ー 11月29~30日(Day6&Day7) ー
11月29日(Day6)、
朝6時前に起きると、まだ誰も起きていなかった。
おそらく毎日誰よりも早く起きているに違いない。
目覚ましをかけても大体その何分か前には目を覚ます自分。
もう体はおじいちゃんなのかもしれない。
みんなが外で寝ている光景をiPhoneで撮影してから、
とりあえず歯を磨きにトイレへ。
歯磨きも終わり寝床に戻ると、奇跡的にちぃが起きていた。
まさかこんな早い時間に自分の力で起きてくるなんて。
軽く驚きつつも、夜明け前寸前の空があまりにもきれいだったので、
急いで歯ブラシを持たせて見晴らしの良い所まで歩いて二人で向かった。
徐々に空が明るくなり、雲の隙間から漏れる光。
空だけでなく雲までがグラデーションになっていた。
すげぇ、めっちゃ壮大だ。
しかもなんて壮大なところで歯を磨いているんだ。
歯を磨くちぃを後ろから見ていると、すでに歯磨きを済ませてしまったことが悔やまれた。
キャンプサイトの方を見ると徐々に起き始めたメンバー。
間もなくすると朝食が始まり、食べ終わるとすぐにまた移動が始まった。
今日の移動距離は250km。
向かうのは「Swakopmund」という久々の都市だ。
Swakopmundは首都ウィントフックに次ぐナミビア第2の都市であり、海辺のリゾート地。
久々の都市ということで宿泊もキャンプサイトではなくロッジとなる。
しかもうちらは追加料金を払って、ドミトリーではなく個室に変更してもらっていた。
とにかくこの2日間で今までのテント生活の疲れを取っておきたい。
俺もちょっと疲れてきたし、ちぃも鼻水が最近出始めていた。
毎日早起き&毎日長距離移動&猛暑&テントによる共同生活という慣れない生活に
さすがに疲れが溜まってきていたのだ。
それはうちらだけでなく、他のメンバーも同様。
モラも大分お疲れだし、何人かはちょっとした頭痛を訴えている者もいた。
俺もこのツアー中時折かかる頭痛。
これは毎日のtoo much English による頭痛だった。
ひどくなると「No more English」と言って眠りにつく症状だ。
というのも24時間寝る時以外こんなに英語漬けになる生活をしたのは初めてだった。
飛び交う会話は全て英語のため、常に集中してヒヤリングしなくてはならないし、
共同生活でコミュニケーションを取るには全て英語で言わなければならない。
どうやって英語で言えば良いのか、どう言えば伝わるのか、常に考える生活。
これは英語力2の俺にとっては非常に疲れる生活だ。
でもすごくためになる時間でもあった。
毎日必要に迫られた生の英語に触れられる貴重な時間。
まぁ、でもやっぱ疲れるよね。
ということで久々の都会と個室を楽しみにしながら、
順調に進むトラック。
相変わらず壮大な景色が広がる中、
しばらく進んだところでトラックが止まった。
ダーリントンに連れられ、小高い岩山を登る。
斜めに地層が重なった不思議な岩山。
軽く地層の説明が入り、景色を堪能すると降りてトラックへと戻った。
トラックに乗り込むと、休憩することなくひた走るトラック。
何時間か移動すると、砂漠の上に今まで見なかった奇麗な建物が見え始めた。
しかもよく見ると砂漠の向こうは海。
どうやらリゾート地Swakopmundが近づいてきたらしい。
片側には砂漠が広がり、もう片側にはリゾートホテルが立ち並ぶ海岸線。
それにしても砂漠と海が同居するリゾートとは、不思議な場所だ。
そこから間もなくして到着した今回のロッジ。
近くのアクティビティセンターで明日の午前中のクォードバイキングを予約すると、
久々の個室に荷物を置き、少しまったり。
他のみんなはドミトリーに泊まっているため、
モラと合流すると久々の街に繰り出した。
デイビットも誘おうとすると、デイビットはこれからクォードバイキングに向かうため、
健闘を祈ってロッジで別れた。
モラと三人でまず向かったのはいい感じのカフェ。
外には木のテーブルと椅子が出されていた。
久々の落ち着いた時間だ。
注文を済ませると、しばらくして来た
小洒落た器に盛られたカレーとアイスカフェラテ。
美味しい食事と落ち着いた時間に話も盛り上がった。
モラとは年齢も同じだし、アート好きで趣味も近いし、
このツアーで唯一の同じアジア圏ということもあり、話がよく合う。
今世界的に流行っているガンナムスタイルを教えてくれたのもモラだった。
どうやら韓国人としては彼のルックスが微妙なことを気にしているらしい。
しかも驚いたのは当たり前になっている韓国の美容整形。
韓国でプチ整形をしている人が多いのは知っていたが、
モラは親に整形しないのか、と聞かれたというからこれには驚いた。
その後はマーケットをプラプラしたり、ショップを眺めたり街を散策。
部屋に戻ると久々に昼寝タイムに入った。
これが疲れを取る最良の時間だ。
ディナーはACACIAのメンバー全員で「Napolitana」というイタリアンレストランへ。
中に入るとここがナミビアだということを忘れてしまいそうな普通のオシャレレストラン。
いつもキャンプサイトでディナーを食べているみんなと、
こんな場所で食べることが新鮮だった。
注文したのはワインにパスタにサラダ。
料理はうまいし、程よく酔っぱらえたし、
ダーリントンとフォーチュンの出会いの話は聞けたし、最高に楽しいディナーだった。
みんなもアルコールが入っていい感じになってくると、
大体のメンバーはそのままクラブへ。
うちらもせっかくだし、一緒について行く事にした。
サッカーゲームをしたり、人生2回目となるビリヤードをしたり、
みんなで踊ったりと、この日は大盛り上がりの夜だった。
