2012/05/13

ニセコとニセポリス





ー 425日 ー
今日はバルセロナで発見した美味しいパン屋「Buenas migas」でランチ。
プレートやコップ、ジュースのボトルなどこのお店オリジナルのグッズ展開もしていて、
明るい雰囲気で気軽に入れるオシャレなお店だ。
パンもオレンジジュースもうまいし、とにかくサーモンがうまかった。
代官山あたりに出せば間違いなく売れるに違いない。
スペインはこういった感じのオシャレパン屋が多い。
日本にいる時はパンで昼食を済ませることはほとんどなかったが、
スペインだと安いしうまいし、ランチにはちょうどいい。

ランチの後近くをプラプラしていると、
たまたま見かけたイタリアのノートなどを扱うお店で、一目惚れの落書き帳をゲット。
旅に出てから絵を描くつもりで道具を持ってきたのに全然描いていなかった。
お気に入りの落書き帳があれば紙とペンで簡単に落書きができる。
路地裏や知らない道を歩くと思わぬ店と出会えて面白い。
色々小道を散策しながら、今日の目的である「ピカソ美術館」を目指す。
今度はめちゃくちゃかっこいい靴屋を発見した。
完全ハンドメイドで作られいているオシャレな革靴。
さすがCAMPERを生んだ国スペイン。どこを歩いてもかっこいい靴屋がホントに多かった。

寄り道しながらちょっと分かりづらいピカソ美術館に到着すると、チケット売り場は長蛇の列。
さすが天才ピカソ。
ピカソのイラストレーター時代やコラージュ作品が見れたのは面白かった。
(詳細は世界の美術館巡りで)

美術館を見終わり、ランブラス通り沿いのレストランに入る。
すると、「もしかして日本人の方ですか?」
とカウンターに座っている女性から声をかけられた。
「はい、そうですよ」と答えると、「じゃあ一緒にご飯食べませんか」
の海外初のディナーのお誘い。
面白そうだったので、カウンターの隣の席に座り一緒に夕飯を食べることにした。
女性はなんとちぃと同い年の28歳。
北海道のニセコのバーでシェフをしていて、
休みを利用してフランスとスペインのグルメ巡りをしていた。
色々海外を巡っていたり、沖縄で働いていたり、これからはタイで働くかもしれなかったりと、
面白い経歴の持ち主で、同年代ということもあり話しは盛り上がった。

夕食後はフラメンコを見に行く予定だったので、そのまま3人で一緒に行くことにした。
今回行くタブラオはレイアール広場にある「TARANTOS」。
30分間の公演を見るだけならなんとたったの7ユーロだった。
入場料を支払い中に入ると、ライブハウスのような雰囲気。
暗く落ちた照明にバーではお酒を飲む人達。
ステージの赤い水玉模様が印象的だった。
開演時間になり登場する歌い手とギター演奏者。
マドリードで行ったタブラオとは違い、
渋く情熱的でハスキーな歌声と激しく軽快なギターは聞き応えがあった。

そして踊り手は女性のみ。
真っ赤な衣装を身にまとった長身の踊り手。
とにかく踊りに迫力があった。
フラメンコをかじっていたちぃ曰くマドリードの踊り手より全然うまいらしい。
ただ、マドリードのマイコーにすっかりやられてしまった俺にはなんとなく物足りず、
歌い手のおばちゃんのハスキーで熱く情熱的な声の方がやたら印象に残った。

30分の公演はあっという間に終わった。
それでもまだ9時前だったので、
3人で夜のライトアップされたサグラダファミリアを見に行くことに。
地下鉄を乗り継ぎ、サグラダファミリア駅には15分程で到着。
駅を出て真上のサグラダファミリアを見上げると、

あれ、ライトアップされてる?
あんま変わんなくない?

というレベルのライトアップ。
9時だとまだ若干空が明るいということもあるのだが、近くで見ると全然分からない。
とりあえず近くの公園のベンチから離れて見ることに。
徐々に離れるにつれて分かってくるライトアップ。
あ~、やっぱり一応されてたんだね。
と3人で話しながら写真を撮っていると、近づいてきた一人の男性。
「写真撮ってもらえますか?」(英語)と声をかけてきたので、
サグラダファミリアをバッグに撮ってあげると喜んでいた。

男性:「どこから来たんですか?」
うちら:「日本です」
男性:「日本ですか、いいですね、私はイタリアから来ました」
うちら:「へ~、イタリアいいな~!」
男性「日本に知り合いいます。鈴木さんといいます」
うちら:「お~、鈴木さん!笑 日本にはいっぱいいる名前です」

こんな感じで気さくで優しいイタリア人の男性と話をしていると、
背後から現れた二人の男。

「ポリスだ。パスポートを見せなさい」
暗くて分かりづらいが、見ると完全に私服の二人。

完全に典型的な詐欺のパターン。
まさかここで詐欺に遭うとは思わなかった。
とりあえずシカトしてその場を去ると、
丁寧にパスポートを見せているイタリア人の男性。

典型的なパターンだと気さくに最初に話しかけてくる人もグルなのだが、
あのイタリア人はホントにいい人に見えた。
せっかくのサグラダファミリアの夜景なのに若干落ちるテンション。
あの人までグルだとしたらちょっと悲しいよね、と話しながら宿に帰った。


それでは写真のハイライトで。








Buenas migas






イタリアのノートなどを扱うお店




かっこいい靴屋












寄り道の街並




TARANTOS


夜のサグラダファミリア

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