2013/01/04

ユーロスターで魔法の国へ





ー 102627日 ー
1026日、
家のように過ごせたパリのアパートとも今日でお別れ。
アパートを出ると、昼頃のユーロスターに乗るため駅へと向かった。
ロンドンのアート・雑貨に期待を込めているうちらの滞在期間はなんと約2週間。
途中スコットランドのエディンバラにも行くが、かなりの時間をロンドンに費やすことにした。

予想以上に厳しく時間のかかるチェックと、
国際列車にもかかわらず全く荷物置き場のスペースがないユーロスター。
なかなかの不便さを感じつつ、ロンドンへは2時間程で到着した。
大学の卒業旅行以来約4年振りとなるロンドン。
ロンドンは初めて、俺が行った事があって、ちぃが行った事がない場所だ。
まぁ、全く案内とかもできないしそんなことはどうでもいいんだけど。

とりあえずロンドンに到着すると、まずは今回の宿となる
キッチン、トイレ&バス共用のシェアハウス型の宿Aへ。
ホームページやメールのやり取りでも最寄駅以外、宿の住所は教えてくれないため、
まずは最寄駅に着いたら電話で宿までの行き方を教えるとのことだったのだが、
その対応が最悪だった。

駅に着いたのでとりあえず電話をかけるちぃ。

宿Aさんですか?どうも溝口です。今駅に着いたんですけど」
「はぁ、、、」
「えっ、、、宿Aさんですよね?(はぁ、、、じゃねぇだろ)」
「そうですけど」
「、、、、、、えっと、今日チェックインの溝口なんですけど、、、
駅に着いたら電話かけるように言われていたので電話したんですけど」
「どちらの宿Aですか?」
「〇〇〇〇です」
「どちらの○〇〇○ですか?」
「えっ、どっちって、、、、溝口ですけど、、(予約の名前で分かるだろ)」
「じゃあ目の前にバス停があるんでそこを左に曲がって〇〇番目の家まで来てください」
ガチャッ。

唐突に一方的に切られる電話。

といった流れでとりあえず言われるまま歩き宿を発見するも、
全く見当たらないスタッフ。
しびれを切らしてもう一度電話をかけると、ちょうど中からスタッフが現れた。
しかも早く入ってこいよ的なオーラを醸し出すスタッフ。

中に入りスタッフの女性にチェックインの手続きをしてもらうと、
「事前に前金支払われてますか?」と確認してきた。

いやいやいや、それしないと予約できないシステムだったし。
もちろんした旨を伝えると、
「そうですか、なんかパソコンにそのデータがないんですよね」
と女性スタッフ。
完全にうちらが支払っていない感を出してきた。

軽く不機嫌になりながら、ちゃんと振込をした旨をもう一度伝えると
「あった、あった、ありました」とあっさりスルー。
いやいやいや、完全疑ってたことに対してなんか一言あるでしょ。

それから続いての支払いがまた問題だった。
事前にもらっているメールでなるべくお釣りのないようにと書いてあったので、
とりあえずお釣りは最小限に2ポンドだけもらう感じで支払うと、
「2ポンドないですよ。お釣りないように、ってメールに書いてありましたよね」
と言う女性スタッフ。

いやいやいや、なるべくだったし。
しかも着いた初日に小銭とかそんな持ってないし。

それでもマジでお釣りを一銭も持ってなかったので、
近くにコンビあるんでと小銭を作るよう促され、
水でも買ってお釣りで小銭を作る事にした。

俺が買いに行く間に一通りちぃが宿のルールの説明を受け、
くれぐれもきれいに使う事を注意され、なんとかチェックインは完了。
部屋は普通だし、宿自体もキレイで使いやすいのだが、
どうやらスタッフに変わった人が多いらしい。

今日は観光する時間も少ないので、
とりあえず近くの大型スーパーまでバスへ行くことに。
この辺は日本人が多いと聞いていたが、普通に日本人の親子がバスに乗っていたのが新鮮だった。
旦那さんが転勤などでロンドンに赴任し、家族ごと移住しているケースが多いのかもしれない。
こんな場所に日本人コミュニティが作られているのが面白かった。

バスを降りスーパーに到着すると、あまりの品揃えと安さに感動した。
物価が高いと思っていたロンドンだが、宿代も安い所を見つけられたし、自炊もできるし、
パリに比べると断然安く暮らす事ができそうだ。
それとスーパーで面白かったのが冷凍食品やチンする食品が異様に多い事。
さすが食に関しては色々言われているイギリス。
うちらの後ろに並んでいたお母さんも大量のチン系商品を買っていたので、
食にあまり関心がないことが窺えた。
家庭でも手料理より出来合いのもので済ませることが多いのだろうか。

