ー 11月28日(Day5) ー
朝6時前に起きると、準備を済ませテントを片付けて
トラックでナミブ砂漠のサンライズに向け出発。
向かった先は有名なサンライズポイント、Dune 45。
まだ夜が明けぬ中Dune 45にたどり着くと、すでに先客が登り始めていた。
さすが人気スポット。
それにしても砂丘の中心に砂利道が広がっていることが不思議だった。
トラックを降りると早速Dune 45を登り始める。
空を見上げると徐々に明るくなり始める空。
なんとしても日が昇る前には頂上を目指さなければいけない。
そう思って登り始めると、足下が砂にとられて思ったように歩けない砂丘。
一歩一歩に若干時間がかかってしまう。
意外に疲れんなこれ。
そんなことも言ってられないので、所々水を飲みながら進み続けると、
「私はもうここでいいや」とちぃが言い始めた。
見ると結構息を切らしているちぃ。
一緒にいたモラもここでちぃとサンライズを待つみたいなので、
俺とデイビットはさらに上を目指すことにした。
今にでも日が昇りそうなのでスピードアップして向かう頂上。
うねった道をしばらく進むと頂上付近には、大量の人が座り込んで朝日を待っていた。
もう少し行ってみたい気もしたが、人が多過ぎてちょっと難しそうだった。
うちらも人だかりの手前くらいで腰をおろすとここで朝日を待つことに。
見渡すと、端の方は朝日によってすでに赤く染まり始めた砂丘。
うちらまで日が届くのもあと少しだ。
足下から色が変わっていくDune 45。
完全に日が昇ると全てが真っ赤に染まっていた。
それとともにくっきりと現れる砂丘の稜線。
まるで絵の具を塗ったような赤と黒のコントラストに
青い空がかっこ良かった。
やばい、
赤過ぎる。
しばらくボーっと眺めた後は、砂丘を下りてちぃとモラと合流。
モラに何度も阿波ポーズを決めさせられて、
オッケーカットが出たところでDune 45を後にした。
下に降りるとトラックに戻り、朝食タイム。
嬉しいことに今日はベーコンとタマゴまでダーリントンが用意しくれていた。
朝食を食べ始めると、さすがに気になったのが蜂の多さ。
さっきからブンブン飛んでいるのは見えていたが、
座ると余計に絡んできた。
しかも水が好きなのか、食器洗い場には気持ち悪くなるくらいの数の蜂が埋もれている。
死ぬくせになぜ水の中に入ってしまうのかが不思議だ。
朝食が終わり再びトラックで移動すると、
今度はオプショナルツアーで砂丘ウォーキングが始まった。
ダーリントンが色々ガイドをしてくれながら始まったこのウォーキング。
問題は気温だった。
さすが砂漠だけあって、日差しの強さ&暑さがハンパじゃない。
このメンバー最年長のダニエラに至ってはこれに参加した事を後悔している程だった。
いやー、マジで暑い。
うなだれながらも砂漠地帯を歩き続けると、不思議な場所にたどり着いた。
それは赤い砂漠の中にある白い砂漠。
白い砂漠の上には死んだような黒い木が立っていた。
これはジェニファーロペスの映画「The Cell」の撮影にも使われた
「Deadvlei(デッドフレイ)」と呼ばれる枯れた湖、死湖。
青い空に、赤い砂漠、白い砂に、黒い木。
色のコントラストが美しく、とても不思議な場所だった。
ここでは初めてダーリントンと2ショット。
いつもダーリントンがやっている腰振りダンスを真似して一緒に写真を撮った。
ただ、とてもダーリントンのようには上手くいかないこの動き。
背中の反りと上を向くようなケツの出し具合。
あの腰振りダンスはダーリントンの体型があってこそ生かされる動きなのかもしれない。
しばらくジャンプ写真に挑戦した後は、
汗だくになりながら来た道を戻った。
トラックに戻るとキャンプサイトに向け移動開始。
途中アップルパイが美味しいという休憩所で止まると、
アップルパイとコーヒーで休憩タイム。
スーパーでは水とジュースとアイスを買ってトラックへと戻った。
その後はいつも通り爆睡しながらキャンプサイト「Boesman’s farm」に到着。
ここでもこの辺を巡るオプショナルツアーがあったので参加する事にした。
ツアーが始まるまではモラと3人でまったり。
時間になったところで、面白トラックに乗って自然を巡るツアーが始まった。
今回参加するのは10人くらいとちょっと少なめ。
さすがに5日目ともなると、みんな疲れが溜まってしまったようだ。
そしてこのツアーにはフォーチュンも参加することに。
