2012/05/20

不思議な国オランダ





ー 5月2~3日 ー
5月2日、
今日はデンハーグからオランダの首都であるアムステルダムへの移動日。
アムステルダムは見所も多いだろうということで6泊する予定だ。
昼前に宿をチェックアウトし、トラムと電車を乗り継ぎアムステルダム中央駅へと向かう。
アムステルダムまでは電車で約45分。
チケットカウンターで切符を購入し電車に乗り込んだが、相変わらず電車内はノーチェックだった。

アムステルダム中央駅に着くと、やはり都会。
デンハーグも奇麗ないい街だったのだが、アムステルダムは街並も活気も全然違った。
中央駅の周りには趣のある大きな建物が並び、ショッピング通りは沢山の人々が行き交う。
デンハーグに比べ、明らかに増える観光客。
国土の4分の1が埋め立て地のせいか、街の間をきれいに縫うように流れる整備された運河。
特異な地形の運河沿いに細長い家がぎっしり並ぶ街並は見ていて面白かった。

そんなすごく奇麗な街並なのだが、気になる点が結構多い。
日にちが経つ程ツッコミ所満載だったオランダ。
まず最初に気になったのはゴミがすごく多いことだ。
街のそこらじゅうにゴミが散らかり放置状態。
せっかくの街並なのにちょっと残念だった。
もう一つは交通関係のインフォメーションの悪さ。
中央駅から宿へはトラムで向かったのだが、いちいちインフォメーションが分かりづらい。
まぁそれでも宿へは普通に着けたのだが、まだまだ序盤なのに、
何かと効率の悪さを感じるオランダ。

駅からトラムに乗り向かった先は、地球の歩き方にも載っていた「Sphinx Hotel」
アムステルダムは人気の観光地のせいか安い宿が全然見つからず、結局ここになった。
宿に着いたのはまだ昼の2時前。
チェックインには多少早い時間だったのだが、
意外にもすでに部屋の準備が出来ていたらしく先に部屋に入れてもらえた。
ハンパない急な階段を必至に荷物と共に登り、
若干汗ばみながら登り辿り着いた部屋は今までで一番不衛生な部屋だった。
まぁ、その影響が出るのは翌日からなんだけど、、、

荷物を部屋に置くととりあえず宿の周りを散策。
オシャレなパン屋を見たり、運河沿いをゆっくり歩いたり。
運河沿いを歩いていて面白いのが、運河に浮かぶ完全に家化しているボートだった。
中にはテーブルやら椅子やらタンス、上にはベンチでくつろぐスペースまで設けられている。
もはや完全に住むための空間。
最初見た時は不思議でならなかったのだが、
実はこれは「ハウスボート」といい、住宅難解消のために作られたれっきとした家。
生活者は2500人にも及ぶらしく、ホテルとして用いられているものまであるらしい。
やはり知れば知る程面白いオランダ。

他にもマリファナが合法というのも変わっている。
街を歩いているとよく見かける「COFFEE SHOP」の看板。
これはマリファナを購入し吸引するために行く場所であって、
いわゆるコーヒーを飲みたい場合は「CAFE」と書かれているお店に行かなければいけない。
うちらは事前に知っていたから良かったが、知らないと入っていたに違いない。

アムステルダムでは他にもまだまだ変わっている事にこれから遭遇することになる。

そんなことにいちいち感心しながら街を散策していると、
運河沿いに屋台を出している場所を発見。
見るとほぼチューリップの球根販売だったのだが、ふと向かいを見ると
美味しそうなチーズ屋があった。
オランダはゴーダチーズやエダムチーズなどチーズが有名な国でもある。
中に入るとラッキーなことに様々なチーズが試食できたので、
特にお気に入りだった緑色のバジルチーズをサンドイッチ用に購入。

オランダは物価が安いわけでもないし特に美味しそうな食べ物もないので、ほぼ自炊する予定だ。

近くのスーパーでサンドイッチ用のサーモンと、夕食の冷蔵カレーを購入し宿に戻った。
チンして食べる冷蔵食品のカレーのクオリティーに感動し、今日は終了。


5月3日、
朝目覚めると、体に赤い斑点ができていた。
二人とも何かにやられたらしい。
おそらくふとんに付着しているダニかノミなのだろうが、とりあえず様子を見ることに。
やられるなら中南米かアジアと思っていたのに、まさかヨーロッパでやられるとは、、、

朝食は一階のロビーでコンチネンタル式のブレックファーストが出るので毎日楽だ。
朝食を食べ終えると、早速サンドイッチ作り。
ヨーロッパに来てからやたらとサーモンがうまいので、
滞在中はほぼ毎日サーモンチーズサンドイッチを作ってランチにしていた。

サンドイッチを持って向かう先は世界遺産にも登録されている「キンデルダイク」。
19基の風車が対面に並ぶという、おそらくオランダで最も風車が残されている場所。
場所はロッテルダムからバスで30分くらいの所にあり、
アムステルダムからだと大体2時間くらいかかる。
早速中央駅のチケットカウンターでロッテルダムまでの電車の料金を聞くと、
なんと往復一人4000円くらい。(そこからバスの往復を入れるとさらにかかる)

高っ!!

ちょっと悩んだ末、急遽予定変更。
めちゃめちゃ行きたかった場所でもないので、早々に遠くて高いキンデルダイクは諦め、
明日「ザーンセスカンス」というまだ風車がいくつか残っている街に行くことにした。
しかもここから電車で15分程の距離にあり、ショップや博物館などエンターテイメント性も高い。

予定を変更し、今日はとりあえずゴッホ美術館を見に行くことに。
再びトラムに乗り美術館方面へ向かうと、美術館にはすでに200人くらいの長い行列ができていた。
仕方なく最後尾に付き、やけに遅い進み具合を見ながら待っていると、
ここでも不思議な出来事。
怪しい男性に連れられ、なぜか列の途中から抜け出して優先的に入り口に向かう人達。

あれっ、何あの人?

行列の横を通りながら何かしらの勧誘をひたすら続けている男性。
どういうシステムなのか気になり尋ねると、
ここでツアーの申し込みをすれば列を抜けて今すぐ美術館に入れる、という。
行列の途中でのまさかの誘惑。
うちらはツアーで美術館は絶対回りたくないので断ったが、
沢山の人が行列に並んでいる最中に堂々とツアーの勧誘があるのには驚いた。

ゴッホ美術館を見終わった後は近くの広場や通りを散策。
たまたま広場で行われていたストリートダンスを見ていると
ここでもまた不思議なものを発見。
それはプラスチック素材で出来たような簡易トイレ。
いや、簡易にもなっていない、むき出しの置物だった。
人気の少ない路地裏の端とかならまだしも、ここは広場。
完全なる公衆の面前でこれがあるのはどう考えてもおかしいのだが、ここはオランダ。
様々な箇所で感じられるこの違和感がそろそろ面白くなってきた。
さっきからトイレのニオイが通りに充満していたのもこれで納得。
どうやらオランダをうちらが持つ普通の感覚で考えてはダメらしい。

アムス滞在中にあとどれくらい不思議なものに出会えるのか楽しみだ。
宿に帰ると今日もスーパーの冷蔵カレーをチンして終了。


それでは写真のハイライトで。



アムステルダム中央駅



多いゴミ




ハウスボート


COFFEE SHOP




チーズ屋とバジルチーズ




散策と面白い自動販売機



ストリートダンスと簡易トイレ

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