2013/01/04

世界一うまいクロワッサン





ー 1025日 ー
何かとモリモリあったパリも今日で最終日。
ここで忘れてはならないパリに来た本来の目的を思い出した。

そう、クロワッサンだ。

色々満喫してきて肝心のクロワッサンを忘れていた。
まだ世界一うまいと言われている「PIERRE HERME」のクロワッサンを食べていない。
しかも普通のクロワッサンに加え、
フランボワーズ風味のクロワッサン・イスパハンまであるという。
(PIERRE HERMEの代表的スイーツのクロワッサンバージョン)
危ない。これだけはどうしてもはずせなかった。

ということで地下鉄を乗り継ぎ6区にある「PIERRE HERME」へ。
お店自体は小さくそんな目立つ感じではなかったが、
6区と15区でしかこれらは買えないせいかお店の中はそこそこ賑わっていた。

とりあえず目当てのクロワッサンとクロワッサン・イスパハンをゲットしお店を後にする。

朝食を食べ終えたばかりだったが、当然我慢できる訳もなく
地下鉄の駅のホームで思わず試食。

う、

うまっ!
え、これマジでうまいんですけど。

一口食べた瞬間にクロワッサン一位が確定した。
バターの濃厚な香りと生地のサクサク具合がハンパじゃない。
今まで食べてきたクロワッサンの中で間違いなく一番うまかった。
イスパハンもフランボワーズの香りが程よく広がり、味も良かったのだが、
個人的にはシンプルな普通のクロワッサンの勝利。
(ちぃはクロワッサン・イスパハンの方がお気に入りらしい。)

世界一うまいクロワッサンのあとは、パリ最後のランチ。
やっぱりパリと言えばこってりらーめん なりたけだ。
最後のランチも背脂こってり系をおいしく頂いた。
これでしばらくらーめんも食べ納めかな。

背脂に満足し次に向かった先は、
パリで一番楽しみにしていた美術館、ポンピドゥー・センター。
様々な形態の同時代の芸術(現代美術や現代音楽、ダンス、映画など)のための拠点を
パリ中心部に設けようとの意図から計画されたセンターだ。
(美術館の詳細は世界の美術館巡りで)

外観らしてすでに芸術的なポンピドゥーセンター。
カラフルに彩色されたむき出しのパイプとガラスが印象的だ。
それと入り口にあるジダンの頭突きシーンのデカいオブジェも面白い。

建物の造りからして面白いこのポンピドゥーセンターは、
コレクションも現代アートも全て面白かった。
是非日本にも欲しい施設だ。

ポンピドゥーセンターを堪能すると、
ちぃがずっと買おうか迷っていたケトルをmerciでゲットし、
ご満悦の表情でそのまま近くのカフェで一服。

そしてパリ最後のディナーには、
なんとみほさんとの生牡蠣パーティーが待っていた。
この時期のパリだったら絶対生牡蠣を食べて、というみほさんの計らいで、
忙しい仕事をうちらのためにまた調整してくれたみほさん。
ホントにみほさんにはお世話になりっぱなしで頭が上がらない。

そんなわけで地下鉄を乗り継ぎ、みほさんが予約をしてくれたお店の前で待ち合わせ。
お店の前で少し待っていると、みほさんが仕事帰りでそのまま駆けつけてくれた。
大事な仕事で忙しいのにホントにありがたい。

早速お店の中に入るといつも通り注文をみほさんにお願いし、
盛り合わせ的なやつをオーダーしてもらうことに。

しばらくして到着した盛り合わせ。

すごっ、
しかも、でかっ。

今まで見た事ないくらいの牡蠣が盛られ、
エビやカニまで氷の上に踊らされている。
しかも牡蠣の種類も豊富だ。
日本で頼むと牡蠣の入っている数が少ない、と言うみほさん。
フランスで生牡蠣を食べる場合の基本単位は6個か12個になるらしい。
そりゃ少なく感じるはずだ。

ボウルの大きさに圧倒されながらもディナーはスタート。
牡蠣の種類の違いで味の違いが分かる程優れた味覚は持っていなかったが、
とにかく美味しかった。
せっかくパリ最後の夜なのに二人きりじゃなくてごめんね、と言うみほさん。
いやいやとんでもない、ってか大体旅行中はいつも二人だし、
またこうして色々話を聞く事ができてすごくよかった。

何度聞いても東北のプロジェクトの進行の話は面白いし、
世界における日本の位置づけの話も面白い。

それと友達の付き合い方の話も面白かった。
人間年が経つにつれ付き合う仲間も変わってくる。
もちろん昔からの仲間もいるが、離れていく奴もいる。
俺が思うその違いは、今・未来の話ができるかどうか。
仕事を楽しくやっているかどうか。
過去の話ばかりをする奴だとどうしてもつまらなくて会わなくなっていってしまう。

やっぱり一生懸命今を生きて、目標持って、楽しく仕事をしている奴の話は面白いし、
自然にそういう人と付き合うようになってくる。
自分の仕事が好きで充実している人は少ないのかもしれないが、
人生の大半を捧げる仕事が嫌いで退屈な人生ほど恐ろしいものはない。
そんな話を眩しいくらいに輝きながら楽しく充実して過ごしているみほさんとしていると
身が引き締まる思いだった。

そんな話をしていたディナー後のデザートでまさかのサプライズが起きた。

どこからともなく聞こえてくる「Happy birthday to you」の歌声と共に
デザートの上にロウソクが立てられたプレートを持ちながら、ウェイターがやってくる。
しかもうちらのテーブルの方に近づいてくるウェイター。

え、もしかしてうちら?

そのまさかだった。
プレートが置かれたのは、なんと俺の目の前。
自然と隣の人達の目線も俺に集まった。

マジで!これは間違いなく俺の雰囲気。
みほさんがプチサプライズで用意してくれたに違いない。

周りの人に軽く応え、喜んでロウソクを消させてもらった。
ありがと!
俺、全然誕生日じゃないけど、、、

誕生日じゃない日に全力で誕生日感を出すという複雑な気持ちでみほさんを見ると、
ごめんね、誕生日ってことになっちゃったみたい、
うまく伝わらなかったかな、と笑うみほさん。
俺がパリブレストが好きだからということでプチサプライズをしてくれた、
その優しさだけで誕生日じゃなくても十分嬉しかった。

全然大丈夫です、誕生日じゃない日に誕生日祝われるの二回目なんで、、、
その度に今日が誕生日というノリでロウソクを消すことにしてるんで。
みほさん、ホントにありがとうございました。

そしてうちらからも用意していたプレゼントをみほさんに渡した。
三人の似顔絵を描いた手紙に、ちぃ手作りのブレスレット。

これにみほさんが予想以上に喜んでくれたのが嬉しかった。

これでパリ最後の夜は終了。
実はこの日は昼過ぎから偏頭痛があり、ディナー中も必死に隠してはいたのだが、
最後になってひどくなってあくびをすることで少し緩和させていた。
しかしそのせいで、疲れてて眠いのにごめんね、と気を遣わせてしまったのが心苦しかった。
みほさん、すいません。

明日はユーロスターでロンドンへと向かう。


それでは写真のハイライトで。




「PIERRE HERME」のクロワッサン








ポンピドゥーセンター









パリ最後のディナー

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