2013/01/14

野生動物と遭遇!!





ー 1127日(Day4) ー
朝5時台に起きると、準備を済ませてちぃを起こし、
朝6時から始まる朝食を食べ終えるとパッキングタイム。
トラックに乗り込み、600kmの大移動が始まった。

順調に進むトラック。
周りは相変わらずの大自然だ。

いや、むしろ自然というよりも、ありのままの地球の姿。
今まで見てきたどことも違う雰囲気だった。
豊富な自然といった感じではなく、
もう手のつけようのない途方もなくデカい大地。
おそらく何億年も変わる事のなかった景色。
人間の手が及ぶことはないであろう過酷な自然環境に支配された地域は
ここで生活することの不可能さを感じた。

なんてことを思っていたら、意外にも稀にある小さな町。

えっ、町あるんだ。
緑が増えてきたなと思うと、しっかり町が存在していた。
お店もスーパーも家もある。
なんでこんなところにあるんだ、と不思議に思うようなところにもちゃんと人は住んでいた。

ということで、キャンプサイトへの大移動の途中のトイレ休憩&買い出しタイム。
スーパーで買い出しをしたり、この町特有のジャーキーの店に寄ったり、
きっとこういったツアーで来る人達がここの大事な収入源にもなっているのかもしれない。

用を済ませると再び移動開始。

途中一度だけ不思議な木がある場所でトラックは止まった。
木の枝に毛のような枯れた草を大量にかぶされた大きな木。
下から覗くと草の至る所に穴が空いていた。
実はこれは鳥の巣。
外敵が中に入って来れないように入り口が下向きになっているのだ。

その後もトイレ休憩を一度挟みながら順調に進むトラック。

ここで初めての野生動物に遭遇した。
まず最初に現れたのは3頭のダチョウ。
ダチョウに関してはさほど驚きはしなかったのだが、
さすがに次に現れた6頭のシマウマグループにはテンションが上がった。

動物園にいる動物とは違う、
過酷な自然環境の中に身を置いて生きる野生の動物。

トラックを警戒し、遠くの方から眺めてくる姿しか見る事ができなかったが、
このありのままの自然の中で見るシマウマはかっこよかった。
その後もスプリングボックスやオリックスなど、
初めて見るアフリカの動物達にテンションが上がりっぱなしのメンバー。
こんな場所で野生の動物が見れるなんて、テンションが上がらないわけがなかった。

それからはどこかに動物がいるんじゃないかと、ずっと窓の外の景色を眺めながら移動し、
しばらくしてからいつも通り寝てしまうと、気づけばキャンプサイトに到着。

このキャンプサイトで嬉しかったのはプールが併設されていることだった。
南アフリカからナミビアに入ったことで、益々上がる気温。
今となっては初日にダウンを着ていたのが信じられないくらい
激アツの世界になっていた。
当然、プールがあるなら入らない手はない。

その前にキャンプサイトの周りをモラと一緒にぐるっと見学すると、
水着に着替えてすぐプールに飛び込んだ。

やばい、最高でしょこれは。
限界まで火照った体にプールの冷たい水が気持ち良かった。

中に入ると他のメンバーは全員すでにプールでまったり。
デイビットはビールを飲んでプールサイドに寝ている。
とにかくビールが好きなデイビットとフィリックス。
ビールを飲んで何もしないでプールサイドで寝る、
これがスペイン人のプールの最高の楽しみ方だ、とデイビットは言っていた。

それからはデイビットとスペイントーク。
うちらがスペインを廻った時に気になっていたカタルーニャとの関係について聞いてみた。
カタルーニャはスペインの自治州であり、州都はバルセロナ。
気になっていたのは街中(特にバルセロナ)で幾つも見かけたカタルーニャの州旗に、
バスや公共の場でも必ずと言っていい程あるカタルーニャ語の翻訳だった。
Wikipediaとかを見てみてもイマイチ分からない関係性。
デイビットに聞いてみて驚いたのは
スペイン人でもカタルーニャ語は一切分からないということだった。
翻訳を見てもあまりスペイン語と大差ないように見えたカタルーニャ語。
実は互いに言語を理解することはできないらしい。
それに互いを嫌い合うスペインとカタルーニャ。
元々独立国であったカタルーニャからしてみれば、
そう思うのも無理はないのかもしれないが、
カタルーニャを嫌うデイビットに理由を尋ねても、
理由は分からないが昔から嫌い合っているという答えだった。
スペインなのに、カタルーニャの学校ではカタルーニャ語で授業してるし、
バルセロナは好きだけど、Fuck カタルーニャ、
生まれた時からそういった感情が植え付けられているのかもしれない。
ん~、良く分からないし、難しい問題だ。

他にはフラメンコも闘牛も一度も見た事ないというデイビット。
そんなことあるんだ、とはじめは思ったが、
うちらが相撲も歌舞伎も生で観たことないのと同じだなと思い直した。

プールから上がると、みんなで夕日鑑賞。
その前にテントに戻って荷物を置こうと思ったら、なんとうちらのテントが消えていた。

あれ、確かここに張ったはずなのに。

どういうことだとテントを探していると、
トラックに倒れ掛っている一つのテント。

どうやらあまりの強風にテントが飛ばされてしまったらしい。
フォーチュンに笑われながらも、テントをもとあった場所に戻し、
今度は風に飛ばされないようテントのホックを少し外して張り直した。
しかももっと最悪だったのは砂漠地帯だけあって風によって飛ばされた砂が
ハンパなくテント内に入っていたこと。
とりあえず寝袋の下に敷くマットだけ砂を払ってからテントに戻し、
風に飛ばされないのを確認してから夕日鑑賞タイムに入った。

もうすでに地平線ギリギリまで迫っている太陽。

その間あまりの砂嵐にちぃとモラはスカーフを鼻上から巻き始めていた。
空をオレンジと青のグラデーションにしながらどんどん落ちて行く太陽。
いつも地平線に差し掛かってからは落ちるスピードが早くなるように感じるが、
今回も例外ではなかった。

あっという間に姿を消す太陽。
すると地平線に沿うように平行に延びる雲がオレンジ色に輝きだした。
彩度の高い美しくクリアなグラデーション。
どうしてこんなにきれいな色合いになるのだろうか。
どうもアフリカに来てからというもの毎日夕日を眺めてしまう。

空がすっかり暗くなると、ダーリントンお手製のディナータイム。
肉料理にシチュー。相変わらず料理が美味しかった。
食べ終わる頃には恒例の本日のおさらいと、明日のスケジュール説明。
そして最後に毎回、明日の出発時間が告げられる。

気になる明日の出発時間は、
朝の6時だった。
相変わらず、漏れるデイビットのため息。

明日の出発がいつもより早い理由は、砂漠でのサンライズを見るためだった。
実はこの砂漠こそがうちらが楽しみにしていたナミブ砂漠。
約8000万年前に生まれた世界で最も古いと言われる砂漠だ。
面積は約50,000平方km。
なんといっても砂が赤いということが一番の楽しみだった。

明日のナミブ砂漠を楽しみにしながら、トイレを済ませ、
テントに戻ろうとすると足下に黒い何かが動いているのが見えた。
ヘッドライトで足下を照らし確認してみると、

なんと、その正体はスコーピオン。

街中の爬虫類ショップ以外で初めて見る本物のスコーピオンだった。
マジか、、、
この辺スコーピオンとか普通に歩いてんだ。
と、ちょっと気を引き締めてから眠りについた。


それでは写真のハイライトで。







途中の景色と木





立ち寄った場所






発見した野生動物











キャンプサイトとその周辺







夕日

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