2013/01/11

ホグワーツに到着





ー 11月10~12日 ー
11月10日、
今日まず向かったのは街角のポスターを見て気になっていた
中国現代アートの展示「ART OF CHANGE」をやっているHayward Gallery。
場所以外何も調べず地下鉄に乗って美術館を目指すと、大きな施設にぶつかった。
どうやらここはロイヤル・フェスティバル・ホール、クイーン・エリザベス・ホール、
ヘイワード・ギャラリーという3つの建築から構成される、ヨーロッパ最大規模の芸術施設らしい。
総称してSouthbank Centre。
とりあえず訳も分からず施設の中に入ると、
「World Press Photo2012」という世界の写真展が開催されていた。

展示されているのは世界で起きた災害やテロなど、悲惨で衝撃的な写真ばかり。
中には東日本大震災の写真も展示されている。

崩れ落ちたがれきの山の上で、必死に見つけた大事な卒業証書を手に取る女性の姿。
津波により燃え盛る街。
墓地の上に乗りかかるボロボロのバス。

それは海外で改めて知る東北の被災地の姿だった。
あれから約2年。今この場所はどうなっているのだろうか。
現地で戦っている沢山の人々。
写真を見ているとみほさんの進めているプロジェクトの話が蘇ってきた。
ネットやFacebookを見ても様々な声があげられているが、
実際この目で現場を見てみないとホントのところが分からない。
見たところで分からないのかもしれないが、

日本人として自分たちに何かできるのか。
そんなことを考えさせられた。

頭の片隅に震災の写真が残りながらも、とりあえずHayward Galleryへ。
(美術館の詳細は世界の美術館巡りで)

最近やたらとアイウェイウェイを目や耳にすることは多いが、
こうやって美術館で中国現代アートを見るのは初めてだ。

ポスターのビジュアルが気になり足を運んだこの展示。
中を見てみると面白い展示ばかりだった。
パワーやエネルギーを感じる攻めの姿勢の展示が多く、単純にどれもが面白い。
ポスターのビジュアルに使われていた、
マトリックスばりの姿勢のまま停止している女性の展示も面白いし、
蚕の繭を使ったアートも面白い。

中国現代アートの強さを思い知らされた。

じっくり堪能したところで美術館を出ると空はきれいな夕焼け。
カメラ片手に橋の上からずっと眺めた後は、とりあえず大御所である大英博物館に行く事にした。
俺は前回来た時に行っているが、この規模で無料というからホントに驚く。
しかもモアイなんかイースター島よりも保存状態良いし。

あまりにも広いのでめぼしいものだけ鑑賞し、夜は近くの韓国料理屋で夕飯を食べた。
この辺りは韓国料理屋が2,3軒並んでいたので安くて人気のあったお店をチョイス。
これが安くてうまくて大満足の味だった。

最近は中国人だけでなくどこでも見かける韓国人。
それによって韓国料理の店も世界に増えてきているように感じる。
人の入り具合を見ても下手な日本料理屋よりはずっと人気の中華・韓国料理。
その度に、日本頑張んなきゃなと思ってしまう。
まぁ、プルコギとかビビンバとかユッケジャンとかめちゃうまいからいいんだけど。


11月11日、
今日は電車で1時間程の距離にある、大学の街として有名なオックスフォードへ。

ここで見たかったのが、あのハリーポッターの食堂のモデルとなったChrist Churchと、
実際の校舎の撮影で使われたNew Collegeだ。
大学はランチタイムとなるお昼時は観光客が入れないということなので、
午前中に一通り見る作戦だったのだが、これが失敗だった。

オックスフォードの駅を降り、まずはChrist Churchへと向かうとなぜか13時オープン。
しかも一番見たいGreat Hallはまさかの14時半からのオープンだった。

