこの公園に北欧らしさを感じていた。
デンマークにしては安いハンバーガー店を発見したのでここでランチタイム。
今日は1日でなかなか多くの観光名所を巡る予定のため、
食べ終わると早足で入り口付近のショップを見ながら公園を後にした。
次に向かったのは1905年に完成したコペンハーゲン市庁舎。
市街を見渡すことができる105.6mの塔はコペンハーゲンで最も高い建物だ。
市庁舎前の広場はとにかく広く、なぜか地面が沈んだ様にきれいにへこんでいた。
近くにはデンマークが生んだ童話作家アンデルセンの銅像も立つ。
続いてコペンハーゲンカード片手に向かった先は
世界のデザインに関する企画展が中心の「デンマーク・デザイン・センター」。
ここは入場料が無料になる。
最新の素材をテーマにした面白い企画展だった。(詳細は世界の美術館巡りで)
次は通称ブラック・ダイヤモンドと呼ばれる「王立図書館」。
デンマークのデザイン集団であるシェミット、ハンマー&ラッセンによって作られた建物は
開放的で気持ちよく、古い旧館とうまく合わさっていてシャープな作り。
図書館としての機能の他にも現代アートの展示も行われている。
うちらが行った時にやっていたのは「ロシア・アバンギャルド」の企画展。
サイケデリックな色使いにインパクトのあるイラスト。
展開されていた空間は狭かったが、面白い展示だった。
カードのフル活用でさすがに歩き疲れてきたので、ここらで図書館のカフェで一服。
カフェもオシャレだし、新館・旧館も共にかっこいい。
アムステルダムに続いてホントにオシャレでいい図書館だ。
是非日本にこういう図書館を作って欲しい。
そして本日最後はヨーロッパ屈指のショッピングストリートである「ストロイエ」
デンマーク語で歩くことを意味するこの「ストロイエ」は世界初の歩行者天国を始めた通りだ。
道の両端には様々なショップ、レストラン、カフェ、デパートが軒を連ねる。
ストロイエに着いてまず最初に入ったお店は「ロイヤルコペンハーゲン」。
コペンハーゲンといえばまず最初に浮かぶのがこれだ。
本店であるここは内装からしてめちゃめちゃ凝っていた。
白い陶器に描かれた色鮮やかな植物はホントにきれい。
帰り際に見つけた、入り口にあるタイルに描かれているロゴがかっこ良かった。
その後もプラプラ歩き、近くのデパート「ILLUM」へ。
まずは地下のスーパーをチェック。
ここでなんといいものを発見してしまった。
それはありそうで今まで見かけなかった、カップ焼きそば。(2つで450円くらい)
カップラーメンを見ることはあってもこれはなかった。
そしてこの物価の高いデンマークにおいては最強の夕食。
喜んで焼きそば2個とカップ麺2個を購入し、無事2日分の夕食をゲットした。
うちらにしてはかなりちゃんとした観光をした今日のルート。
最後に近くにあるギネス博物館も行こうとしたのだが、
コペンハーゲンカードで無料にならなかったので今回はやめて
外にある世界一背の高い人と写真だけ撮って宿に帰った。
夕飯はカップ焼きそばとデパートの総菜で済ませ今日は終了。
それでは写真のハイライトで。
CABINN METRO HOTEL
宿の周りの都市計画地区
近くにあるモール
コペンハーゲン中央駅
チボリ公園
市庁舎
王立図書館
ストロイエとロイヤルコペンハーゲン
世界一背の高い人
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