ー 4月26~28日 ー
4月26日、
今日はガウディ巡り。
一つはバトリョ氏の邸宅をガウディが増築した「カサ・バトリョ」
もう一つは繊維会社社長ミラ氏の夫人の依頼により設計した「カサ・ミラ」だ。
朝食を食べ終わるとまずは「カサ・バトリョ」を目指す。
宿からは徒歩20分程の距離なので歩いて行くことにした。
グラシア通りに面した「カサ・バトリョ」。
外壁を見つけるとすぐにガウディの作品であることが分かった。
幻想的な壁の模様に波のような曲線を描く窓枠、仮面のような形をしたバルコニー。
ガウディの作品はやはり異質だ。
入り口に向かうとガウディだけあってここも大人気。
チケットを買って中に入ると、すでに沢山の人で溢れていた。
壁には爽やかなブルーのタイル。
海をイメージして作られたこの邸宅は青・緑など寒色系の色を基調に作られていた。
大広間の大きく波打つ海のような特異な形をした窓も幻想的な青が使われている。
天井は渦巻く海のような形をしているなど、全てが曲線で作られているというカサ・バトリョ。
空調設備や窓の大きさなどもシンプルながらも様々な工夫がなされ、
ドアや手すり、取手やエレベーター、タイポグラフィーなども全てがオリジナル。
吹き抜けの中階段は光の差し込む量を計算し、
全て同じ青色に見える様上の階に行く程タイルの青みが強かったり、
光の差し込む量が少ない下の階に行く程窓が大きく作られていたり、
随所にガウディのこだわりがうかがえた。
住みやすく、人に優しく作られていながらも、もはや完全にアート作品。
屋上にはかわいらしい形のオブジェが並ぶ。
実際に家として機能していたのが信じられないような邸宅。
ガウディの個性が全面に出ているカサ・バトリョはとても魅力的だった。
夢の邸宅「カサ・バトリョ」を後にし今日もパン屋でランチタイム。
次に向かうのは「カサ・ミラ」だ。
カサ・バトリョから10分もしないうちに着いてしまう「カサ・ミラ」。
同じグラシア通りをそのまま進むと、
道路の向こうに見える明らかなインパクトの建造物。
これも海の様に波打つ外壁が印象的だった。
入場料を支払えば中に入れるのだが、最初から「カサ・バトリョ」に絞っていたので、
外観だけで満足して帰った。
夕飯は近くのお店で、初のパスタ版パエリア(フィデウア)に挑戦。
ガイドブックで見つけて以来、本場スペインで一度は食べたかった。
パエリアのパスタ版といった感じで、パエリアとはまた違った味だったが
念願のフィデウアは予想以上のうまさ!
さすがスペイン。次の国に行く前にもう一回は食べとかないと。
4月27日、
今日はスペインが生んだもう一人の巨匠、ミロ美術館に向かう。
ミロ美術館は「モンジュイックの丘」という場所にある美術館。
ここにはバルセロナオリンピックの時に使われた会場やスタジアム、
カタルーニャ美術館など立派な建物が並んでいる。
モンジュイックの丘までは地下鉄で宿から15分程。
バルセロナのほとんどの観光名所は狭い範囲に集中している。
駅を出ると巨大なカタルーニャ美術館をスルーしてミロ美術館へ。
絵画以外の作品やミロ自身のコレクションが見れたのは面白かった。
(詳しくは世界の美術館めぐりで)
今日もタパスとワインで終了。
4月28日、
今日でバルセロナ観光最終日だ。
大好きなスペインから明日はチューリップを見にオランダへと向かう。
最終日は美味しかったお店とひたすらナイスなショップ探しで路地を散策。
ランチは「Buenas migas」のサーモン。
ディナーはフィデウアで締めくくった。
スペインはマドリードに6泊、バルセロナに7泊とゆっくり過ごせた。
ヨーロッパの中では物価も安く、食もうまく、人も良く、
ガウディも美術館もアートもフラメンコも靴も良かった。
今のところ文句なしの住みたい国No.1だ。
そして旅をしてみて初めて知ったことは、世界にはスペイン語圏がすごく多いということ。
中南米は大体スペイン語圏だし、アメリカ南部はメキシコと接しているということもあり
スペイン語を話している人がとても多かった。
ニューヨークでもスペイン語を耳にすることも多く、今までの行程の半分以上はスペイン語圏。
かつての侵略国家だったことも頷けた。
だが会ってみると陽気だし、基本いい人が多い。
地下鉄では盲目の人をみんなで手伝って席に座らせてあげたり、
老人がくればみんなさっと席を譲る。
ちょいワルおやじ達は大体お店の看板娘に夢中だし、同性愛者も堂々とイチャイチャしてる。
オープンで優しく気持ちの良い人が多い国。
何よりもゲルニカとサグラダファミリアに出逢えたことがホントにうれしかった。
明日からはオランダ。
王道のイメージはチューリップと風車。
どんな国なのか楽しみです。
それでは写真のハイライトで。
カサ・バトリョ
カサ・ミラ
パスタ版パエリア(フィデウア)
カタルーニャ美術館とモンジュイックの丘
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