ー 4月30~5月1日 ー
4月30日、
今日は昨日行かなかったキューケンホフ公園へ行く日だ。
チューリップ、ヒヤシンス、スイセンなど
700万株もの春の球根花が咲き乱れるキューケンホフ公園。
32ヘクタールの公園内には約15kmもの遊歩道があり、
開園期間は3月下旬~5月下旬までと短いが
「世界で最も美しい春の庭園」と言われているらしい。
そんなキューケンホフ公園に行くのに、ずっと気になっていたのは天気だった。
こういう所に行くにはやっぱり晴れていないと気持ちがよくない。
昨日の天気が微妙だっただけに気になる天気。
朝目覚めるとカーテンから漏れている光。
期待を込めてカーテンを開けると、昨日とは打って変わって快晴だった。
ナイス天気!これで気持ちよく行くことができる。
昨日のイタリアンレストランから持ち帰ったパンで朝食を済ませ、
宿に荷物を預けキューケンホフ公園へと向かう。
公園までは歩いて約15分。
駐車場には昨日と同じように大量のバスが停まっていた。
入場券を購入し中に入ると、まずは噴水広場がお出迎え。
軽快な音楽が鳴り響く中、家族や中高年が椅子に座ってアイスを食べながらくつろいでいた。
心地よくのどかな風景。鮮やかな緑に色彩豊かな花が咲き乱れていた。
特に芝生の緑が日本のものとは比較にならない程鮮やかで、それだけで景色が明るくなる。
所々立つインフォメーションを見ると、ディズニーランドに来たかのようにワクワクした。
公園の中はチューリップの起源の展示や、プチ動物園、ショップ、カフェ、レストラン、
アスレチックなど家族連れにはたまらない造り。
うちらも外でサンドイッチを食べたり、芝生に寝転んだり、動物と遊んだり、
おじさんのようなおばちゃんが作るミニワッフルを食べたりと大満喫。
気温も暖かく、晴天の中まわる公園はホントに気持ちがよかった。
うちらが毎年行くゴールデンウィークの昭和記念公園も良いが、
ゴールデンウィークのキューケンホフ公園は更に良さそうだ。
今日が移動日でなければもう少しゆっくりしたかったのだが、
今日はデンハーグに宿を取っているため、滞在時間も短く3時頃には公園を出た。
公園からホテルに戻り、預けていた荷物を受け取ると、とりあえずバスでライデン駅へ。
30分程で駅に到着し、ライデンからはバスを乗り換えデンハーグまで行こうとすると、
駅の人が電車の方が安くて早いよと教えてくれたので電車で行くことにした。
駅に入り、券売機で切符を買おうとするとこれが不思議なシステム。
タッチパネルで操作しながらいざ切符を買おうとしても、
なぜかコインでしか買えない作りで、しかもカードはなぜかデビット(現地の)カードのみ。
そんなにコインを持っているわけがないので、
仕方なくチケットサービスで買うとさらに手数料まで取られて高くなる。
しかもおかしいのはこれだけじゃなかった。
高く買った切符で改札を通ろうとすると切符を通す場所が見つからない。
あれっ、この切符どうすんだろ、、、?
と思い現地の人がどうしているのかを観察すると、
なんと改札に切符やスイカ的なものを通すことなく何もせずそのままスルー。
あれっ、じゃああの改札一体何、、、?
どうやら全く意味のない改札。
うちらもそのまま改札をスルーし、半信半疑ながらもデンハーグ行きの駅のホームに向かった。
きっと電車の中で切符をチェックされるに違いない。
そう思いながら電車に乗り込み、デンハーグへと向かう。
いつチェックが来るのかと切符を手に待っていたのだが、
結局そんなチェックが現れることなくデンハーグ中央駅へと到着。
なるほど、もしかしたら駅を出る時に切符を通す所があるのかも、、、
と思い改札へ向かうも、出るのもそのままスルー。
んっ、切符なくても普通に行けんじゃんこれ、、、?