宿に戻るとパスタとスープを作って終了。

夕飯の時には、同じ宿に泊まっている女性チハルさんと話し込み、
オシャレ地区の地図まで描いてもらった。
なんとイギリス人の旦那さんがいるチハルさん。
年齢はうちらと同い年だし、元美容師だったり、
さすがロンドンに住んでいるだけあって最新事情にも詳しいので、
色々教えてもらうことができた。

もう一人面白い人がタマヨさん。
なんとも育ちの良さが漂う年上の女性だが、
可愛らしく、自由奔放な生き方をしていて、おしゃべり好き。
ロンドンには住み込みの介護の仕事で2,3年いたらしく、今は観光で来ているそうだ。

他にも大阪から移住してきたカップルやこっちの大学に通う二人の女子大生。
舞台美術と特殊メイクを専攻していて、楽しく学んでいる姿が輝いていた。
海外で会う大学生は結構しっかりしている子が多い。

久々に様々な日本人の人と絡むことになる面白い生活が始まりそうだ。


10月27日、
今日まず電車に乗り向かったのはトラベルクリニック。
来月に待っているアフリカ・インドのためにマラリア予防薬を購入する必要があった。
クリニックにたどり着くと結構混み合っていたため、
また2,3時間後に行く事になったのでその間に近くをプラプラ。
まずは目についたTOPSHOPに入ったのだが、
これがめちゃくちゃデカかった。
1~3階まではレディース・メンズ商品がズラッと並び、
地下にはこれからよく通うこととなる「EAT」というサンドイッチやデリのお店、美容室、
その場でネイルアートを受けることが出来たり、TOPSHOP以外のブランドも多く入っている。
一つのお店としては考えられない規模のデカさ。

今回初のロンドンランチとなるEATは値段は安いし、味も普通だった。
(おにぎり持参したから、スープ頼んだだけだけど)
ずっとロンドンの食はまずいと思い込んで来たが、チェーン店でこのレベルとなると
意外とそんな事もないのかもしれない。

結局ほぼここで時間を潰してトラベルクリニックへとまた向かった。

トラベルクリニックではマラリア危険地区と思われる場所での滞在期間と薬の説明くらいで
意外とスムーズにその場で薬をもらって終える事ができた。
といっても担当医のおばちゃんの英語が早くて全く聞き取れなかった俺は、
ちぃに指示された通りにたまに「YES」「NO」を言うくらい。
あまりの英語力のなさに久々に悲しくなった。

今回うちらが購入したマラリア予防薬は一日一錠ずつ服用する「Malarone」という薬。
マラリア危険地区に入る一日前から服用し、そこを出てからも7日間服用し続けなければならない。
他にも一週間毎に服用すればいいものなどもあるのだが、
副作用が結構ひどいらしいので最も副作用の少ないこの薬にした。
ただ値段は一番高額。
日本だと輸入になるため一錠1000円近くしてしまう。
ロンドンで買えばその半額以下、アフリカで買えばさらに安く買う事ができるのだが、
アフリカで買うのはちょっと心配だったのでロンドンで買うことにした。
うちらの場合はナミビアとバラナシの滞在を考えて一人20錠。
ついでにチフスの予防薬とDEET成分50%の虫除けスプレーも併せて購入した。

予防薬を購入したことでアフリカが近づいてきていることを改めて実感するうちら。
この楽なヨーロッパを抜けると、アフリカ、インドが待ち構えている。
新たな国・大陸へのワクワク感と共に、未知への不安が若干入り交じる。
なかでもちぃが抱くインドへの不安感は、
インドをなかったことにして先に進もうとする程だった。

予防薬をゲットした後はショップ&ギャラリー巡り。
「PEDRO PARICIO」という人の作品はとてもかっこよかった。

そして本日の締めはキングス・クロス駅。
ここに是非抑えておきたい有名な観光名所がある。

それは魔法の国へと繋がるプラットホーム。
あのホグワーツ魔法学校へ行くための、9と4分の3番線ホームだ。
ハリーポッター好きのうちらには思わずテンションが上がってしまう場所。
現在は改札手前の壁に、カゴが半分めり込んだ形で埋め込まれているだけだが、
とりあえずはしゃいで写真だけ抑えておいた。

2階建てバスにはしゃぎながら宿へと戻り、
夜は久々にカレーを作り、カレーのありがたさを再確認した。


それでは写真のハイライトで。








宿の近くのスーパーの周り



TOPSHOP&EAT












ロンドンプラプラ




キングス・クロス駅


9と4分の3番線ホーム

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