ー 12月10~12日 ー
12月10日、
今日でドバイともお別れ。
ついにインドに向かう日がやってきた。
実はこの旅で一番警戒していたのがインド。
あまりの異国感から好き嫌いがはっきり分かれるという衝撃国であり、
うざい国ランキング1位を常に他国に圧倒的な差をつけ走り続けている国だ。
と共にどれほどすごいのかが楽しみでもあるが、
ちぃに至ってはもう行かなくてもいいんじゃない、というくらいインドを警戒していた。
まぁ、それでも世界を廻る以上どうしても避けては通れない国。
ここを今回の旅行で行かないと一生行かない可能性すらある国だ。
とりあえずうちらがインドで最初に向かう場所は聖なる川「ガンジス川」のあるバラナシ。
うちらが思い描くTHE インドを感じるにはここが一番だと思ったことと、
ナミビアから服用し続けているマラリアの予防薬の関係上、
マラリアの危険性があるバラナシに先に行っておかなければならなかった。
インドでの滞在期間は
バラナシ(3泊)→ 夜行列車 → アーグラ(3泊)→ デリー(2泊)の計10日間。
他の旅人達と比べると少ないかもしれないが、うちらにはこれで十分な日数。
でもその前に世界一周航空券の関係でまずはタイの首都バンコクに行かなくてはならないので、
ドバイの空港へ着くと、夕方の便でヨルダン経由でバンコクへと向かった。
ヨルダンには夜10時過ぎに到着し、バンコク行きの便が朝の2時5分。
飛行機の時間がくるまでは仮眠したりして時間を潰した。
12月11日、
バンコクに夕方4時頃到着。
空港を出ると今回の宿のフリーピックアップをお願いしていたので、
それに乗り込み空港近くの宿へ向かった。
明日は朝9時頃の便でバラナシに向かうため、今日は観光もせずただ休むだけ。
宿に着くと、ゆっくりしてから、夕食を食べに宿の下のレストランへ。
ガパオを頼むとあまりのうまさに感動してしまった。
とにかく安いし、うまい。
今まで廻ってきたどの地域よりも味覚が合うのは間違いなかった。
やばい、アジア最高だなこれは。
食べ終わると辛さと蒸し暑さに汗だくになりながら眠りについた。
空港の送迎はフリーシャトルがあるし、
トイレ・シャワー付きのツインルームで一泊料金が1300円程度。
アジアに入り、急激に物価が下がったのを感じた。
12月12日、
朝6時の空港シャトルバスに乗り込むと、ついにインドへ向け出発。
バンコクのスワンナプーム空港では、ファミマやミスドまであるという、
あまりの日本っぷりに思わず興奮してどん兵衛を食べてしまった。
バンコクからバラナシまでは安いチケットが見つからなかったため、
うちらが取ったのはデリー経由でバラナシに向かうフライト。
昼過ぎにデリー空港へ到着すると、
乗り継ぎ時間があまりないためランチのマックだけ買って急いでゲートへと向かった。
小走りで向かい、なんとか搭乗時間に間に合ったうちら。
まだ時間がありそうなので席に座りマックを食べていると、
何やら周りが騒ぎ始めた。
なんだなんだと人だかりの方に目をやると、
そこにいたのはえんじ色の布を纏った僧侶の集団。
オーストリアのステファン寺院で奇跡的にダライラマ14世に遭遇して以来、
アジアの偉い僧侶=ダライラマ14世しか頭にないうちら。
もしや、、、
またダライラマ14世か。
そんなことを思っていると、今回の主役はどうやら若い僧侶。
ダライラマ14世にそう何度も遭える訳がなかった。
お付きの人を何人も携えていたが、結局誰なのかは分からず
唯一分かったのはバラナシの先にあるガヤで一大フェスティバルがあるらしいということだけ。
そのまま普通に椅子に座る僧侶達をチラ見しながら、搭乗待ちになった。
しかしこれがなかなか始まらない搭乗。
時間を見てももう予定時間は超えている。
おかしいな、と掲示板を確認してみると、ゲートのバラナシ行きの文字が全て消えたいた。
マジか、、、
インドにしては順調にきていたと思っていたのに、、、
ゲートが変わったのかと思い、元の電光掲示板を見に行くと、
ファイナルコールも終わりまさかのフライト済みの表示になっている。
いやいやいや、何も予告なかったし、、、
、、、でもインドだしな、、、
嫌な予感がする中電光掲示板を見ていると、
一人のインド人のおじさんが、このフライトは2時間以上遅れるぞ、と教えてくれた。
スタッフでもないのにどこかから情報を得ているおじさん。
まぁでも他の人達もその場から動いていないし、仕方なくそれまで時間をつぶす事にした。
しばらくしてゲートに戻ると今度はモメ始めている乗客とスタッフ。
どうやら天候不良のため飛行機が飛ばないらしい。
えっ、マジで!!
ただ話をよく聞くと、飛ばないのはガヤまで。
元々バラナシ→ガヤと飛ぶ予定だったこのフライトはバラナシまではなんとか行けるらしい。
良かった。
とりあえずバラナシには行ける。
ただガヤに行きたかった人達は猛抗議。
なんやかんやモメにモメた末、結局全員バラナシまで飛行機で行き、
そこからガヤまではバスが出る事となった。
フライトは2時間遅れ。
飛行機に乗り込み、やっとバラナシに向け出発した。
飛び立ってから気になったのはインドを覆う霧。
いや、むしろ霧なのかも分からないただの白いモヤだった。
完全にゴミ・ホコリとチリと体に悪影響しか及ばさないものだと思ったが、
隣のインド人のおじさんは自信満々に霧だよ。と言っていた。
おじさんの話では冬になると北インドは霧に包まれるらしい。
モメたフライトも夕方には無事バラナシに到着。
何にもない空港を出ると、宿のピックアップの車に乗って宿へと向かった。
空港を出ると相変わらずの霧が周りを包んでいる道。
舗装もされていない土砂の道を走ると、すぐにインド感を味わえた。
車線もないし、車もバイクもトゥクトゥクも人も入り交じるし、
大通りの周りには奇跡的に電気が通っているようなむき出しの屋台。
しかも、道路が事故か何かで塞がってしまったため、抜け道を進み始めると
そこはもう完全なる田舎だった。
ドライバーも道を知っているわけじゃないし、
周りの村人に道を尋ねながら何とか市内へ抜ける事ができると、
市内はさらにカオスな世界。
車線がないのは当たり前として、車、バイク、トゥクトゥクに加え、
今度はサイクルリキシャー、チャリ、牛、犬までが入り込む。
クラクションが鳴り響き、渋滞の間をギリギリで抜けていく人達。
ってか、牛って。
もう分かってはいても牛が道路にいるのが面白くて仕方なかった。
そんなカオスな道を抜け、なんとか今回の宿に到着。
車の中から少し見ただけだが、バラナシがすごいことはすでに伝わってきた。
夜は宿のオーナーオススメの近くのLotus Loungeでパスタとチャイを頼み、終了。
それでは写真のハイライトで。
デリー空港と飛行機から見える霧
夜のガンジス川沿い
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