ー 4月22~23日 ー
4月22日、
マドリードから朝9時発の長距離バスに乗りバルセロナに向け出発。
バルセロナまではバスで約8時間。
快適な温度に快適な座席、しかもWi-Fi付き、南米のバスと比べると全てが快適だった。
途中何回か休憩を挟みながら、順調に進むバス。
前の座席の女の子が席の間からチラチラこっちを見てくるのが可愛かった。
バルセロナのバスターミナルには時間通りの夕方5時くらいに到着した。
マドリードの古くキレイな街並とは違い、バルセロナは
歴史的な建造物もお店もマンションもメインストリートも全てが交錯するわゆる都会。
しかし日曜日で多くの店が閉まっていたせいか、人通りは驚く程少なかった。
バスターミナルから宿までは地下鉄での移動。
バスターミナルの最寄り駅に着き、券売機で10枚綴りの回数券を買いホームに入る。
地下鉄はマドリードと比べて薄暗く少し汚かった。
驚いたのは日本語で流れる「スリに注意しましょう」のアナウンス。
マドリードですっかり気が緩んでいたうちら。
よく治安が悪いと言われるバルセロナだが、どうやら気を引き締めとかないとまずいらしい。
宿の最寄駅で地下鉄を降り、予約していた宿にチェックイン。
部屋で一息つくともう夕飯の時間だった。
日曜で閉まっている店も多かったので宿のおじさんが教えてくれた
近くのレストランで夕食を済ませ、宿に戻るとすぐベッドに向かった。
どうやら都会だけあって、マドリードより物価は高そうだ。
4月23日、
前日が移動日で疲れていたせいか、起きたのはお昼くらいだった。
朝食を食べるにはすでに微妙な時間。
支度を済ませると、とりあえず近くのお店でブランチにすることに。
街を歩き始めるとまず気になったのが手をつなぎながら歩くちょいワルおやじ。
なぜか信号で止まるたびにキスをする。
まぁそれはいいにしても、気になるのはその相手だ。
ちょいワルおやじがキスをする相手もちょいワルおやじ。
そう、つまり同性愛者。
マドリードに比べてバルセロナは同性愛者がすごく多く、そしてかなりラブラブ。
スペインでは同性愛者の結婚も認められているのだが、ここまでオープンなのは初めてだった。
そんな初めての光景に感動しながら信号を渡ると、ちょうどいいパン屋を発見。
クロワッサンやピザパン、サンドイッチに生ハムサンド。店内も明るい色彩でブランチにもってこいだ。
注文したのは生ハムサンドとピザパンにラテ。
そして何故かサービスでつけてくれたオレンジジュース。
どれも美味しかったのだが、特に美味しかったのはオレンジジュースだった。
専用の機械でその場で絞られる果汁100%のオレンジジュース。
今まで飲んだどのオレンジジュースよりも甘く、オレンジの味が強かった。
ブランチを終え、メインストリートの方へ向かうとまた意外な光景に出くわした。
花屋やら学生のグループやら個人やらとにかく露店でバラが売られている。
まるでお祭りの屋台の様に賑わう街。
街行く人の手にも年齢性別関係なく一本のバラが握られていた。
最初はこれが日常の光景なのかなと思っていたのだが、どうやら数が尋常じゃない。
何か今日は特別な日なのかもしれない。
そして偶然見つけた「LA CENTRAL」というナイスな本屋には商品が見えない程の人だかり。
アート・建築・写真・デザイン用品・児童書・小説など全ての本を扱い、
センスのいい品揃えに見せ方もうまく店内はオシャレ。
だがそれにしてもこのお客さんの数は明らかにおかしかった。
一体この賑わいは何なんだろうね、と話していると壁に「Sint Jordi」と書かれたポスター。
これが何か関係あるに違いない。
宿に帰りその意味を調べた時に、やっと今日の賑わいの理由が分かった。
4月23日の「Sint Jordi」とはキリスト教の聖人である聖ゲオルギウスの聖人祝日で、
スペインでは男女が互いに大切な人にバラや本をプレゼントする日らしい。
バラを売っていた学生から、今日は花をプレゼントする日だよ、
らしきことをスペイン語で言われたのだがどうやら本屋が混んでいたのもこれが原因だった。
「LA CENTRAL」に大分長居した後は、近くのショップをプラプラし、
今日の目的であるバルセロナ現代美術館を目指す。
都会のせいかバルセロナはオシャレな本屋やショップが多かった。
また路地で軽く迷い、現地の人に場所を聞いて美術館に到着。
(美術館の詳細は世界の美術館めぐりで)
メインストリートであるランブラス通りや、
ガウディデザインの街灯が置かれているレイアール広場などを巡り、
今日の夜もタパスにワイン。
明日はついに念願のサグラダファミリアに向かう。
それでは写真のハイライトで。
前の座席の女の子
手をつなぐちょいワルおやじ達
ブランチ
バラを持つ人とお店と売る学生
LA CENTRAL
ナイス本屋のギャラリー
祝日により大量の本屋で賑わっていたランブラス通り
レイアール広場
今日のタパス
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