2013/01/18

野生動物の楽園!!





ー 1223日(Day9&Day10) ー
122日(Day9)、
今日もいつも通り早起きしてトラックに乗り込むと、
エトーシャ国立公園に向けた400kmのドライブが始まった。

ナミビアが誇る野生動物の楽園、エトーシャ国立公園。
ついにここに行く日がやってきた。
このツアーの申し込みをした時から楽しみにしていたのが、
ナミブ砂漠と、このエトーシャ国立公園だ。
エトーシャ国立公園では何頭もの象がトラックのサイドを駆け抜けていく、
そんな話をメキシコで出会った夫婦から聞いたときからここに来たくて仕方がなかった。

中でもうちらが絶対に見たいのが、象・サイ・ライオン。
いわゆるBIG5の中に入る動物だ。
BIG5というのはダーリントンに言われて初めて知った言葉なのだが、
ハンターにとって危険で手強い相手Best5のことをそう呼ぶらしい。
ちなみにBIG5は、
象、ライオン、サイ、バッファロー、豹、の5つ。
(バッファローだけはエトーシャにはいないらしい。)

ただ残念なことは今がオンシーズンではないという事だった。
基本的にオンシーズンは動物が水を求めてWATERHOLEにやってくる乾季。
雨期のシーズンにあたる12月では雨によりできた水たまりがあることで、
動物達が動かなくなってしまうらしい。
しかも前日に大きな雨が降ってしまい、もしかしたらあまり動物は遭えないかもしれない。
ただこのメンバーはツイているから遭えるかもしれない、、、
これは昨夜のミーティングでダーリントンの口から告げられた事だった。

途中トイレ休憩を挟みながら順調に進むトラック。

エトーシャが近づくにつれ、周りの緑が増えてきていた。
これは明らかに今までとは違う景色。
緑があり、木があり、日陰がある、生物が生活しやすい環境だ。

そんなことを思っていると、近くに現れたシマウマ。
前回も一度見ているが今度は距離が大分近い。
やばい、エトーシャ来た!
なんだかんだ言って運がいいうちら。
雨期だろうが絶対何かしら動物が見えるはずだ。

しかもそのすぐ後にはキリンの登場。

おーーーーー、
エトーシャ入る前からこれとか、
入ったらマジやばいんじゃないのこれは。

その後もスプリングボックやヌーも見る事が出来、
みんなのエトーシャへの期待は高まる一方だった。

しばらくしてエトーシャ国立公園の門をくぐると、
今回のキャンプサイトである「Okaukuejo」に到着。
さすが有名な国立公園だけあって、ここのキャンプサイトの規模と設備は
今まで泊まってきたキャンプサイトの比ではなかった。
売店、プール、バー、レストラン、どれもキレイだし、
中にはホテルさながらの立派な個室小屋まで建っている。

すごい、完璧過ぎる。
ここまで整っているとなると、個室に泊まればもはやリゾート気分に違いない。

キャンプサイトにテントを張り終えると、ランチを済ませ夕方まではフリータイム。
まずは急いで「WATERHOLE」こと動物の水飲み場に向かう事にした。
乾期には水を求めて沢山の動物がここに来るらしいが、雨期の今はちょっと怪しい。
それでも期待を胸に向かってみると、
やっぱり何もいなかった。

まぁ、でもまだ初日。
今日の夕方も夜も明日もある。

とりあえずWATERHOLEを後にすると、うちらとモラはショップと展望台へ向かい
みんなはすぐさまプールへと向かっていった。
ショップでは記念にエトーシャで見れる動物のガイドブックを購入し、
モラはいつも大好きなポストカードを購入。
地平線まで見渡せる展望台からの景色も奇麗だった。

その後は何かのミスでタダでもらえたコーヒーを飲み干し、
夕方の集合時間に合わせてトラックへと戻った。

夕方から始まるのは、動物を探して公園内を走り続けるゲームドライブ。
夕方になり気温が落ちてくることで動き出す動物を狙ったドライブだ。
それでも相手は野生動物のためホントに遭えるかは分からない。
でも遭えるかもしれない、それがゲームドライブ。