良く分からないシステム。
とりあえず駅のインフォメーションで宿方面へ行くトラムの場所を聞き、
これまたシステムがよく分からないトラムでまずは宿へ向かうことにした。
インフォメーションのおばちゃんに聞いたトラム乗り場に向かうと、
今度は券売機すら見つからない。
改札も相変わらずスルー。
まぁ中で買うか、駅員の人が来たら買うことにしよう。
と、トラムに乗り込むもこれまた結局スルー。
今度は切符すら買うことなく宿の最寄駅に着いてしまった。
良く分からないシステム。
故意ではなかったが人生初の無賃乗車。
この謎のシステムに戸惑いながらも、
駅を出るととりあえず宿に向かいチェックイン。
部屋に入ると、真っ先にこの謎のシステムの解明を始めた。
Wi-Fiを使い、ひたすら検索。
調べていくと、大量に出てくるこのシステムへの不満。
どうやらこれは切符を買わなくても電車・トラム共に乗れてしまうシステムで、
改札は全く意味なし。(ICカードのタッチは出来るけど)
たまに行われる抜き打ちチェックで切符を購入していないことが分かる
と問答無用で罰金を取られるらしい。(現地の人達は定期を携帯しているみたい)
もはや完全にモラルに任せたシステム。
切符を毎回ちゃんと買う人と、全く買わないでたまに罰金を払う人に分かれるようだった。
そのため無賃乗車の被害額は相当なものになり、(当たり前だと思うけど)
それに頭を悩ました末作られた新システムがスイカのようなカード。
乗車時と降車時に機械にカードをかざし、乗車賃が引かれていく仕組みだ。
しかも切符で買うよりも格段に安く乗れるという不思議なカード。
トラムや電車の中にはいくつも機械が設置されていた。
そんなことより改札にちゃんとした機能をつければいいだけの話だと思うのだが、
先進国であるヨーロッパでこのシステムなのは、初のカルチャーショックだった。
しかもオランダだけでなくどうやら、このシステムを導入している国は多いらしい。
謎が解明された所で、外を散策。
まだ7時くらいだったがお店は全部閉まり、
今日がクイーンズデーということもあってかやたらオレンジの装飾が目立っていた。
屋台のパン屋で明日のパンを買い、夕食はバーガーキングで済ませ今日は終了。
5月1日、
今日はマウリッツハイス美術館に行く予定だったのだが、
美術館はまさかの改装中により一時閉館。
だがそのコレクションの一部ががハーグ市立美術館に移動されていたので、
そっちに向かうことにした。
美術館に向かうため宿を出るとまずは中央駅へ。
中央駅に着くと早速チケットカウンターでICカードの説明を受ける。
聞くとなんとカード代だけで7.5€。
しかも返してもその金額は戻ってこないというツーリストにはちょっと厳しいカードだった。
おそらくオランダなら全て無賃で行けてしまうが、ここはモラルの問題。
ちゃんとカードを購入して胸を張ってトラムに乗りたい。(当たり前だけど)
そんな当たり前のことなのに、切符を買わなくても乗れてしまう、実際そういう人も結構いる
というシステムのせいでなんか損をしたような気分になってしまうのが悲しい。
カードを使いトラムで美術館に向かう。
ハーグ市立美術館は面白い特別展やモンドリアンの意外な面も知れる
いい美術館だった。(詳細は世界の美術館めぐりで)
美術館を終えると、昨日閉まっていたお店を散策。
デンハーグは行政機関や女王の宮殿もあるためか落ち着いた雰囲気で街並も奇麗だ。
中華街のちょっと怪しいお店で久々の焼きそばを食べて、今日は終了。
明日は電車でアムステルダムへの移動だ。
それでは写真のハイライトで。
キューケンホフ公園
おじさんのようなおばちゃんが作るミニワッフル
デンハーグのオレンジの飾り付け
屋台のパン屋
街並
怪しい中華料理屋の焼きそば
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