ー 12月1日(Day8) ー
快適だったロッジとも今日でお別れ。
昼過ぎからはトラックに乗り込みキャンプ生活の再開だ。
午前中はモラと一緒に海を見に行ったり、まだ見てない場所を散策。
心配していたデイビットもすっかり回復し、
ちゃんと午前中のサンドボードに行けたので安心した。
また体悪くして帰ってこないと良いけど、、、
ランチタイムになると再びお気に入りのVILLAGE CAFEへ行く事にした。
パンとカフェラテを注文し、最後の息抜きタイム。
モラと色々喋りながらゆっくりしていると、
隣のテーブルにアメリカチームがやってきた。
どうやらみんな考えることは同じらしい。
お会計になると、なぜかモラが払うと言い出し、
ランチを奢ってもらってしまった。
このお礼はモラが日本に来た時にしなければ。
買い出しも済ませ、ロッジに戻るとトラックに乗り込み出発。
もちろん最後にやってきたのはサンドボード帰りのデイビットだった。
しかもシャワー&スーパーまで寄ったことで多少押し気味。
たかだか10分20分の話だが、さすがそんなことは一切気にしないのが
スペイン人な感じがした。
これで都会を再び離れる訳だが、
南アフリカ、ナミビアと見て来て、気になっていたのは黒人と白人の共存だ。
お店やカフェを見ても従業員は黒人、オーナー・上司は白人というパターンがとても多かった。
元々自分達の土地だった場所を侵略され、
その上少人数の白人が自分たちの上に立ち、豊かな生活をしている。
そんな白人と共に同じ職場で働き、同じ地域で生活するというのは、
単純に考えるとかなりの不満がありそうに思えてしまうのだがどうなのだろうか。
そんな事はうちらの考え過ぎなのかどうなのか、
そこがどうも疑問だった。
150kmの移動の末、たどり着いたキャンプサイト「Spitzkoppe」。
ここはこの11日間のキャンプツアーの中で唯一電気と水がないキャンプサイトだ。
そんな場所なので当然トイレもないだろうと思っていたら、
なんと円筒状のコンクリートに座席をつけただけのボットン便所が用意されていた。
このキャンプツアーで一度は野でやらないといけない時がくると思っていたのに、
どうやらそんなこともないかもしれない。
それにずっと心配していたうちらの頻尿問題も、
あまりの暑さで汗になって出てしまっているせいか、一度も困った事態にはなっていなかった。
キャンプサイトに着くといつも通りまずはテントの準備。
張り終わるとしばらくして今日のオプショナルツアーが始まった。
今回はキャンプサイト周辺をガイドについて歩いて廻るツアーなのだが、
何よりも面白いのはガイドが話す現地の言語だった。
これはこのツアーを教えてくれた夫婦からも聞いていたのだが、
実際聞いてみるとホントに面白い。
なんと舌で上あごを弾いて鳴らすクリック音がそのまま言葉になっているのだ。
しかもこのバリエーションが4つあり、どれも音を出しながら同時に行われる。
これはガイドに教わっても全く習得できない言語だった。
その後は皮が紙の代わりになる木を見たり、過去の壁画が残る場所を見学したり、
歩いているだけでも景色の壮大さに圧倒されるツアーだった。
オプショナルツアーが終わると、そのまま夕日鑑賞タイム。
すでに日が落ち始めていたので近くの岩山を急いで登った。
ある程度登った所で一旦止まり、さらに登りたい人だけ上を目指す。
ちぃとモラ達はここで見学し、アメリカチームとフィリックスと俺とデイビットだけが
さらに上を目指すこととなった。
登り始めると意外に険しい岩山。
それでも上に登った人から下の人を支たりして、なんとか全員頂上にたどり着く事ができた。
目の前に広がるのは圧巻の景色。
ってか今、何時代ですか?
そんな恐竜が出てきたとしても全くおかしくない、
何十億年も前から変わっていないような光景が広がっていた。
むしろ恐竜がいないのがおかしい気さえしてきてしまう。
そんな地球の圧倒的な姿にアフリカではいつも感動させられる。
そして徐々に夕日に赤く染まる大地。
あまりの美しさに思わずみんなでジャンプして写真を撮ってしまった。
しかしタイミングが合わず何度もやらされるジャンプ。
大体いつもエミリーがずれるのだが、何とか撮り終えると、
意外な事に俺のジャンプ力の高さをみんなが褒めてくれた。
これで阿波ダンサーの身体能力の高さを世界的に認めさせることができたかもしれない。
とにかく今日もアフリカの夕日にやられた一日だった。
日も落ちると、電気がないため完全に暗くなるSpitzkoppe。
ディナーはヘッドライトで自分の皿を照らしながらみんな食べていた。
今日の料理も相変わらずおいしいダーリントンのお手製ディナー。
いつも元気にガイドをして、食事まで用意してくれるダーリントン、
いつも明るくて、楽しそうにみんなを導く姿はホントに素敵だ。
この仕事を心から好きじゃなきゃ到底出来るものじゃない。
ドライバーのフォーチュンもクールでお茶目で優しいし、
ダーリントンとの息がぴったりで、本当に最高のコンビ。
おそらくこのツアーもガイド次第で全く雰囲気が変わってしまうだろう。
この二人に出会えたことにホントに感謝だ。
そしてディナーが終わる頃には恒例の本日のおさらいと、明日のスケジュール説明。
それから最後に言われる明日の出発時間。
もうどうせ6時朝食の7時出発なのは分かっているのだが、
やっぱりこの時が来ると少しでも遅くなることをどこかで期待してしまう。
うちらでもそうなのだから、デイビットは心底そう思っているに違いない。
結果は、、、
はい、それでも結局6時朝食。
やっぱり。
もうため息すら出ないデイビット。
でも口ではいつもあんなことを言うが、実はデイビットは朝に強い。
パッキングチームで動く時に、俺がいつも頼りにするのはデイビットだった。
バリーは真面目で誠実でいい奴だけど朝に弱いし、
フェリックスはいつもお調子者でムードメーカーだけど、
ビールを買いにいくのは早くても協調性がない。
その点デイビットは朝に強いし、俺がパッキングを始めると必ず一番最初に手伝ってくれる。
それに言われる前に自分で考えて動くことのできる人だ。
食事が終わるとフィリックスからタイの情報を聞いたり、
デイビットと食後のいつものコーヒーを飲んでから眠りについた。
今日は月が出るのが遅いため満点の星空が見える予定だったのだが、
残念ながら思った程見ることはできなかった。
それでは写真のハイライトで。
海と周辺
キャンプサイト「Spitzkoppe」とツアー
夕日
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