トラックに乗り込むとそんなゲームドライブ第一弾が始まった。

出発すると早速現れたスプリングボック。
他にもダチョウやヌー、変な鳥、オリックスを見つける度に
トラックを止め、騒がないようにして窓の近くで写真を撮った。
ただゲームドライブには少しルールがある。
それはトラックを止めても、窓の外に体を出してはいけないし、
決して外には出てはいけない、ということ。
なぜなら動物は人間を警戒するからだ。
トラックも十分するでしょ、と思ったのだが、
どうやら今まで危害を加えられた事のないトラックや車の場合は、
ただの物体としてしか捉えていないらしい。

大物が見れないまま、今日のゲームドライブが終了しようとした時、
急にトラックが止まった。

えっ、何?
何も見えないけど、、、、

実はさっきから何も見えなくてもちょくちょく止まっていたトラック。
これはフォーチュンが動物を見つけたという合図だ。(ダーリントンはディナー準備中)
たとえどんなに遠くにいたとしても二人は動物を見逃さなかった。
それはうちら18人がどんなに目を凝らしても、この二人には勝てないことだった。
(Day8からイギリス人女性のジョディーが参戦してきたため18人)

マジで視力いくつあんだろ。

それで今回は何かというと、、、、、

「Lion !!!!!!」

え、ライオン!!!

全然見えないけど。
全然見えないけど、テンションだけは上がってきた。
そして二人が示す方向から徐々にこちらに近づいてきたメスライオン。

おーーーーーー、ライオン来た!!!!
しかもよく見たら6頭もいるし!!!
多っ!!

こんな野生のライオンを見る事ができるなんて、、、
しかもずっと止まっていると、木の陰から姿を現したオスライオン。


おーーーーーーーーーー、かっけーーーーー!!!!

もうメスライオン6頭にオスライオン1頭というやばいシチュエーションに一同大興奮。
その後もこちらを全く警戒せず佇むライオン達に興奮しながら、
大満足の一回目のゲームドライブが終了した。

キャンプサイトに戻ると、展望台から夕日を眺め、ディナータイム。
今日のディナーはアフリカンディナーということでみんな素手で食事をすることになった。
相変わらずダーリントンの料理はおいしいし、
素手で食べるのもそんなに大変ではなかったので全員きれいに平らげた。

相変わらず明日の早朝出発の連絡を聞いてから、
寝る前にもう一度だけWATERHOLEへ。
またしても何も見る事はできなかったが、何よりもライトに群がる虫の量に驚いた。
しかも足下に転がる木の実みたいなものも全て虫の死骸と分かったときは、さすがに鳥肌レベル。
歯を磨く時も洗い場の虫の多さが気になったが、
もはやアフリカに来た時点でそんなことも言っていられなかった。


123日(Day10)、
アフリカの日差しは強い。
特に日中になると気温も上がり、あまり動きたくなくなる。

それは動物も一緒だから、
ということで涼しくて動きやすい早朝がゲームドライブの時間となった。
なるほど、ごもっとも。
たださすがに毎日早起きなのはちょっと辛かった。
しかも隣の団体に至っては朝5時くらいから動いていたため、
おじいちゃんの俺はそこからもう起きてしまった。

なんだかんだで朝6時半にはゲームドライブに出発。

シマウマやスプリングボック、クドゥにキリンなど
相変わらず野生の動物が普通に生活している事に感動する。
ただそれだけで感動するはずなのに、徐々に欲が出てきているうちらは
もはやBIG5が見たい気持ちでいっぱいになっていた。

結局BIG5は現れないまま昼前に国立公園内の他のキャンプサイトに到着。
この後はここでランチを食べ、夕方からまたゲームドライブへ出発の予定だ。
フリータイムになるとみんなはすぐにプールに向かったが、
とりあえずうちらはここのWATERHOLEに行ってみる事に。
たどり着くとWATERHOLEの側には巨大な謎の鳥が佇んでいた。
あとはというと、そいつ以外は特になし。
諦めてキャンプサイトに戻ると、
ダーリントンとフォーチュンがランチの準備をしてくれていた。

全く食に興味のないガイドはパスタをゆでてレトルトをかけるだけの人もいるというのに、
ダーリントンは決して手を抜かない。
当たり前のようにうちらのためにここまでしてくれることがホントにありがたかった。