驚いたことにこのツアーに着いて行くのはなんと初めてのことらしい。
そうして始まったツアー。
始まるとこれが結構面白いツアーだった。
まずガイドのおじさんの話が興味深くて面白い。
自然や動物、昆虫などナミビアの知識がハンパないガイドが様々なことを教えてくれた。
今年は去年記録的な雨量があったため珍しく砂漠にまで緑があったが、
その前の年は年間雨量が2mmしかなかったとか。
この過酷な環境でどうやって動物や昆虫達が生きているかとか、
植物の乾燥に対応する力とか、
アカシア(木の名前)だけは根を垂直に地下何十mも伸ばしているから育つ事ができるとか。
原住民ブッシュマンの過去と現在の話とか。
砂漠の中に作られたクモの巣を発見してくれたりとか。
俺には英語が難しい上に、ちぃでも聞き取りづらかったらしいので、
100%内容が理解出来たわけではなかったが、十分興味深い話だった。
色々な話を聞いた後は夕日ポイントへ向けて移動。
そしてこれが最高にやばかった。
壮大な自然を抜け、たどり着いた場所は、本当の地平線。
何千km先まで何もないであろう、まっさらな大地。
それだけで感動だった。
ダニエラに至っては「i will cry」とすでに泣きそうな表情。
しかもそんな場所での夕日がこれから始まろうとしている。
オレンジ色に空を染めながら沈んで行く夕日。
奇麗すぎる。
もうなんて言えばいいのか分からないくらいきれいだった。
アフリカ最高。
最高の夕日にみんな感動して、キャンプサイトに戻ると、
今度は反対側から上がってきたデカい満月に再び感動。
マジなんなの今日。
アフリカ最高。
テンション上がりっぱなしでキャンプサイトへと戻ると、
ディナーが始まった。
そしてディナーを食べ終わる頃には恒例の本日のおさらいと、
明日のスケジュール説明。
最後に気になる明日の出発時間は、
朝6時朝食の朝7時出発だった。
連日の早起きにため息を漏らすデイビット。
コーヒーを飲みながら、毎日朝が早い事を愚痴っていた。
しばらくすると今日はなぜかビール片手に盛り上がり始めた年長組。
ダニエラ、マーリン、キムを筆頭に
ダーリントン、フォーチュン、ラリッサも騒ぎながら飲んでいる。
丁度そこに出くわしたうちら。
すると、耕太日本のダンサーなんでしょ?という話になってしまった。
実は前に一度フォーチュンに阿波踊りを披露したのだが、
どうやらそれが広まったらしい。
それからは「Dance!Dance!Dance!」と踊れコール。
そこまで言われたなら踊らない訳にはいかない。
「OK. I'm japanese traditional dancer!」と言って、
まずは手拍子を煽った。
そしてまずはダーリントンダンス。
これが結構ウケたので満足した所で、「Just kidding」と言って、
阿波踊りを披露した。
アルコールも入っているだけあって盛り上がるみんな。
とりあえずこれで阿波踊りを世界に広めることができて良かった。
ってか、スベんなくて良かった。
その後はなぜか俺の年齢が38歳という設定になっていたので、
28歳に訂正したり、ちょこっと話してコーヒータイム。
すると俺がダンスを披露した事で世界のダンスコーナーが始まってしまった。
ジョージーやステファニーも借り出されるが、
やはりそんな簡単にダンスが出来るものじゃない。
しかも自分の国のトラディショナルダンスはないよ、とかいう場合には
「Make up!Make up!Make up!」というまさかの強引コール。
まさかのデイビットにコールがかかってしまうと、
「You drunk too much」と言ってかわしていた。
こういう時はホントに阿波踊りをやっていて良かったと思ってしまう。
それからも酒が入り過ぎているキムはもうDJになりきり、
若者チームが寝る中盛り上がっていた。
さすがに疲れたうちらはシャワーを浴びるからと言って一時退散。
シャワーを浴び終えると、外に敷いてある寝袋に入った。
実は今日は安全な場所のため、テントは張らず外でみんなで就寝。
ここは星がキレイに見えるから、という話だったのだが、
満月の光が強いせいか思ったより星を見ることはできなかった。
それでは写真のハイライトで。
Dune 45
朝食とやばい蜂
Deadvleiとウォーキング
アップルパイ
キャンプサイト「Boesman’s farm」
オプショナルツアー
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