マジか、、、

午前中に来た意味ゼロじゃん。
とりあえず帰りの電車のチケットを16時にしていたから良かったものの、
15時のチケットにしていたら終わっていた。

気を取り直して次に向かったのが、New College。
ここはさすがに入れるだろうと入り口にたどり着くと、
ここもまさかの14時オープン。

なるほどね。
ほんともう、昼から来れば良かった。

周りにちょっとしたモールやショップもあるが、
時間を潰すにはちょっと物足りないオックスフォード。
しかも街並もケンブリッジの方が好みだし。
仕方なく開いている大学や昼食がてら街を散策し、14時になる頃にはNew Collegeへ。
中に入るとホグワーツの雰囲気が漂う校舎。観光客が少ないのもまたいい。
石造りの趣のある回廊に、
映画のワンシーンで使われていた緑の中庭はまさにハリーポッターの世界だった。

せっかくなのでエアほうきの写真を撮ると、急いで今回のメインとなるChrist Churchへ。
かっこいい校舎の周りは広大な緑の土地に囲まれ、カレッジとは思えない程贅沢なChrist Church。
さすがにここは観光名所だけあって観光客の数は多かった。
入場料を支払い、中に入ると早速Great Hallがお出まし。

来た。
ハリーポッター。
完全に映画の雰囲気だ。

現在も学生達の食堂として使われているとは思えない程豪華で厳粛な造りだった。
これが見れただけで満足すると、あとはスラーっと流してオックスフォード駅へ。

定時に到着した列車に乗り込んだのだが、きつかったのが席がなかったこと。
指定席なのに。

なんと車両が急遽変更になったらしく、
指定席のチケットを持っている人も全て強制的に自由席扱いになってしまった。
しかも車両も減っていたため、トイレに行く事も不可能な程ぎゅうぎゅう詰めの状態。
それでも途中からなんとか席をゲットできたのは幸いだった。

ホステルに戻ると夕食を作って、友達の出産祝いカードを作成。


11月12日、
長かったロンドンもついに今日で最終日。
午前中に今までに溜まった荷物をかき集め郵便局から日本へ送ると、
ロンドン最後のランチとなるお店へ向かった。

お店の名前は「一点張」。
そう、ロンドンと言えば、やっぱりラーメンだ。
おそらくこれがホントに海外で食べる最後のラーメン。
オシャレ都市にいる間に是非とも日本のラーメンに触れておきたかった。

気になるのはこのお店の評判だが、
ロンドン前半の宿で一緒だった専門学生もここがおいしい、
と言っていたから間違いはないはずだ。
それにロンドンで一番美味しいラーメン屋を検索した結果で導きだされたのもこのお店だった。
ここのラーメンで、ついに日本のラーメン後半の部を締めくくることができる。
そんな期待を込めつつ店の門をくぐると、小綺麗な店内はそこそこお客さんで賑わっていた。
これはジモティーにも人気が出ているのかもしれない。

席に着くと、一押しの塩と醤油を注文した。

出てきたラーメンはさっぱり風の普通に美味しいラーメン。
特に塩が美味しく、日本で食べるものとなんら変わらない味だった。
その時点ですでに大満足。

期待を裏切らない味に満足してお店を後にすると、特に行きたい場所もなかったので、
ふとまた行きたくなったShoredichエリアの良い感じのカフェへ行く事に。
しかしたどり着くとカフェはなんと貸切パーティーのため、入る事ができなかった。
まさかの事態に肩を落とすも、仕方なしに近くのカフェへ。
ところがここもコーヒーはうまいしブラウニーはうまいしでいい感じだった。

夜は残ったポンドを使ってちょっと贅沢に近場のイタリアンでディナー。
といっても一人10ポンドくらいの贅沢しかすることができなかったが、
それでも味は普通に美味しく、レストラン気分も味わえたので
ロンドンを締めくくるにはそこそこ良かった。

これでパリ、ロンドンとオシャレ都市観光も終わり、
明日からは中東となるトルコ入り。
ヨーロッパを抜ける事でまた新しい雰囲気を味わえるのが楽しみだ。


それでは写真のハイライトで。


















Southbank CentreとART OF CHANGE








World Press Photo2012








大英博物館







オックスフォード














Christ Church





New College





一点張




カフェ

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