何を作っているのか気になって尋ねたりしながら、
ダーリントンは料理になるともう料理に集中してしまうので、
プールに行く前にフォーチュンと少しおしゃべりタイム。

ここで少し前から気になっていた喋れる言語の数を聞いてみる事にした。
すると、
英語、フランス語、スワヒリ語やその他のアフリカの言語も合わせ、
答えはまさかの13カ国語語。
もちろん全てがペラペラと言う訳ではないみたいだが、それにしてもハンパない数だ。
たださすがにクリック音の言語は無理らしい。

夕方のゲームドライブまでのフリータイムは、
プールでまったりしたり、デイビットとコーヒを飲んだりして、ゆっくり過ごした。

そして夕方のゲームドライブではついにあいつを発見することになる。
それは走り出してしばらくしてからのことだった。
向こうからやってきたトラックが止まって何かをダーリントン達に告げている。
何だ何だ、と思うと、
前のグループは「象をこの先で見た」という。

来た!
象。

みんな一気にテンションが上がり、うちらも先を急ぐ事に。
すると、間もなくして現れた象。
一頭の象が小さな水溜りに水を飲みにやってきていた。

おーーーーーー、
やばい、野生の象来た。

象の一歩一歩を凝視しながら静かに見守るメンバー。
言葉をあまり発することもなく、ただひたすら象を眺めていた。
動物園で見る象とは訳が違う。
何がどう違うのかは分からないが、ちゃんと生きている。
途方もなくデカい過酷な自然の世界でちゃんと生きている、そんな堂々とした象の姿だった。

あわよくば象の団体を見れれば更に感動だったのだが、
この雨期のシーズンにそれは難しく、
それでも一頭だけでも象が見れた事はとてもラッキーだったのかもしれない。

その後もスプリングボックの大群や、ヌー、キリン、オリックスなど、
十分な数の動物を見る事ができた。
本当はサイが見れればあとは満足だったのだが、そんな簡単にはいかないようだ。

ゲームドライブを終えキャンプサイトに戻ると、
ダーリントンが夕食の準備をしてくれている間にみんなでWATERHOLEへと向かった。
今まで来ても何も見れなかったWATERHOLE。
今回も着いた頃には何もいなかったため諦めかけていると、
遠くからシマウマの大群が近づいてくるのが見えた。

おっ、ついに来るか。
息を飲み静かに見守るみんな。

ゆっくり、ゆっくりと、周りを警戒しながら近づいてくるシマウマ達。
やっとWATERHOLEにたどり着くと、交代制で水を飲み始めた。
決して外敵を警戒することを怠らない。

ただシマウマが水を飲んでいるだけなのに、
夕日の時間とも相俟ってすごく感動的な場面に見えた。

テントに戻るとダーリントンが作るキャンプ生活最後のディナーが始まった。
最初はあれだけ期待感と好奇心と不安で一杯のキャンプツアーも、
気づけばもう明日で終わってしまう。
10日間生活を共にしてきたこのメンバーとも明日ウィントフックに到着すれば夕方にはお別れだ。
過ごしてきた時間が濃かっただけに、どこか感慨深い。
と同時に無事にこのツアーを終えられる達成感と安堵感があった。

色々と複雑な感情が入り交じりながら始まるディナー。
この日はデイビットがくれるビールを喜んでもらうことにした。
ビールは苦手なため滅多に飲まないし、
実はデイビットがくれると言ってもすでに2回くらい断っていた。
その度に申し訳なさとビールが苦手なことに悔しさがあったのだが、
今日はキャンプ最終日。
そんなことを言っている場合ではなかった。
もらったビールでデイビットと乾杯し、最後のダーリントンお手製料理を食べ始める。

そしてディナーが終わる頃の恒例の、本日のおさらいと明日のスケジュール説明もこれで最後。
結局最後まで出発時間は早かった。

その後は盛り上がったみんなに乗せられ、ちぃと二人で阿波踊りを踊らされたり、
バーでみんなで面白い話、酒の失敗談トークが繰り広げられたりしていた。

寝る前にもう一度だけWATERHOLEを確認しにいって、
相変わらず何もいない事が分かると、最後のテントで眠りについた。


それでは写真のハイライトで。




途中で見た動物













キャンプサイト「Okaukuejo」と展望台からの眺め




WATERHOLE



















ゲームドライブ&夕日




夜のWATERHOLE

























朝のゲームドライブと国立公園内の他のキャンプサイト










夕方のゲームドライブ






夕方のWATERHOLE

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