2013/01/10

スコットランドの大自然




ー 1136日 ー
11月3日、
残りの1セット分のシーツ&枕カバーの洗濯&乾燥を済ませると、
列車に乗ってスコットランドへ向け出発。
ロンドンからスコットランドの首都であるエディンバラまでは列車で4~5時間。

車窓の外に広がる自然に恵まれた美しい景色を眺めながら、
昼寝しながら、本読みながら、やっとこさエディンバラに到着したのが夜7時頃。
駅を降りるとさすがに寒いエディンバラ。
息だけでなく鼻息までが白くなった。
ロンドンも十分寒かったのだが、スコットランドはやはりそれよりも寒い。
すでに辺りはもう真っ暗だったため、宿のチェックインを済ませると
近くで見つけたケバブ屋でケバブをテイクアウトして部屋で食べて今日は就寝した。


11月4日、
今日はエディンバラをまったり観光。
宿を出て昨日暗くて見えなかった街並を見渡すと、
石畳とレンガ造りの建物に、びっちり決められている区画整理。
そのきれい過ぎる統一感に驚いた。
特にこの地域がそうなのかもしれないが、
店舗もオフィスも一見すると分からないくらい同じような建物がずっと続いている。

路面電車復活のために大幅工事中の道路を通り、
まずはエディンバラの観光名所であるエディンバラ城へ。
エディンバラは観光名所が狭い範囲で固まっているため大体徒歩圏内。
しばらくすると小高い丘の上に建てられたエディンバラ城が見えてきた。
辺りからも容易く見える程ここだけ小高い丘になっていることが面白い。

周りをぐるりと登り、たどり着いたエディンバラ城。
キャッスル・ロックという岩山の上に建つ古代からの要塞であるエディンバラ城は
多くの城がそうであるように軍事活動の中心地だった。
城内で最も古い12世紀初期の建築物であるセント・マーガレット教会堂を除くと、
城の建築物のいくつかは16世紀以前のものらしい。

ここでも久しぶりに中国人に中国語でたっぷり話しかけられると、
特に中に入ることもなく、外観とショップだけを眺めて城を後にした。
石造りの要塞とそこからの景色だけで十分美しかった。

エディンバラ城の後はエディンバラ城からホーリルード宮殿までのびる
通称ロイヤルマイルと呼ばれる長さ1マイルほどのHigh StreetとCanongate通りを散策。
身が引き締まる程の寒さもこの重厚な雰囲気の街並にマッチしていた。

プラプラ散策しながら近くに見つけた安いイタリアンでランチを済ませると、
たまたま発見した本屋兼ギャラリーやウィスキーショップを巡り、近くのマックで休憩。

こんな感じでスコットランドはまったりしてようかと思っていたのだが、
コーヒーを飲んでいると急に気持ちが変わってきた。

やっぱりスコットランド来たなら自然見なきゃダメっしょ。
こんなまったりしてる場合じゃない。
街中で見かけた美しい城の写真も頭から離れないし、
これは一日ツアーにでも参加して城&自然巡りをしなくては。
しかも行くなら天気が良いと思われる明日しかない。

そう思い立ったところで駅に向かうとタイミング良くツアーデスクを発見。
しかも見たい城のツアーの日がちょうど明日だった。
これは行けと言っているとしか思えない。
速攻で明日の朝から始まる日帰りツアーを申し込み、電車で宿へと戻った。

帰り道の夕焼けがとてもきれいだった。


11月5日、
いつもより少し早く起きると、電車に乗りツアーの集合場所へ。
エディンバラ城近くから出発するこのツアーは参加人数が大体15人前後。
全員集まったところで中型バスに乗り出発した。

バスに揺られること30~40分。
まずは近くにある小さな城に到着した。
これといって見所もなさそうなので、城の周りを歩くだけで中には入らなかったが、
廃墟と化した古びた城が緑に囲まれて建っている姿は美しかった。

途中サービスエリアのようなところで休憩を挟むと、
次に向かったのは写真を見て俺が一番見てみたかった城「Kilchurn castle」。
立ち入り禁止区域に指定されているのか、遠くから眺めることしか出来なかったが、
それでも十分すごかった。
なんといっても周りの自然がハンパじゃない。
湖に反射する城。手前には小麦色の枯れ草と緑が広がり、
後ろには雪山までそびえ立っている。
しかも雲の隙間から入る幻想的な光。
まるでターナーの絵画のような世界が目の前には広がっていた。

ってかもう柵を越えて中に入りたかった。

近づけないことを悔しがりながら次に訪れたのが「INVERARAY CASTLE」。
ここはもう城よりも何よりも湖の反射が作り出す世界に圧倒されてしまった。
ため息の出るようなウユニ塩湖ばりの鏡張り。
このツアーに参加してホントに良かった。
見た瞬間にそう思えるほどスコットランドの美しい世界がそこには広がっていた。
幻想的に広がる雲も相俟って何がどうなっているのかさえ分からない。

美しい。
ただひたすらに美しかった。

その後もずっと湖に目を奪われながらバスは進み、
止まった場所は山脈のど真ん中。山の頂上は雪に染まっている。
バスを降りるとあまりの大自然にテンションが上がり、走り回ると
ベチャッ、という音とともに靴下までガッツリ泥まみれになってしまった。
その後は若干テンションが落ちつつ、落ち着いてティッシュで拭いてバスへと戻った。

夕焼けで空がピンクに染まる頃には湖を散策し、
最後は夜にライトアップされた城を遠くから眺めて宿へと戻った。

スコットランドの城も自然も堪能できた最高のツアー。
これを見ないで帰っていたら後悔したに違いない。
天気の良い最高の日に行く事ができてホントに良かった。


11月6日、
早いものでスコットランドも最終日。
今日はスコットランド最大の都市であるグラスゴーに列車で向かうことにした。
なんとかつてはロンドン、パリ、ベルリンについでヨーロッパで4番目に人口が多かったらしい。

グラスゴーの駅を出るとショップやモールが建ち並び、予想以上の都会っぷり。
エディンバラの雰囲気とはまた違い、商業感がたっぷりだった。

まずはモールのレストランで腹ごしらえをすると、
グラスゴーで気になっていた現代美術館「GoMA」へ。
(美術館の詳細は世界の美術館巡りで)

中に入ると美術館自体は小さく、作品の数もあまり多くないGoMA。
たまに面白い作品もあったりしたが、1時間もかからないうちに見終わってしまった。
ただ無料な事がうれしい。

さっぱり見終わってしまった後はショップをプラプラしつつ、
19世紀末に活躍したグラスゴー出身の建築家で、アール・ヌーヴォーの提唱者としても名高い、
チャールズ・レニー・マッキントッシュ(Charles Rennie Mackintosh)が手がけたカフェ
「THE WILLOW TEA ROOMS」へ。

店の中に入り、まず驚いたのは背もたれが異様に高い椅子。
それ自体が空間を仕切るようにテーブルごとにプライベートな雰囲気を演出していた。
まぁ店内があまり広くない分ちょっと狭く感じるけど。
ショップも併設していたり、2階と3階で部屋のテイストも若干変わったり、面白いカフェだった。

夜はモールのバーガーキングでご飯を済ませると、
列車に乗り込みエディンバラへと戻った。

これであっという間のスコットランドも終了。
明日からは再びロンドンに戻り約1週間の生活がスタートする。


それでは写真のハイライトで。














エディンバラの街並




エディンバラ城




近くにある小さな城





Kilchurn castle









INVERARAY CASTLEと周りのヤバい鏡張り










グラスゴーとTHE WILLOW TEA ROOMS

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