モラもノリノリでダンスしていたり、アメリカチームと絡めたこともまた良かった。
11月30日(Day7)、
ロッジで朝食を食べると午前中はアクティビティタイム。
うちらが選んだのは4輪バギーに乗って砂漠を駆け抜けるクォードバイキングというものだ。
他にもサンドボードやホエールウォッチング、スカイダイビングなどもあったのが、
一番爽快感が味わえそうなクォードバイキングに挑戦することにした。
これは前日に行ったデイビットの話を聞いても太鼓判の面白さ。
ピックアップが来るのをロビーで待ち、
サンドボードに行くメンバーと話をしていると、
デイビットの姿が見えないことに気がついた。
スノボが大好きなデイビット。
昨日は今日のサンドボードをめちゃくちゃ楽しみにしていたはずなのに。
おかしいと思いみんなに尋ねると、どうやら昨日のクォードバイキングか何かで
夜も眠れなくなる程の背中の激痛に襲われてしまったらしい。
しかもそのまま眠れず夜の街を一人徘徊し、
今も治らないため急遽サンドボードは明日の午前中に延期。
そんなことがあったとは全然思いも寄らなかった。
昨日の夜のクラブではあんなに楽しそうにしていたのに、、、
デイビットのことが心配になりながらも、
ピックアップが来たのでクォードバイキングへとちぃと二人で向かった。
車で15分程走ったところで会場にたどり着くと、
インストラクターに連れられヘルメットをかぶり、まずはバイク選び。
オートマとマニュアルがあるので迷わずオートマを選ぶと
合図の説明があり、その後すぐにクォードバイキングが始まった。
ガイドが走り出すと縦一列となり着いて行くうちら。
走り出すとすぐに砂漠の世界が広がった。
360度全てが砂の世界。
あるのは空と砂だけだった。
やばい、超気持ちいい。
最初は砂漠のこぶをスピードを上げて下るのが多少怖かったりしたのだが、
慣れてくるとこの爽快感が気持ちよかった。
なにより、この誰もいない砂漠の世界で走れることがたまらない。
辺りを見渡してもそこにはうちら二人とインストラクターの3人しかいないという、
とても贅沢な空間だった。
インストラクターにひたすら付いていった90分。
この90分はここでしかできない楽しくて爽快で貴重な経験だった。
クォードバイキングを選んで大正解。
そして不思議だったのはこの砂以外何もない世界で、
インストラクターがちゃんと場所を把握している事だった。
風の向きと強さによって毎日形が変わるという砂漠。
毎朝ルートを確認するというが、それにしてもすごいとしか言いようがない。
クォードバイキングが終わり宿に戻ると、
デイビットのことが気になったのでドミトリーへと向かった。
部屋に入るとベッドに座っているデイビット。
背中を痛めた原因を聞いてみてもどうやら確かなことは分からないらしい。
クラブの後から急にどうしようもなく痛くなってしまったという。
ただ今は大分回復していて、明日のサンドボードを楽しみにしているデイビット。
もしかしたらただの筋肉痛だったのかもしれない。
スノボやったり、サーフィンしたり、エベレスト登ってたり、
見た目とのギャップが相変わらず面白い。
無事を確認し、昨日のクォードバイキングの動画を見せてもらうと、
ちょっと話してから部屋を出た。
ランチタイムはサンドボードに行っていたモラと再び合流し、
昨日見つけて気になっていた「HUNGRY LION」へ。
どうやらここはナミビアではポピュラーなファストフード店らしく、
着くと今日も現地の人で賑わっていた。
モラはすでにランチを終えていたため、ちぃと二人でライオンタイム。
定番のフライドチキンを頼むと、普通にケンタッキーよりうまかった。
その後はスーパーを見たり、ギャラリーを見たりちょっと街を散策。
途中、マーリンやダニエラ一行に会うと、
近くにあるオススメカフェを教えてくれたのでそこに向かう事にした。
カフェの名前は「VILLAGE CAFE」。
これがめちゃくちゃいいカフェだった。
店員さんも気さくでいい人ばかりだし、装飾も凝ってるし、
カラフルだし、アフリカ感も満載だしで、文句なしのカフェ。
これは高円寺に是非作って欲しいカフェだ。
大分まったりしてから店を出ると、
昨日も出会ったお土産ナッツ売りのおじさんに遭遇。
ちぃはこれを買おうとしていたので、ナイスタイミングだった。
名前を言うとその場でナッツにナイフで名前を刻んでくれるおじさん。
ただ違ったのは、昨日言っていた値段は10ナミビアドルなのに、
今日聞くと20ナミビアドルになっていたことだった。
いやいやいや、10でしょ。
昨日会ったばっかじゃん。
ということで、10ナミビアドルにしてナッツに名前を入れてもらった。
一方隣ではハンパない押しの強さを見せるモラ。
どうやらちぃとモラの二つで10ドルにしようとしているようだ。
おじさんもあまりのモラの押しの強さに困惑気味だったが、
ちぃがすでに10ドルで買っていたため、モラも10ドルで購入することになった。
まさにモラの凄さを思い知った瞬間。
さすが女一人でアフリカで生活していただけあってモラは強かった。
ただこれはモラに限ったことではなく、
海外で出会う大体の人は強い意志と決断力を持っている人が多いような気がする。
ナッツをゲットした後はスーパーで夕飯のカップ麺をゲットして宿に戻った。
今日は宿でモラとカップ麺ディナーをして終了。
それでは写真のハイライトで。
寝ているみんなと最高の歯の磨き方
小高い岩山
Swakopmund
いい感じのカフェ
クラブ
クォードバイキング
HUNGRY LION
VILLAGE CAFE
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